UAの廃止とGA4への完全移行

Googleは米国現地時間3月16日、Google Analytics 4のメイン化に伴い、従来のUniversal Analyticsを来年2023年の6月末を以て終了する旨、発表しました。つまり2023年7月1日からデータ取得できなくなります。そしてその後半年くらいは過去のデータ保持しておいてくれるようですが、それ以降は完全になくなるようです。ですので、Universal Analytics(以下:UA)を利用しているアカウント(Webサイト)では、とりあえず今のうちからGoogle Analytics 4(以下GA4)を入れ直しつつ、過去のデータアーカイブ方法を思考しておくことをオススメします。

ここでは、まずGoogleが発表した内容(英文)を和訳してご紹介します。

2年半前、企業の円滑なビジネス支援を目的とし、Googleではより高度な計測を目的としたGoogle Analyitcs 4の導入を始めました。そしてこの度、Universal Analyticsのほうは来年でサービス終了する旨を発表します。

どう進めるべきかについては ⇒ goo.gle/3MPcUh3

引用)@googleanalyticsより和訳

GA4へ一本化

GA4があたらしく導入されて約2年半経ちました。そしてGA4が安定運用できるようになったのか(私はまだ怪しんでいますがw)、いよいよ従来のUAが停止されることになったようです。来年の6月までですので、まだ1年以上ありますが、今のうちに色々調整しなくちゃいけないと思いますので、取り急ぎまだの人はGA4だけでも追加で入れておいてはいかがでしょうか?
というわけで、以下Googleからの記事です。

GA4で未来に備えよう

今日において、データを測定する様々な環境下で、企業はプライバシーを遵守しながら複雑でマルチプラットフォームな顧客のユーザー動態を理解しなければなりません。
Googleは2年半前、こうした進化する測定基準に対応し、企業の成功を支援するためにGA4を発表しました。GA4は、様々な種類のデータを測定できる拡張性を備えており、将来の分析を見据えた多角的分析が可能です。また、Googleの機械学習技術による新しい知見や予測をする上で最も重要なのは、日々変化する検索エコシステムに対応できるように作られているということです。
最新の効果測定技術がなければ、ビジネスに影響を与えうる重要な情報を放置してしまうのと同じです。ですから、今こそGA4をクロスプラットフォームな分析手法として取り入れるタイミングなのです。Googleでは、来年、1つ前の世代のAnalyticsとなるUniversal Analyticsを廃止する予定です。一般的なUAの全プロパティは、2023年7月1日に新しいデータ取得を停止する予定です。また、新しくAnalytics 360が最近導入されたため、Universal Analytics 360のプロパティに関しては、新しいデータ収集期間として3ヶ月分延長し、2023年10月1日に新しいデータ取得を停止する予定です。
 

UAからの移行

UAは、デスクトップでのWebや個別セッション、より簡単に識別できるCookie等の固定データからオンライン上のユーザー動態を測定するために構築されました。この測定方法は、もはや急速に時代遅れになっています。一方GA4は、プラットフォームを跨いで測定し、Cookieだけに依存せず、セッションのイベント単位でのデータ形式も活用しながら、ユーザーありきのデータ測定を実現します。
また、UAは様々なプライバシー管理機能を搭載してきましたが、GA4では導入者とその先にいるユーザーの両方にとって良質な体験となるよう、プライバシーありきで中核に設計されています。データ収集と活用において包括的且つきめ細かな制御ができるよう、進化するニーズとユーザーの期待に応える企業を支援していきます。なにより重要なのは、GA4ではIPアドレスが保存されなくなることです。これらのソリューションとコントロール機能は、ユーザーがより多くのプライバシー保護とデータのコントロールを求めている昨今の国際的なデータプライバシー状況において特に必要です。
 

GA4で計測を開始する

GA4は、売上であったりアプリインストールであったりを促進する、リードを作っていく、オンラインとオフラインの顧客エンゲージメントを結びつける等、お客様の主要な目的を念頭に置いて設計されています。
ここでは、GA4がお客様のビジネスをサポートするいくつかの方法をご紹介します。
 
様々なタッチポイントで顧客を理解する
プラットフォーム単位や、セッション単位ではなく、それぞれのイベントを単位にしたデータ測定方法により、ユーザーの購買経路の全体像を把握することができるようになります。
例えば、イギリスに拠点を置くフィットネスウェアとアクセサリーのブランドであるGymsharkは、Webサイトとアプリ全体でデータを測定し、ユーザーが購買までの地点をどう通過したか、より理解できるようにGA4を活用しました。その結果、ユーザーの離脱率は9%削減され、商品ページへのクリック率が5%増加、カスタマージャーニー分析に費やす工数を30%削減することができました。


「GA4を使うことは、私たちの新しいeコマースアプリを理解・改善する上で完璧な選択でした。」
Maxwell Petitjean
ジムシャーク社 プロダクトインサイト部門責任者


 
データドリブンアトリビューションでROIを向上させる
データドリブンアトリビューションを使用することで、カスタマージャーニー全体において販促活動が与える影響を分析することができます。GA4では、Analyticsデータ上、コンバージョン経路で最後にクリックされたイベントに絞って貢献度を測り、貢献度合いを割り当てるだけでなく、販促活動において、それがコンバージョンに与える総合的な影響度合いを判断する材料にもなります。この分析結果は、Google広告やGoogleマーケティングプラットフォームのメディアツールにも展開しキャンペーンを最適化していくことも可能です。
 
ビジネスとコンプライアンスを考慮したエンゲージメントとコンバージョンの測定
国単位で異なる新しいプライバシー管理機能により、主要な測定機能を維持したまま、Cookieやメタデータなどユーザーレベルのデータ収集を最小限に抑えつつ管理することができます。
 
データからより大きな価値を得る
機械学習により、ユーザーの行動やコンバージョンに関する高度な予測的洞察を生み出すことで、購入や解約の可能性が高いユーザーをオーディエンスとして新しく作成し、販促活動を改善するための重要な情報を表面化させることもできます。
 
インサイトを簡単に有効化
Google広告などの他Google製品との統合機能が拡張されることで、Webサイト上とアプリ上のデータを組み合わせて使用できるようになったため、Analyticsのインサイトを使用して簡単にキャンペーンを最適化できるようになりました。
マクドナルド香港では、「7日間に渡って購入する可能性が高い人」という予測オーディエンスを使用してGoogle広告に反映し、アプリでの注文を6倍以上増加させモバイル注文を増加させるという目標を達成しました。ROIは2.3倍、売上は5.6倍、アクションあたりのコストは63%削減されました。

「GA4は、データ測定における強固な基盤の上で成り立っています。機械学習によって売り手となる私たちのデータから貴重なインサイトを得て、販売活動に活用することができ、将来に向けてビジネスを発展させるために素晴らしい成果を上げています。」
– マクドナルド香港 チーフマーケティング&デジタルカスタマーエクスペリエンスオフィサー Tina Chao氏

そして今回、検索広告360ディスプレイ&ビデオ360の統合を、全ユーザーで利用できるようになりました。これにより、標準であろうが360であろうが、どのGA4プロパティでも、コンバージョンやオーディエンスなどのAnalyticsデータがGoogleマーケティングプラットフォームの各ツール上で有効になり、キャンペーンでのパフォーマンスをより良くすることができます。
 
企業のさまざまな測定ニーズへの対応
Analytics 360の新しいサブプロパティと統合プロパティでは、データガバナンスのニーズに合わせてGA4のプロパティの管理構造を細かく調整することができます。これにより、広告代理店などの異なるチームやパートナーが、各社のポリシーに従って必要なデータのみにアクセスできるようになります。
またAnalytics 360では、需要の増加に対応するため、1プロパティあたり最大125のカスタムディメンション、400のオーディエンス、50のコンバージョンタイプなど、より高い設定上限値にしています。さらにデータの収集、処理、レポート、アトリビューションなど、ほとんどの核となる機能においてサービス品質保証(SLA)が適用されるため、安心して利用することができます。

「幅広い製品ポートフォリオを持つ大企業ビジネにとって、新しいAnalytics 360は、私たちのチームがデータに基づいた意思決定を行うためのインサイトを引き出し、同時に複雑なデータガバナンスのニーズを簡単かつ柔軟に対応できるようにしてくれています。」
– コンステレーション・ブランズ、マーケティングテクノロジーイノベーション担当ディレクター、Rashi Kacker氏
 

今後について

全ての標準UAプロパティは2023年7月1日に、360UAプロパティは2023年10月1日に、それぞれ新しいデータ取得が停止となります。その後、少なくとも6ヶ月間は、UAで過去取得したデータにアクセスすることができます。今後の流れについては詳細をご覧ください。
UAが新しいデータ取得を停止する前に必要な過去データを残すため、極力早くGA4へ移行しましょう。詳しい方法については、ヘルプセンターのリソースをご確認ください。

引用)Google Marketing Platformより和訳

ここでは、いかにGA4が素晴らしいかが紹介されています。従来のUAではIPアドレスに伴うデータの取得が、各国の個人情報保護法に対して怪しくなってくるという現実問題や、そもそもの計測方法に限界が来ていることを伝えてくれています。そして、GA4はイベントと呼ぶサイト内のユーザー行動に合わせた指標付けが主となり、従来のUAにあったセッション単位やページビュー等といった指標が無くなります。

詳細:アナリティクスヘルプ「[UA→GA4] イベント移行ガイド

また、今のうちに分析はしなくともGA4に移行しておいた方が良いので、とにかく早めに設定だけ済ませておきましょう。

詳細:アナリティクスヘルプ「Google Analytics 4に切り替える

これから楽しみ

「せっかく最近、UAのAnaslytics 360を導入したばっかなのに~」と嘆く方もいらっしゃるかもしれません。残念ですが、対象はUA全てですので360の方も2023年10月になる前に移行しなくてはなりません。まぁ、GA4が出来た段階でいずれGA4が席巻(標準化)することは分かっていたので仕方ありませんね。

また、GA4はよりマーケティング活動(広告やアプリ等、様々な販促活動)に合わせた拡張性があるのも素晴らしいですよね。しかも、UAでは、コンバージョン前の数クリックしか確認できなかったのが、アトリビューション機能(β版)によって、様々なルールベースのアトリビューションモデルを実装することができます。つまり、コンバージョン直前の貢献度となるページを割り出したり、コンバージョンに繋がる最初の貢献度となるページを割り出したりするだけでなく、コンバージョンに繋がる全ページの貢献ページを割り出すこともできるようになります(詳細は「アトリビューションについて」参照)。

今の時点では私もGA4について良く分かっていませんので、これからガンガン勉強していきますが、これを使いこなせるようになったら分析の深度がどんどん良くなっていくことでしょう。面倒ですが楽しみですね。


カテゴリー

新着記事

人気記事

過去記事