昨年10月から広がったMFIの導入話に関して、2017年春とか夏とか色々言われてきましたが、どうやら来年以降になるようです。随分先です。それでも準備をしていく上での心構えをちょこちょこっと書いておきます。
MFIは遅れるの?
そもそも進捗の雲行きは怪しかったのですが、確実に2018年以降のMFIになりそうです。
引用)SEMリサーチ
理由としては、どうやら現在のランキングを維持しながらスムーズに移管することが難しいようです。
引用)海外SEO情報ブログ
引用)海外SEO情報ブログ
- モバイルページに張られているリンクはPCページに張られているリンクよりもずっと少ない――重要なランキング要因であるPageRankの算出に大きな影響
- モバイル対応していないサイトが依然として多く存在する――モバイルページがなければPCページをインデックスするけれど、評価が変わってしまうことも
- (Googleがサポートする)モバイル構成に適切に設定できていないサイトがある――アノテーションの不備
- コンテンツや構造化データをモバイル向けページで省略している――PCとモバイルとで差が生じる
引用)海外SEO情報ブログ
なるほど。想像通りの「ここどうするの?」というMFIの障害が顕在化している印象ですね。こういった不確定要素も踏まえた上でバランス良くランキングシグナル化するためには、様々な計算や暗号が必要になりそうですので、遅れてしまうのは最もだと思います。
ではMFI準備は不必要か
この話を知ると「なぁんだ、来年ならまだやらなくても良いや」と考える人が多いと思いますが、実はそんなことは無いんです。
そもそもGoogleのMFI導入に至った経緯としては「PC検索ユーザーよりもモバイル検索ユーザーが増えたから」ということが理由としてあります。つまり、サイト運用者が今PCでセッション改善したり表示速度改善したり、コンテンツ設計改善していても、対象者は半分以下であるということです。
半分以上の対象者のことを考えるならモバイルでセッション改善したり表示速度改善したり、コンテンツ設計改善すべきですよね。
そして、この話をすると「うちはレスポンシブ対応だから大丈夫」という返答をする人もいますが、それも少し違います。たとえレスポンシブであってもPCとモバイルでUIは変わりますので、そのUIの中でのセッションも見直すべきです。さらには、UIに伴ってコンテンツの見せ方や順序も変わるはずですので、コンテンツ設計も見直さなければなりません。また、レスポンシブであっても表示速度はPCとモバイルで変わりますので、それぞれを加味して圧縮や最適化を行う必要もあります。
MFIが先送りになったからと言ってモバイル改善策を先送りしてはいけません。ユーザー体験上の最適化は(そもそもSEOとか以前に)追及し続けていきましょう。