画像にALTはマスト?

基本的な話なのですが、実は意外と多く質問をいただくので、ちょっと記事にしておきます。「画像には絶対ALTを入れて置いたほうが良いですか?」という質問です。また、「ALTがあるのと無いのとでは、ランキングにどれくらい差が出るんですか?」という質問です。

alt

ふわふわ

そもそもALTの位置付けとは

今でこそ日本は有数のブロードバンド国家ですが、2000年前後はまだまだブロードバントなインターネット環境でした。私なんか、就職活動用に当時出たてのごっついiMACを購入しましたが、インターネットに繋げるにも一苦労な通信回線で、全くブラウザが読み込まず、本当に大変でした(笑)。もちろん画像なんて10回に1回読み込むかどうかでして…。そういう時はALT属性の内容が表示されていました。

ALT表示

ALTというのは、“alternate text”の略で、文字通り代替テキストという意味です。つまり「画像を読み込めていないブラウザで見ている人に対して、それが何の画像かをテキストで知らせるため」に存在しているのがALTです。ですから、W3Cの規定上でも画像にはALT属性を入れることを推奨しています。そしてコンテンツの内容を推察してランキングに活かすGoogleでは、そのALTを通してどんなコンテンツがあるのかを判断しているのです。

ですから画像内容をGoogleに知らせるためにもALT属性をしっかり設定し、記載した方が良いわけです。

ふわふわ

ALTは分かりやすく簡潔に

これらのことから、<img>タグ内にはALT属性を記載する必要があることはご理解いただけたかと思います。しかし、今度はSEO効果を狙って、不必要にALTに文章を入れまくるサイト運用者もいたりします。「だって入れれば入れるほど、評価高まりそうでしょ?」と――。Googleが読むALT属性に文章を詰め込みまくるという例ですね。これは明らかに“Googleの評価を逆手に捉えたブラックハットな手法”になります。

既にGoogleはレンダリング技術が進んでいますので、どこにどんな内容がどういう感じで配置されているか理解しています。だから不当に冗長なALTがあった場合は「文章化したテキストとして直接表示させるべき」と判断されるので、決して良い評価は受けられないはずです。ですので、ALT属性には、それが何の画像を指しているのか、端的に記載するようにしましょう。明確に画像内容を指す言葉を使いましょう。もちろん、ALTの言語はサイトページで使用している言語と同じ言語を適用した方が良いです。画像だってコンテンツなので、そう考えれば当然かと思います。

ふわふわ

ALTは必ず記載する必要がある?

ここまで話すと、必ずALT属性は表記した方が良いと考えがちですが、テキストを補完する装飾的なアイコンや矢印(▲のような画像)にまでしつこくALTを入れ込む必要はない、ということもGoogleは言っています。これに関しても、画像がコンテンツであることを考えれば何となく理解できるかと思います。Googlebot視点で言えば、テキスト文章の中に、いちいち「やじるし」とか「三角のアイコン」とかを読み込むのも邪魔になるだけですし、文章を補完するアイコンに過ぎないALTに同じテキストを入れ込まれてもクローリングが面倒になってしまいますよね。

ですので、そういう時はALT属性自体を取り除くかalt=” “というように空白にしてしまうのもアリかもしれません。W3C上はALT属性が空になってしまいますので非推奨ですが、Googleがコンテンツ内容を知る必要が無いのであれば、空のほうが自然でしょう。ちなみに、表示速度やクロールスピードを考えますと、一番良いのはCSSで書き出してしまうことですね。コーディングが多少面倒ですが、適当なアイコン程度であれば今のところはCSSが一番良いのではないかと思われます。

ふわふわ

ALTの有無でランキングにどれくらい影響が出る?

結論から申し上げると「このページのここの画像にALTが入っていないので、検索順位が2位分落ちています」なんてことも無ければ、「ここの画像のALTが空なので、ここにしっかりとテキストを記載すれば検索順位が1位上昇します」なんてこともありません。というか、そんなこと言えません。

たまに「ここにALTを記載する作業をサイト制作会社に依頼すれば、その分○万円費用が発生します。なので、このALT改善には、その費用をペイするSEOを期待できますでしょうか?」と尋ねてくる人がいますが、私は面倒になって「じゃあ入れなくて結構です。というよりALT記載で○万円も費用がかかるサイト運用形態であれば、その体制自体を見直すべきでしょう」と回答しています(笑)。

大事なのは、「ALT記載が検索順位において何位相当になる」という定量換算ではなく、「そのALTが無かったらコンテンツのストーリーに支障をきたすことになるのかどうか」という定性的な視点だと思います。その結果、コンテンツに影響を及ぼさないという判断であれば記載しなければ良いですし(それでもレンダリング上、画面を占める画像サイズが大きければ、Googleは不自然に感じるでしょう。大きい画像なのに不要なんていうのは不自然ですから)、逆にALTが無いことで、文脈が変になってしまうのであれば、工数を削ってでも記載すべきかと思います。

ランキング影響に視点を置かず、「自分の大事なサイトページに変なところがあって良いのか」という視点で考えるようにしてください。

ふわふわ

臨機応変に

以上が私の推奨するALTに対する考え方です。つまり「ALTは原則しっかり記載しなければならないが、アイコンやちょっとした装飾画像程度の画像に対しても神経質にALTを設定しなくても良いよ。そこは多少臨機応変に考えてみて」ということですね。

ですので、ALT属性に迷った時は、この記事を読んで都度自身の考えに則して捉えるようにしてみてください。


関連記事
「いずれ日本にも・・・」という期待を込めての記事です。Google検索結果では、米国における大学の概況を知る機能が2018年6月から始まりましたが、それが2年制についても(日本でいる短大?)表示されるようになったと米国現地時間8月15日にThe Keywordで発表がありました。そのご紹介です。 大 ...(続きを読む)
今回は個人的な見解の話です。 最近は、ブラックなSEO業者もあぶり出されつつあるようで、SNSでも悪質なSEO業者だと指摘されるケースも多く見受けられます。それはそれでSEOが健全になっている証拠かとも思いますし、非常に良いことです。しかし同時に、それはSEO発注元とホワイトなSEO業者の声が強いわ ...(続きを読む)
Googleは、米国現地時間2019年8月7日、Googleの各種ツール内でもレンダリング結果を最新で確認できるようになったとWebmaster Central Blogで発表しましたので、その内容をご紹介します。 あらゆるツールでGoogleのレンダリング状況を最新に Googleでは、今年の5月 ...(続きを読む)
既に何度かテスト的に経験したことがあるかとは思いますが、米国現地時間8月6日、Googleは正式に検索結果画面のUIデザインを変更したことを発表しました。The Keywordより意訳してご紹介します。 画像検索から検索心理を満たしやすくするために... The Keywordでは、以下のように紹介 ...(続きを読む)

コメントを書く

コメントは承認から反映までしばらく時間がかかる場合がございます。メールアドレスが公開されることはございません。