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説明不充分な購入ページにアラート

Googleウェブマスター向け公式ブログにおいて「定期購入ページの説明が不十分な場合は警告が表示されるようになります」という記事が上がっておりましたので、ご紹介します。

お金

どういう背景?

ありがちな例として、サイトページにおいて「○○が1,000円です」というサービスを受けるべく、キャリア決済(携帯通信料に加算する支払い)手続きをしたとします。当然、当該月に1,000円の支払い手続きが発生します。しかし、実は翌月にも支払い手続きが発生したり、請求を受けてビックリ。実は定期購入サービスだったと後から知った、という…こんな話です。

よく見ると何となくサイトページには書いてあったのですが、細かく見ていかないと分からない形で注意書きとして表示されていたり、わざと見えにくい形で表示してあったりします。例えば、「※上記は月額費用です。ご契約は3ヶ月からになります。」等と小さい文字で書かれていても、ユーザーは気付かなかったりしますよね。

そこで、こういった紛らわしいものや、説明が不充分なものに関して、Chromeがアラート表示してくれるようになるとのことです。対象デバイスはモバイルになります。

具体的には

こういったモバイルでの(定期)購入ページを持つサイトオーナーは、GoogleのSearch Consoleヘルプにある「モバイルの請求金額を明確に伝える」ことに準拠した上で、以下チェックポイントを確認する必要があります。

  • 料金に関する情報がユーザーに明示されていますか?
    たとえば、定期購入ページに料金に関する情報が表示されていない(または見つけるのが難しい)と、支払いが必要だと認識しないまま手続きを進めてしまうおそれがあります。ユーザーが料金に関する情報を確認してから定期購入に同意できるようにしてください。
  • ユーザーが利用規約に同意する前に、料金を簡単に把握できますか?
    たとえば、料金に関する情報がグレーの背景にグレーの文字で記載されていては、ユーザーが見過ごしてしまうおそれがあります。ユーザーが料金を簡単に把握できるよう、わかりやすく表示してください。
  • 簡単に理解できる料金体系になっていますか?
    たとえば、サービスの料金がいくらになるかを計算式で示す場合は、できる限りシンプルでわかりやすい式になるよう工夫してください。

引用)Googleウェブマスター向け公式ブログ

これらにそぐわないサイトページに関しては、以下のようなアラート文字とともに警告画面が表示されます。

The page ahead may try to charge you money
(このページは、あなたに増額請求する可能性があります)

These charges could be one-time or recurring and may not be obvious.
(今回の請求は、1回の課金か定期課金か分からず、明記されていないように窺えます。)

これらは、Google Search Consoleを通してサイトオーナーにも通知されるとのことです。改善した場合は、通知にある再審査リクエストから連絡する必要があります。ちなみに、この警告表示対象になったサイトやサイトページが検索順位に影響することはないとのことです。

実際、Google側がこういった説明不充分なサイトページをどう検出するのかは分かりません。私が調べた限り、どこにも検知のシステムについては触れられておりませんでした。もしかしたら、キャリア決済による支払いが発生するフォームやページに関して、何かしらの方法でフラグ付けされていて、それを最終的に目視で判断しているかもしれません。

とても良い試みだとは思いますが、ユーザーとしては、この機能が実装されたからといって「今後Chromeでアラート表示されていないから大丈夫」だとは思わないようにしましょう。最終的にはユーザー自身でもしっかりと自分の目で判断する必要がありますよね。

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