Instagramでは、自分の投稿に対して嫌がらせと感じる語句がコメント内に含まれている場合、ユーザーが予めその語句を指定しておくことで、コメントとして表示されないという機能を実装しました。それは一部の(投稿頻度の多い)ユーザーのみが使える機能でしたが、間もなく利用者全員が使える機能になるとのことです。
禁句の設定
引用)TechCrunch Japan
While Instagram has general policies for what constitutes acceptable speech on its network, different words or phrases are offensive to different people. So this new feature is designed to let users take the mood of their accounts into their own hands and weed out comments that use terms that account holders find personally offensive.
<意訳>
そもそも自分のコメント欄をフィルタリングするために、投稿でのコメントオフ機能を使えば、表示させないことはすぐに出来ます。
Instagram側で公序良俗に反するポリシーを日々改訂していても、その間に新しい語句やポリシーを掻い潜った不快ワードは生まれ続けます。そこでこの度、ユーザー自身が個人的に不快だと思われる語句を設定することで、その語句が含まれるコメントを除外できる機能を実装しました。
引用)The Washington Post
例えば「死ね」という言葉は公序良俗に反するコメントとして禁止したり、取り締まることはInstagram側でも行っています。一方で悪質なユーザーは「タヒね」(カタカナの「タ」と「ヒ」を半角入力している)と入力することで、「死ね」という言葉を想起させるコメントを入れたりします。本当に心が荒むイタチごっこですが、こういった新しい書き方や、ユーザー個人にとっては嫌がらせと解釈するような言葉はInstagram側(メディア側)でも取り締まりが追い付かないのも事実です。
そこで、利用者(アカウント)主導でいわゆる“禁句”を設定することで、そのワードを含むコメントが投稿されたら、表示から除外されるという機能が実装されたということです。もともと1ヶ月程前から法人アカウントでは実装されていましたが、近いうちに利用者全員が設定できるようです。おそらくInstagramの設定画面内のオプションに「Comments moderation(コメント調整)」的な項目ができるのではないでしょうか。
良し悪しかも…
The Washington Postでは、以下のような憂慮も掲げています。
<意訳>
Instagramでは、こうした規制範疇(誰の、どこまでの、どんな内容を制限範疇にするか)をアカウント単位の手に委ねました。ただ、副作用もあります。やたらコメントをフィルタリング設定してしまうと、コメント評価を参考にする閲覧者側からすれば、他のユーザーが実際にどんな評価をしてるか、生の声が分からなくなってしまうことです。(法人アカウントであればフィルタリングのしすぎは閲覧者の商品購入機会を失いかねません。←意訳しすぎかも…)
引用)The Washington Post
確かにフィルタリングできる範疇と言いますか…節度をどこまでにするのかで法人アカウント運用している企業側には明暗が分かれるかもしれません。
ただ、そこは目的に合わせてポリシーやコンプライアンスを決めれば良いような気もしています。情報発信としてInstagram活用しているのか、ユーザーコミュニケーションとしてInstagram活用しているのかによって、制限の強弱を考えると良いでしょう。