• Googleが動画ページのベストプラクティスを刷新

Googleが動画ページのベストプラクティスを刷新

Googleは、米国現地時間8月23日、動画SEOのベストプラクティスを見直し、動画がGoogle検索結果に表示される条件と方法を明確に記載したと発表しました。まだ日本語版ページは刷新されていませんが、英語版ページを見ると、大幅に内容が変更されていますので、ちょいちょい掻い摘んでご紹介します。

Googleに動画であることを理解させるために

新しいドキュメントでは、まずGoogleに動画を検出してもらうための条件を箇条書きで紹介しています。

Googleの検索結果にコンテンツを表示するための技術的要件は、動画においても同様に存在します。動画がGoogle検索で検出、クロール、インデックス登録されるためには、いくつかの専用要件を満たす必要があります。

  • 動画の埋め込みには一般的なHTML要素を使用しましょう。Googleは、<video><embed><iframe><object>等の要素によって記述されている動画であれば見つけやすいです。
  • Google検索では原則フラグメントURLをサポートしていないため、フラグメント識別子を使用して動画を読み込ませようとしないでください。
  • JavaScriptを使用して動画を挿入する場合は、URL検査ツールでレンダリングされたHTMLに動画が表示されているか確認ください。
  • メディアAPI(Media Source APIなど)を使用している場合は、メディアAPI呼び出しが失敗した場合でも、動画に関するメタデータを提供しているようにしたうえで、HTMLでの動画掲載要素が挿入されていることが分かるようにして確認してください。こうすることで、メディアAPIの呼び出しに失敗しても、Googleは動画掲載位置を特定できます。
  • 動画読み込みにユーザーの操作(スワイプ、クリック、入力など)は必要ないようにしてください。

Googleが動画を見つけやすくするために、動画に関するメタデータを提供することをおすすめします。Googleでは、構造化データ動画サイトマップOpen Graph プロトコル(OGP)をサポートしています。

引用)Google Search Centralより一部和訳

 

フラグメント識別子というのは…簡単に言ってしまえばハッシュタグ(#)ですね。
また、動画ページ及び動画がインデックスされるための条件として、インデックス要件を箇条書きで紹介しています。

  • (動画が掲載されている)視聴ページがインデックスに登録されていなければなりません。
  • 動画がインデックス登録の対象となるには、インデックス登録された動画再生ページが検索で良好なパフォーマンスになっている必要があります。
    ★ 動画視聴ページがインデックスに登録されているからといって、動画もインデックスに登録されるわけではありません。

  • 動画は視聴ページに埋め込む必要があります。
  • 動画を他の要素の後ろに隠すことはできません。
    ★ ペイウォールを使用している場合(例:ユーザーが動画を視聴する前にログインまたは登録する必要がある場合)、Googleが引き続き動画を見つけてインデックスできるように、ペイウォール構造化データを記載ください。

  • 動画には、静的なURLで利用できる有効なサムネイルが必要です。

引用)Google Search Centralより一部和訳

 

動画のURLは配信元によっては一次的なURL(期限切れを起こしたり、頻繁に更新される等)がサムネ画像ファイルに使用されるケースもあるようで、Googleはサムネを頻繁に更新されると、動画を正常にインデックスできない可能性があると示唆しています。動画をしっかりインデックスしてもらうには、動画単位で1つの意味合いで静的なサムネURLを使用するようにしましょう。

そして、視聴ページ作成時の注意点も簡潔に記載しています。

各動画専用の視聴ページを作成する

動画機能(メインのGoogle検索結果の動画部分、Google検索の動画タブ、キーモーメントライブバッジ、その他のリッチフォーマットを含む)を利用する上で、動画の重要性が高い場合は、動画ごとに専用の視聴ページを作成ください。
動画視聴ページの主な目的は、ユーザーに1つの動画を表示することのはずです。とはいえ、次に紹介する各ページはユーザーがページにアクセスする主な理由が個々の動画の視聴であるため、視聴ページ扱いとなります。

  • 動画紹介ランディングページ
  • テレビ番組の動画再生ページ
  • ニュース動画視聴ページ
  • スポーツハイライトページ
  • イベントクリップページ

一方で、以下に紹介するページは、動画がページ上の他のコンテンツを補完するために機能するものであるため、視聴ページ扱いとなりません。

  • 埋め込まれたビデオをレビューするブログ投稿
  • 製品の360°動画を掲載した製品ページ
  • 同等の重要性を持つ複数のビデオをリストするビデオカテゴリページ
  • 映画の予告編が埋め込まれた映画レビューページ

各視聴ページに、その動画に固有のページタイトルと説明文があることを確認ください。ヒントとして、適切なタイトルディスクリプションを書くためのベストプラクティスをご覧ください。

★ 視聴ページの他に、ニュース記事や商品詳細ページ等の他の情報と一緒に掲載したページにも同じ動画を掲載することは問題ありません。視聴ページ以外のページであっても、動画バッジ付きのテキスト結果動画バッジとしてGoogle画像検索結果に表示される場合があります。

引用)Google Search Centralより一部和訳

 

ちなみに、YouTube等のように、そもそもプラットフォーム側の視聴ページもある上で視聴ページを作ること自体は問題なさそうです。

ウェブサイトにYouTube、Vimeo、Facebook等のサードパーティ プラットフォームの動画が埋め込まれている場合、Googleはウェブページとサードパーティプラットフォームの同等のページの両方でその動画をインデックス登録することがあります。ページが動画のインデックス登録基準を満たしている限り、両方のバージョンがGoogleの動画機能に表示されることがあります。

引用)Google Search Centralより一部和訳

 

元記事におきましては、あとはテクニカルな要件のセクションが続きますので、詳しくはGoogle Search Centralをご覧ください。

SEO的には動画はYouTubeを使ったほうが良い?

動画をアップする上で、一番手っ取り早いのはYouTubeですね。自分たちで動画サーバを所有したり配信したりするのも良いですが、世界的に見ても最大手の動画プラットフォームであれば、YouTube内検索にも表示されますし、同じGoogleグループですのでGoogle検索にも何かと優位かと思います。

また、せっかく動画を作成してYouTubeにアップしているなら、ぜひ一般検索向け施策として視聴ページを作成したりするのも良いと思います。Googleはユニバーサルにユーザー行動を取得するGlueも機能していますし…動画を少しでも多く再生させたいなら、ユーザー接点を最大化するようにしてみてはいかがでしょうか。

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