AI活用を啓蒙するGoogle

Googleの生成AIの躍進が止まりません。そんな中、Googleは米国現地時間2月6日、バレンタインデーに向け、AIによるGoogle検索の有用性をThe Keywordにて啓蒙していましたので、和訳してご紹介します。Googleレンズかこって検索等についても触れていますので是非ご覧ください。

商品選びの比較や検討に役立つGoogleのAIツール

The Keywordでは、バレンタインデーというシチュエーションを踏まえ、SGEによって検索入力でアイデアを得ること、ショッピンググラフによって商品購入検討ができること、Googleレンズで常日頃から商品チェックできること、かこって検索で気になったらすぐ調べられること、綺麗なズーム機能や夜間機能を活かした写真のプレゼント、連続撮影した各人物のベストショットを合成する写真、Googleフォトで写真をテーマ別に整理できること、等を紹介してくれています。6つのAIツールと書いてありますが、見出しは5つまでですし、でも紹介されたAIサービスは7つ以上ありますし(笑)…何が6つなのか分かりませんが、まぁ和訳します。
 

より良い贈り物をするための6つのAIツール

ギフトのインスピレーションからクリエイティブなアイデアまで、GoogleのAIツールは特別な人のために何かを見つけたり、作ったりするのにも役立ちます。

私自身、バレンタインデーはプレゼントを贈るのが最も難しい祝日のひとつだと感じています。パートナーに何かプレゼントしたいのはもちろんですが、友人や家族(そして愛犬でさえも)がどれだけ私に愛されているかも知ってもらいたいのです。だからこそ、バレンタインはとても難しい祝日なのです。完璧なバレンタインデーの贈り物は、センチメンタルだけれども重過ぎず、本当に役に立つものの実用的過ぎず、自分らしさをアピールしつつ友人の2人(か3人)に渡せるくらい同じものが用意ができる贈り物であって欲しいのです。

そこで、ちょっとした手助けが必要なら、完璧な贈り物を見つけるためのAIを搭載した6つのGoogleツールを紹介しましょう。
 

1.検索AIでリサーチ

誤解しないでいただきたいのですが、私は何よりも愛犬が大好きで、今年は普段あげているおやつやおもちゃ以外にも何かあげようと思っています。ここで、Search Labsの生成AI実験であるSearch Generative Experience(SGE)が役に立ちます。SGEを使えば、バレンタインデーのような旬のショッピングのアイデアなど、トピックを探索し、素早く情報を得ることができるのです。“愛犬用のバレンタインデーの贈り物”と検索すると、ハート型の犬用おやつや赤とピンクの子犬用の洋服など、今回の意図にマッチするカテゴリや閲覧できる商品が表示され、さらに詳細を知るためのリンクも表示されます。犬用のレストランに行くなど、自分では思いつかないユニークなアイデアも見つかるかもしれませんね。ショッピング中に検索で生成AIを使うには、Googleアプリ(AndroidiOS)およびChromeデスクトップでSearch Labsにオプトインしましょう。
 

2.お得な情報をチェックする

瞑想にハマっている妹に、新しい健康習慣を補完する何か(予算的にもお手頃な!)をプレゼントしようと考えているのですが、そのプレゼント探しに向けて何から調べたら良いのか悩みます。そんな時は、世界中のブランド、商品、価格などのショッピング情報を集めたデータセットである、Google機械学習によるショッピンググラフを利用し、“バレンタインデーのお買い得商品”と検索し、スパのカテゴリを選択すれば、予算内で素敵なプレゼントを見つけることができるでしょう。バレンタインデーには、Web上のブランドから数千ものバレンタインギフトのアイデアが紹介され、提供価格も含め提示されます。この体験は、米国のユーザーがモバイル、デスクトップ、Googleアプリ(AndroidiOS)で利用できます。
 

3.Google Lensで見たものを検索(とショッピング)

Googleレンズの便利なショッピング機能で、何かの写真を撮ると、それが何なのか、どこで買えるのか、類似商品は何か等が分かることは、既にご存じかもしれません。しかし、それ以外にも使える方法がいくつかあるのです。例えば、私の母は花をもらうのが大好きなので、ランニング中に花を見かけたら、すぐにGoogleアプリ(AndroidiOS)を開き、Googleレンズで写真を撮れば花を特定することができます(さらに、マルチサーチを使えば、テキストを入力して、例えば、青い色合いの似たような花を検索することもできるのです)。また、私たち夫婦はバレンタインデーにプレゼント交換するより豪華な食事をするのが好きなので、イタリアで休暇を過ごしたときに本当に気に入ったパスタディナーの写真がフォトギャラリーにあれば、Googleレンズにその料理の詳細を教えてもらい、近くでそのパスタが食べられるレストランを探すことだってできます。
 

4.購入前にかこって検索で検索する

SNSをスクロールしていると、友人や家族を思い浮かべるようなプレゼントのアイデアがたくさん出てきます。そこで、たまたま完璧な犬用ベッドが背景に写っている画像に出会ったら、かこって検索を使って、使っているアプリから離脱することなく、その商品の詳細について調べることができます。アイテムの特定の部分を丸で囲んだり、ハイライトしたり、落書きしたりするだけで、かこって検索がそのアイテムについての詳細を教えてくれ、アプリを切り替えることなく様々な小売店でその商品や類似アイテムを購入することもできるでしょう。かこって検索は、Pixel 8、Pixel 8 Pro、そしてSamsungの新しいGalaxy S24シリーズでご利用いただけます。
 

5.AIを活用した写真ギフトを試す

“贈り物を本当にありがとう、とても気に入ったよ!”というお礼の言葉を含め、百聞は一見に如かずという言葉があるように、1枚の写真は1000の言葉に値します。私にとって愛を伝える一番のコミュニケーションは、手の込んだ料理を分かち合うことですが、次に来るのは写真の贈り物です。私はPixel 8 Proでたくさんの写真を撮りますが、特に特別な旅行や大切な瞬間に、大切な人のためにそれらの思い出を保存することは、心のこもった手頃な贈り物になります。下の写真は、夫とハイキングに出かけたときにヨセミテ国立公園で撮ったもので、Tensorを使ったSuper Res Zoom機能を使っています。あるいは、女友達との年1回のキャンプ旅行で、Night Sight(これもAIを使用)を使って夜空を撮ったものです。最終的にどんな写真を使うにしても、プリントする前にMagic EraserなどのAI編集機能を使って不要なオブジェクトを取り除いたり、Photo Unblurで少しきれいにしたりします。

また、大切な人と一緒に撮った写真を共有したりプレゼントしたりする予定があるなら、Best Takeが強い味方になってくれます。このツールは、AIを使って連続撮影されたうちの一握りの写真をスキャンし、写真に写っている各人物の中での最良の画像を選択して合成してくれます。

プリントする準備ができたら、私はGoogleフォトを使って、撮った写真を様々なサイズの写真にしたり、キャンバスプリント(キャンバス生地に印刷すること)にしたりします。私のようにフォトブック1冊を埋め尽くすほどの写真がある場合は、Googleフォトにさまざまな画像を集め、フォトブックを作ることも可能です。この機能は、AIを使用して、あなたのフォトブックに最適な写真を選択し、重複や低品質の画像を確実に削除します。GoogleフォトのAIは、フォトブックのテーマを提案することもできます。例えば、GoogleフォトのAIは、私のためにヨセミテのフォトブック全体を提案し、こちらから何のプロンプトも出さずに編集してくれました。これほど時間を節約できたのは、私から私への贈り物のようなものです。

引用)The Keywordより和訳

 

今回のこのThe Keywordの記事はSEARCH(検索)カテゴリとして紹介されていますが、全てが検索機能ではないですし…なんか結構めちゃくちゃな内容ですね(笑)。とはいえ、SGEやレンズ、マルチサーチ、かこって検索等はGoogle検索の一環ですので、検索機能の拡張性という意味でお読みいただければと思います。

サイト運用者目線でこれら検索にヒットするようになるには

まず、今後のレンズやマルチサーチ、かこって検索に対応するためであれば、EC(や見えるものを提供しているサイト運用者)ならとにかくサービス商品の様々な写真を公開すると良いでしょう。GoogleのAIが画像を識別し、ユーザーの各種検索から派生して目に触れる機会が増えるかもしれません。SGE(やGemini)に対応するのであれば、分かりやすい文章で、検索する人のペルソナを明確にした文章構成が良いと思います。例えば「これから〇〇をはじめようとしている〇〇程度の知識をお持ちの人がゼロから始める時に必要なものを下記に箇条書き(と解説)します」みたいな書き方で対象者をフォーカスしたうえで、分かりやすく設計するとGoogle側も理解しやすくなるはずです。そしてもちろんそれぞれが根拠付けされていることが前提です。さらに発信者として“どんな誰の発信か”というのも明確にしてあげるとGoogleが生成した情報の裏付けとしても機能しやすくなるでしょう。検索語句に対応することばかり考えていてはダメということです(だからといってプロンプトに対応することばかり考えてもダメなのですが)。

サイト運用者は自分の感性を信じて「自分だったらここまで情報あると助かるよなぁ」というところまで徹底してコンテンツ化しましょう。

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