先週末(2019年7月13日)を境に、少し検索順位が揺れている傾向が見受けられました。私がウォッチしているキーワードで一部順位変動を確認いたしましたので、その現象と相関性についてご紹介したいと思います。因果関係や改善策を講じるための記事ではなく、私の感想としてのご紹介です。
検索順位の変動内容
私が順位変動を感じたのは、美容系と健康食品系、求人系と保険系です。いわゆるYMYL(Your Money or Your Life)系ですね。以下はその中の一例です。各キーワードに対する各サイトの検索順位推移をGRCからキャプチャーしたものです。
これ、どちらも違うジャンルの違うサイトです。そしてどちらも今年に入ってから主だったサイト改善作業は行っておりません。そして、上のサンプルはページ間のコンテンツ類似が生じ、キーワードのランクインページが安定していないサイトでした(キーワードカニバリゼーションが起きていました)。下のサンプルは薬事法に抵触している箇所がありました(効果・効能を謳ってしまっています)。
注目すべきは、どちらも2019年6月のコアアルゴリズムアップデートで検索順位が上がっていたことです。そして、もともと2019年3月のコアアルゴリズムアップデートで徐々に下がっていったということです。
・・・つまりは?
3月のコアアルゴリズムアップデートでは、個人的にとても納得のいく検索評価とは思えませんでした。そして6月のアップデートでは、3月に下落した(不当とも思える検索順位の)サイトページが復調した感じがしました。それはそれで納得のいく検索評価が多かったように感じました。しかし、一方で6月当時は「このサイトページでこんな順位!?やりすぎだろ」という検索結果がチラホラあったのも事実です。これは全て私の感想ですが…。
そしてこの7月13日のタイミングで、「このサイトページでこんな順位!?やりすぎだろ」というのが下落したような印象です。つまり、6月のコアアルゴリズムアップデートの副作用を微調整した印象です。
とはいっても、私がウォッチしている求人系では40位から一気に10位まで上がってきたり、3月の時点で5位だった保険系サイトページが6月で2位、今回で1位になったり、とクエリによって様々な順位変動を見せています。ですので、必ずしも7月13日の段階で大幅に順位下落しているサイトページだけではないということだけご理解いただければと思います。
このように、Googleはより精度の高い検索結果を表示するために色々なアップデートとマイナーチェンジを繰り返しているのでしょうね、紆余曲折しながら。
年内は少なくともあと2,3回くらいコアアルゴリズムのアップデートがあるような気がしてなりません。なんか楽しみですね(笑)。