• 11月のGoogleオフィスアワーより②

11月のGoogleオフィスアワーより②

Googleが米国現地時間11月29日に行ったEnglish Google SEO Office Hoursに関する前回の続きです。全部で48個の質問がありますが、そのうち15個くらいピックアップしてご紹介したいと思います。

元記事:November Google SEO Office Hours|Google Search Central Blog
前回:11月のGoogleオフィスアワーより①
 

質問と回答

Search Central Blogに紹介されている質問と回答のみを和訳してご紹介します。全部で48個の質問がありますが…まぁ、今回と次回で完結する感じで和訳を進めます。

私が作った新しいWebサイトが、類似する古いWebサイトと混同されてしまうのですが、どうしたら良いですか?
「私の“Weird All”というWebサイトですが、サイト名のフルネームを入力しても検索に表示されず、歌手“Weird Al”の名前と混同されてしまいます」とのことですが、Weird Alさんの音楽をたくさん聴いて育った者としては、その意見に同情してしまいます。大抵の場合、皆さん“L”を2つ使って“weird all”と入力してしまっているにも関わらず、予め意図していたWeird Alへ進む人が多いのでしょう。基本的に、この種の検索に関しては、有名なサイトのタイプミスではないかと思われがちで、その状況から脱却するのは本当に難しいことです。入力語句が誤字のように見えた場合、Googleのシステムではそれを誤字として扱い、人々が探しているであろう一般的なものを案内するように機能します。しかし、これには多くの時間がかかりますし、特にWeird Alさんのような有名人が居る場合は、この点で差別化を図るのは難しいでしょう。
 

純粋なHTMLだけでFAQの強調スニペット化させることは可能でしょうか?
「ただHTMLでFAQを作成するだけで強調スニペット化はできますでしょうか? 構造化データのマークアップ記載をしない、極力シンプルなHTMLにしたいです。」とのことですが、一部の種別や機能では、Webページに掲載されている内容だけでも自動的に取得できる場合がありますが、その可能性の有無は各ドキュメントをご確認ください。しかし、FAQで強調スニペット化を目指すなら構造化データのマークアップが絶対に必要です。
 

canonicalタグは重複排除に役立ちますか?
「自己参照canonicalについて、重複排除のために一意性のシグナルを送るためと理解していますが、賛否あるようです。John氏はどう思いますか?」とのことですが、私の見解では、canonicalは何の役にも立ちません。ページが他URLでも確認できるようになると、突然canonicalに自己参照要素がなくなり、実際には役に立たないことがあります。例えば、ページがUTMトラッキングのパラメータで参照されることがある場合などです。
 

検索結果には、ある程度の割合でランダム性を持たせるべきか?
「検索エンジンでは人気のサイトを上位表示し、少数派なサイトを取り上げない性質がありますよね。なので、ある程度の割合でサイトの上位表示性をランダムにすべきだと思うのですが、いかがでしょうか?」とのことですが、Googleの第一の目的は、検索を行う皆さんにとって最も有益な結果を提供することです。
 

なぜGoogleはWebストーリーのスパム対策を行わないのか?
「GoogleがWebストーリーにおけるコピーやスパムに対策を行わない理由は何ですか? Discoverで確認できますか?」とのことですが…ご報告ありがとうございます。Googleではそういう状況を認識しており、現在調査しています。 概してスクレイピングされたスパムコンテンツを含むサイトはGoogleのスパムポリシー違反であり、Googleのアルゴリズムはそれらのサイトページを検索結果で適切に処分するようにしています。
 

link rel=”ugc”でリンクされたコメントのページはインデックスから削除される?
link rel=”ugc”で内部リンクしてある承認ブログコメントページは、インデックスされないのでしょうか?」とのことですが、そんなことはありません。ページは様々な理由でインデックスされることがあります。rel=”ugc”を使ったリンクは、他のrel nofollowを使ったリンクと同様、別の扱いをしますが、リンク先のページに悪影響を与えることはありません。インデックスされないようにしたい場合は、代わりにrobots metaタグでnoindexをご使用ください。
 

アフィリエイト目的ではない無形商材は商品レビューシステムの対象外?
「アフィリエイト目的ではない無形商材に対して、Googleの商品レビューシステムはどう評価しているのでしょうか?」とのことですが、Googleのシステムは、購入可能な物理的商品に焦点を当ててはいますが、デジタル商品に関わるコンテンツも評価することもあります。本当に商品をレビューしたいのであれば、アフィリエイトリンク設置する必要はないはずでしょう。他に、もっと読者にとって有益な情報へリンクするほうが良いでしょう。
 

「私のサイトは10,000ページありますが、手っ取り早くdescriptionを書く方法はありますか?」
meta descriptionに関するドキュメントに、これに関する案内があります。特に大型ECのような大規模なデータベースを要するサイトでは、システムを組んでmeta descriptionを生成するのは良いアイデアかもしれません。しかし、生成されるものが良質であることが前提です。descriptionは、各ページにおいて関連するユニークで具体的なものである必要があります。同じmeta descriptionをあちこちで繰り返し使用しないようにしましょう。
 

10,000ページの低品質ブログコンテンツを削除する方法は?
「約10,000ページの低品質ブログコンテンツを排除しようと思います。何か最適な手段はございますでしょうか?」とのことですが、是非ページを削除してください。特に必要なことはありません。低品質ページを削除したからといって、自動的にサイト価値が上がるわけではありません。低品質ページや削除ページとは別にそもそも価値があるサイトページかどうかが重要です。
 

外部リンクは強力なのか、それとも自身のサイトの質を最大限に高めることに集中すべきなのか?
「私はSEOを始めたばかりで、多くのWebサイトや動画で外部リンクのセールスを目にします。外部リンクはそれほど強力ですか、それともサイトの品質を最大化することに集中するほうが必要ですか?」とのことですが、確かに自分のサイトを検索エンジンにもっと権威があるように見せるために、操作したり、わざと何度も検索したり、比較表現をしたり、お金を使って楽な道や飛び道具を求める人は常にいます。リンクスパムも、そういった飛び道具のひとつです。でも、例えば20年前と比較して、Googleはもはやリンクを優先的に評価しません。また、リンクスパムを無効にするために多くのアルゴリズムを立ち上げているので、リンクスパムにお金を使っても意味がありません。であれば、そのお金は、Webサイトにおけるユーザー体験の最適化や有益なコンテンツ獲得のために使うべきでしょう。
 

検索結果に上位表示されるには、キャッシュページが必要ですか?
いいえ、キャッシュページは必要ありません。キャッシュシステムは、検索におけるインデックスやランキングとはちょっと別の機能です。キャッシュページを持っていなくても、それが品質のシグナルや理解に繋がるわけではありません。
 

Search Consoleで400系エラーの参照元URLが不明と表示されるのはなぜですか?
Googleは全ページをインデックスしているわけではないので、URLが不明になることだってあります。ロボットはクロールしたかもしれませんが、それがインデックスされていなければ不明と表示します。
 

自動的に作成されたページをnofollowとしてマークすべきか?
「WordPressのWebサイトやブログで、abc.com/page/onepage/twoなど、自動的に作成されるページに対してnofollowの記述をした方が良いのでしょうか?」とのことですが、サイトの特定ページに対するクロールやインデックスを制限したい場合は、それらのページへ辿るリンクのnofollow設定よりも、robots.txtでdisallow設定したほうが良いでしょう。nofollowを入れるくらいならむしろ何もしないほうが良いくらいです。おそらくですが、何もしないほうがページ評価を弱くしてくれるのではないでしょうか。結局のところ、ユーザーがページをどう辿るかをコントロールすることは出来ないので、nofollowを入れても、そのうちのいくつかは“follow”扱いされてしまうかもしれません。
 

Search Console のパフォーマンスレポートを理解するにはどうすれば良いですか?
「Search Consoleに表示される指標自体の改善作業は何か行われているのでしょうか? 特に、パフォーマンスレポートが混乱しているように見えるのですが…」とのことですが、これは全く通常運転です。先日、Search Central Blogでこの話題について、「パフォーマンスデータの追求」という記事を公開しました。クエリ単位とページ単位で見るとパフォーマンスには違いがあり、クエリ単位のデータではある程度のプライバシーフィルタリングが行われているのです。全体的な傾向値として間違いはないので、詳細が重要とは思いませんが、本筋を理解したい場合は、それに関する多くのドキュメントが用意されています。
 

ペイウォールコンテンツが検索結果に表示されないようにするにはどうしたら良いですか?
「非課金ユーザーの検索結果画面やDiscoverにペイウォールコンテンツが表示されないようにするにはどうしたら良いでしょうか? ペイウォールコンテンツのマークアップはきちんと実装しているのですが、ユーザーに不快な思いをさせていないか心配です。」とのことですが、それは私たちが推奨している通りの方法です。構造化データを使用してペイウォールで隠れているコンテンツをGoogleにご提示ください。提示されていれば問題ございません。ただし、ペイウォールコンテンツのページを検索結果に表示させたくないなら、そのページにnoindexを記述ください。ただ、そういう方法を取るか否かはあなた次第です。

引用)Search Central Blogより一部和訳

 

今回ピックアップした質問は以上です。バックリンク(とりわけ有料リンク)に関する質問も多かったようですね。Google側としては、有料リンクに関して以下の回答に終始しています。

  • 不自然なリンクは(手動対応等ではなく)無効化している。なので、サイトオーナー側は、その効果があるのか無いのかさえも判断付かないだろう。おそらく無駄にお金を使っているに過ぎないはずだ。無駄な有料リンクは勿体ないからやめておきなさい。
  • リンクの効果は一時期ほどランキング評価に影響するものではなくなっている。むしろ様々なランキングシグナルがあるので些末なランキング評価にこだわって楽な手段を取るな。自分たちのWebサイトをいかにグレートにするかに研鑽しろ。

 

まぁ、そうですよね…。

都市伝説に振り回される?

今回の質問は総じて、SEO界隈で言われているような都市伝説を鵜呑みにして良いかどうかを確認する内容が多かったように感じます。そしてこれは、海外だけの話ではありません。私も様々な会社様と話す機会が多いですが、SEOに精通していることを伝えると「○○会社に、SEO的にはこうすると良い、って言われたんですが、そうなんでしょうか?」みたいなご質問をよくいただきます。そういう時、私は、初対面ではGoogleが明言していることだけを伝えるようにしています。「Googleはその点について、ここの部分でこう言っています」とSearch Central Blogや各種ガイドライン、ドキュメントをエビデンスに説明するようにしています。私の実感値や考え方を言ってしまうと余計な混乱を招くからです。むしろGoogleが明言していない内容を、さもGoogleが言っているように「○○と言われています」みたいな感じで適当に触れ回る人がいると本当に回収が面倒なのでやめてほしい限りです(笑)。まぁ、Googleの各ドキュメントを隅々まで閲覧している人のほうが少ないと思いますので無理もないのですが…。

日本のSEOオフィスアワーもそうですが、いずれにしてもこういう素朴な質問って意外と役に立ちますので、目を通しておくと良いと思います。

カテゴリー

新着記事

人気記事

過去記事