Gemini Proが日本にも導入

Bardの情報です。というか、もうBardではありません。既に米国現地時間2月8日付けで、Geminiという名称に変わりましたね。今回の情報は2月1日時点での話ですのでまだBardについての話なのですが…とはいえ、Geminiになっても情報は変わらないのでご紹介しておきます。

米国現地時間2月1日付けのThe Keywordにおける情報です。Gemini Proの機能がBardにデフォルトで入るようになりました。Gemini Proというと、昨年の12月時点では、Geminiの中でも幅広く対応する適正モデルとなっており、英語版にはすでに導入されており、他言語や機能はその後数ヶ月で拡大予定とのことでした。数ヶ月とのことでしたが、あれから1ヶ月半くらいで40以上の言語と230以上の国に導入されたことになります。日本も対象として含まれます。Gemini Proは確かGPT-3.5より優秀だというデータがあったと思うのですが、実際のところはどうでしょうね?

というわけで、記事を和訳してご紹介しておきます。順を追って理解しておくことでGeminiの状況が分かると思いますので、ちょっと古くなりますが今後も過去のアップデート情報をご紹介予定です。

Gemini

3つの拡張

今回ご紹介する記事は、Gemini Proが英語圏だけでなく、広範囲に導入されたこと。また、英語でプロンプト入力したら大部分の国で画像生成が出来るようになったこと。また日本語を含む大部分の言語でBardの回答を再確認(エビデンスチェック)することが出来るようになったこと。この3点の情報です。既に日本でも、Bard(現Gemini)で、例えば英語で“Create a image of eagle(鷲の画像作って)”とプロンプト入力したら、既に3,4パターンの画像を作成してくれます。

「生成AIってどうなのよ?」という疑問は引き続きあるようですが、私から言わせればAIの状況を知っていてマイナスは無いと思うので、とりあえず状況は把握してきましょう――と考える派です。逆にAIの状況を知らないことによるプラスってありますかね?ないですよね。むしろWebライティングをするような人にとっては、生成AIと自身との能力の差を確認できる良い機会だとも思います。

Bardの最新アップデート:Gemini Proにグローバルにアクセスし、画像を生成する

本日より、大部分の国のBardで画像を生成し、Bardが現在サポートしているすべての言語、国、地域でGemini Proを使用することができます。

この度、BardのGemini Proを含むBardの最新機能を、より多くの言語と地域にお届けします。さらに、より多くのアイデアを実現するために、画像生成機能を導入しています。
 

サポートされているすべての言語と場所でGemini Proを使用する

昨年12月、私たちは英語圏でGemini ProをBardに導入し、より高度な理解、推論、要約、コーディング能力をBardに付与しました。今日、BardのGemini Proは、40以上の言語と230以上の国と地域で利用できるようになり、より多くの人々が、より高速で高機能なこのバージョンのBardで共同作業を行うことができるようになります。
言語を超えた言語モデルとチャットボットの主要な評価機関であるLarge Model Systems Organizationでは、Gemini Proを搭載したBardが(有償・無償を問わず)利用可能なチャットボットの中で最も適切なものの1つであると最近発表し、“驚くべき飛躍”と表現しました。また、当社の第三者評価者によるブラインド評価では、Bard with Gemini Proは、主要な無料および有料の代替品と比較しても、トップクラスのパフォーマンスを発揮する会話AIの1つであることが確認されました。
 

より多くの言語で回答のダブルチェックが可能に

Googleでは、皆様がBardの返答を裏付けする機能を求めていることを把握しており、既に何百万人もの人々が英語で使用しているダブルチェック機能を40以上の言語に拡張します。“G”アイコンをクリックすると、Bardはその回答を立証するコンテンツがWeb上にあるかどうかを再確認します。確認できた場合は、ハイライトされたフレーズをクリックし、検索で見つかった情報の裏付けや矛盾について詳しく知ることができます。
 

画像生成でアイデアに命を吹き込む

クリエイティビティをさらに高めるため、世界中のほとんどの国において英語での入力でBardが画像の無料生成ができるようになりました。この新しい機能は、品質とスピードのバランスも考えて設計され、高品質で写実的な出力を提供する、アップデートされたImagen 2モデルによって提供されています。“サーフボードに乗る犬の画像を作成する”というような説明を入力するだけで、Bardはあなたのアイデアに命を吹き込むための拡張性高く幅広いビジュアルを生成します。
 


 

私たちのAI理念に則り、画像生成においても責任を持って設計しています。例えば、Bardで作成されたビジュアルとオリジナルの人間のアートワークを明確に区別するために、BardはSynthIDを使用して、生成された画像のピクセルにデジタルで識別可能な透かしを埋め込みます。

Googleの技術的な防御線とトレーニングデータの安全性への投資は、暴力的、攻撃的、または性的に露骨なコンテンツを制限しようとするものです。さらに、名前のある人物の画像が生成されないよう設計フィルタを適用しています。Googleは、AIモデルの安全性とプライバシー保護を向上させるために、新しい技術への投資を続けていきます。

これらのアップデートにより、Bardは、大規模でクリエイティブなプロジェクトから小規模で日常的なタスクまで、あらゆることに役立つ、グローバルに利用可能なAIコラボレーターとなります。今すぐ bard.google.com でお試しください。

引用)The Keywordより和訳

 

もちろん、もう既に利用できますが、まずBard(現Gemini)の生成能力が向上したこと(Gemini Proの導入による)で、従来のBardより高品質になりました。そして、ダブルチェック機能(回答を再確認)によって、Bardの回答を裏付ける情報として対象のサイトを確認できるようになりました。ですのでこれによって、自分で引用元を確認し判断できるようになったのです。さらに最後に英語のプロンプトであれば画像生成もしてくれるようになりました(しかも、生成AIによる画像かどうかをデジタル判断できる)。

コンテンツ作成者として、これはかなり好都合です。特に無料で画像生成してくれるこの機能は、英語のプロンプトさえ入力できれば(というか、英訳さえもGeminiを使えば良いわけですが)、グラフイメージの作成やインフォグラフィックの作成のアイデアが手に入ります。最初の情報材料やコアコンピタンスとなる部分、そして最後な文章装飾や表現は人間がスキルを充分に発揮して業務する必要がありますが、それさえしっかり作ればコンテンツライティングにおける大枠の構成を作る手助けにもなりますし、感情的になって方向性がズレていくなんてことも未然に防げるでしょう。文章アプローチを考えなくて済むようになる分、大幅に時間短縮できると思います。あとはプロンプト慣れをし、効率良くアイデアを手に入れるマニュアルを自分自身で作っていく必要がありますね。

いずれにしても、ハルシネーション(生成AIが間違った情報や虚偽の情報を生成してしまう現象)を抑制し、エビデンスチェックまで出来るだけでも相当役立つはずです。

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