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SEOは1キーワードに1ページなの?

よく、SEOをやっていると「1つのページで施策すべきキーワードは1つで考えるべき」という意見を耳にします。実際に、その考え方で取り組むケースもあるでしょう。しかし全ての事柄においてそれは通用する話でもありませんし、「じゃあ1つのページで施策すべきキーワードが2つあったら間違っているのか」というわけではありません。自然に作れば良いだけなんです。…というわけで、その自然さについてふわふわっと記事にしておきます。

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1ページの文字数とか…そういう考え方から脱却

まず私が知る限り、Google側が公式に「1ページで施策するSEO向けキーワードは1つである」と言ったことはありません。私が思うに、こういう意見が出た背景には以下の(SEO会社やプランナー、担当者等の)流れがあったのではないかと推察します。

  1. 「SEO的に、1ページあたりの文字数は〇〇〇文字以上が良い」という定量的決めゼリフの横行(by SEO会社)
  2. その結果、1ページあたり最低限の文字数で、複数のキーワードを狙うようなテキストを作成
  3. そのせいで、1キーワードあたりのテキストコンテンツが薄っぺらく、有益な内容ではないものが出来上がる
  4. 「やはり1ページに複数のキーワードで上位表示を狙うのは難しいから1ページにつき1ページで」という考え方

この流れにおける思考回路としては、つまり最初の段階から間違っているんです。1ページあたりの文字数に最低とか最高とか無いのです。一方で、1ページ内にひたすら1つのテーマに関して細かく深くテキストコンテンツを展開することが、見やすくて分かりやすい場合もありますので、そういった考え方でアプローチするやり方もあるとは思います。杓子定規に、1ページにつき1キーワードまで捉えて作成する、という思い込み方がそもそも違うぞ、って話です。

ユーザーのことを考えてページ構成を作れば良いだけ

では、冒頭に述べた「自然に作るとは何か」についてです。
簡単です。ユーザーがストレスなく読み進められるように作れば良いだけです。結果2つのSEO施策キーワードを捉えた時、状況に応じて以下のようなパターンで進めれば良いと思います。

  • 1つのページで1つのSEO施策キーワードを紐解いてコンテンツ設計していく中で、どうしても2つ目のSEO施策キーワードを記載しなければならない:記載すれば良い。
  • 1つのページで1つのSEO施策キーワードを紐解いてコンテンツ設計していく中で、2つ目のSEO施策キーワードを記載することが不自然になる:記載しなければ良い。
  • 2つ目のSEO施策キーワードを多少紹介しなければならないが、その場では多少紹介する程度で充分自然:その場では多少紹介しつつ、別ページでしっかり2つ目のSEO施策キーワードを紐解いてコンテンツ設計すれば良い

こんな感じです。当たり前なのですが、こういうことです。
いずれにしても○○文字以上とかそういう話ではなく、充分な情報を分かりやすく設計しなければなりません。充分な情報を分かりやすく設計した結果、文字数500文字だけど画像や動画が多様されることになるかもしれません。でも、それも良質なコンテンツになり得ます。逆に、充分な情報を分かりやすくライティングした結果、1ページあたり10万文字になってしまったら…それは文字数が多すぎて良質なコンテンツとは言えないかもしれません。このように、文字数を定量化して品質判断するのは難しいものです。

ちなみに、こういった局面で私がオススメするのはページ単位で捉えるのではなく、サイト構造におけるページ展開全体で捉えることですね。1ページ単位で捉えるから考え方もこじんまりしちゃうんです。もっと大局的にサイト構造を捉えれば、ページ展開する上で必要なコンテンツがどこにあるべきか自ずと分かるはずです。そうなると、1ページ1ページに依存する機能も明確になるので、色々なことが判断しやすくなります。

SEO施策キーワードを考えてページを作る際、行き詰ってしまったら一度この記事を読んで頭を空っぽにしてから挑んでみてはいかがでしょうか。

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