従来言語の登場下を考える

新年あけましておめでとうございます。しかし、私自身新年早々業務でバタバタしており、なかなかこのブログに着手できておりません。SEOやマーケティングに関するトピックは多くあるのですが…落ち着いたらまた書いていきたいと思います。ですので、今回はとりあえず、GoogleがThe Keywordで年末に振り返った記事をご紹介しておきたいと思います。

「ニューノーマル」が多用された2021年

The Keywordにて2021年、多く使用された言葉が紹介されました。Googleの中の人が2021年を振り返った感想文に近い記事なのですが、ここでも和訳しておきます。

「ニューノーマル」など今年よく使った言葉

年末になると色々と考えることがあります。何を達成し、何が未達成だったか、何に時間を割き、何をあきらめたか。Googleでは、世界中でどのような検索をし、本当に必要としている答えが何なのかを検索チームで着目しています。もちろん、一瞬の流行要素が需要として駆け抜けていくこともあります(例「Tiktok Pasta」)。
私が執筆する側として、2021年最後の数週間で考えていたのは、今年使った言葉についてです。2020年は「Now more than ever(今まで以上に)」の年でしたが、「Now more than ever」にふさわしい瞬間が続けば続くほど、この言葉が当たり前に思えてきたのではないでしょうか(実際、そういっているうちに無意味に感じるようになりました)。では、2020年が「Now more than ever」の年だとしたら、2021年は何になるのでしょうか?

そこで再び、Google Booksチームのメンバーが2009年に立ち上げたGoogleのツール、Ngramsに注目しました。Ngramsは、書籍やその他文学作品において、特定の単語やフレーズがどのように使用されてきたかを示し、その人気を年代別にグラフ化することができるツールです。ちなみに、2020年以前は1800年から2012年までのデータまでしかありませんでしたが、2年ほど前に巨大なデータセットが追加され、現在は1800年から2019年までのデータを追跡できるようになりました。2020年から2021年における特定の単語の登場に関してまだ分かりませんが、今日私たちが見聞きした言葉が、時間の経過とともにどのように登場を繰り返してきたかを知りたいと思いました。

そして、私が最初に候補に挙げた単語は「ニューノーマル」です。これは個人的にも耳にしたことがある言葉…いや、今まで以上に耳にするようになった言葉ではないでしょうか。19世紀半ばに文学やその他の文章で少しずつ使われ始めたようですが、Ngramsを使ってその例を見ると、「ニューノーマル」は学術機関の種類を指していることが多いようです。その後「ニューノーマル」が使われることは徐々に減っていきましたが、2000年から2009年にかけて劇的に増加しました。Google Booksの研究をしているMichael Ballback氏によると、2000年代以降に追加されたデータの多くは電子書籍から登場しており、それ以前のデータはほとんどが図書館からのものなので、このことが劇的な変化の一部を説明できるかもしれないと述べています。いずれにせよ、現在では「ニューノーマル」は完全に私たちの言葉の中に浸透しています(「常に新しいのであれば、もはやそれが普通ということになるのでは?」という疑問もありますが)。

「ワクチン」については、Ngramsでの検知当初は非常に多く登場し、その後1800年から1813年にかけて急落したものの、1900年代前半から半ばにかけて、腸チフス、コレラ、百日咳などの予防接種に関する学術論文が多数発表されると、再び上昇に転じます。あとは上がり下がりを繰り返し、2003年に史上最高値を記録しました。その後、やや落ち込んでいますが、Ngramsのデータでは2019年までなので、直近2年間がどうだったかは、私の勝手な推測であることを忘れないでください。

Google Books Ngrams Viewerのチャートで、1900年から一貫して上昇する「ワクチン」の時系列使用状況

最後に「hybrid」という言葉を確認してみました。Ngramsによると、この単語は少なくとも1800年以降に使用されており、その後は緩やか且つ着実に上昇しています。しかし、80年代前半に急増しており、この時期のGoogleブックスのスニペットを閲覧すると、現在と同じような使われ方をしていました。その後、1980年代に入ると、自動車を表す言葉として使われるようになり、現在では……まあ、もうお分かりでしょう。

「ハイブリッド」という言葉の意味するところは変わっていないのですが、利用されるシチュエーションが変わってきており、日常生活の中でより広い範囲に適用されるようになりました。「ハイブリッド」が変わったのではなく、私たちの使い方のほうが変わったのです。2020年は、色々な意味で人生の“一旦停止”のような年でした。そして今年、私たちは新しくクリエイティブな適応方法を見つけ始めました。それがとても2021年らしいと思う1年でした。

引用)The Keywordより和訳

従来あった言葉の使い方やシチュエーションが変わってきた

今回のご紹介記事であった「ニューノーマル」や「ハイブリッド」という単語だけでなく、2020年からの新型コロナウィルス禍において、様々な言葉が再注目され出したと思います。私が知る限りでも「テレワーク」「在宅勤務」「ワーケーション」「Web会議」等があります。ただ、今まではこれらの語句に関しては、日常に付加されるような語句で「テレワークしたい」とか「ニューノーマルを作りたい」とか「ワーケーションなんて贅沢だ」とかの欲求的要素が強い言葉でした。しかし、2020年以降は日常に戻すために「テレワークせざるを得ない」「ニューノーマルとなった」というように必要的要素が強い語句になったかと思います。これからも見直される言葉がもっと出てくるかもしれません。

そして、個人的な話ですが、私の最近の業務におきましても復活しはじめてきた言葉がいくつかあります。最近特に多い言葉は「自動化」です。これにつきましては、また別の機会に記事化していきたいと思いますが、AIにおいてもミクロマーケティングにおいても仕事の在り方についても「自動化」という言葉を使う機会が増えてきました。これもニューノーマルに伴う働き方や自分の売上や稼ぎをスケールする上で必要不可欠な言葉になってきました。

皆様の周りには最近、見直され始めた現存単語はございますか?

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