12月19日、Googleは日本語版のBardが、Gmail、Googleドキュメント、Googleドライブ、Googleマップ、YouTube等の他Googleサービスと連携して回答できるようになったと発表しました。Bardにプロンプトを入力すると、内容に応じて回答に他Googleサービスにも転用したり連携したりできるようになりました。動画系ならYouTube動画を紹介してくれたり、旅程ならGoogleフライトと連携してくれたり、Gmailからそのまま連絡できるようにしてくれたりします。
どういうこと?
もう冒頭に話したことが全てなのですが(笑)、Bardで調べ物をした後に、その情報を別タブや別アプリで共有したり応用したりすることがあります(私はありません笑)。そんな時に、そのまま他サービスに連携や転用出来たら楽ですよね。今回は日本語版Bardでも、そんなGoogleの他プロダクトサービスに連携して回答してくれるようになりました。
たとえば、友人と複数人で富士山への旅行を計画しているとしましょう。通常では、多くのブラウザタブを開きながら、複数のサービスやアプリを横断して調べることが多いかと思います。今回の機能拡張により、自身のGmailのメールから全員が都合良い日程を探し、リアルタイムのフライトとホテルの情報を検索するようにBardに質問し、回答をもらえます。また、Googleマップで空港までの道順を確認したり、空港でのアクティビティに関するYouTube動画を視聴するなど、すべてBardとのひとつの会話内で完結できます。
ちなみに、Bardのアップデート状況を確認すると以下のように記載されています(おそらく日付は米国現地時間のため、ブログでの発表と同じタイミングかと思います)。
2023.12.18
Bard拡張機能を新しい言語に拡大
- 更新内容: 英語に加え、日本語と韓国語でも、Bardを使用してGoogleのアプリやサービスの有用な情報にアクセスできるようになりました。Bard拡張機能を使用すると、YouTube、Googleホテル、Googleフライト、Googleマップからリアルタイムの情報を取得できます。また、Gmail、Googleドキュメント、Googleドライブから情報を取得して、個人のコンテンツから簡単に検索を行ったり、概要を作成したり、回答を得たりすることも可能です。拡張機能の使用方法は、プライバシー設定で管理できます。
- 理由: GoogleはBardの開発に責任を持って取り組んでおり、主要な機能について、段階的により多くの言語で利用できるようにしていく予定です。
Replitへのエクスポートで、より多くのプログラミング言語をサポート
- 更新内容: [Replitにエクスポート]機能で、Pythonに加えてC++、JavaScript、Ruby、SQL、Swiftを含む18のプログラミング言語がサポートされるようになりました。
- 理由: コーディングの目的でBardを利用するデベロッパーの数は増え続けており、コーディング専用の機能をより多くのプログラミング言語で利用したいというフィードバックをいただいたため、更新を行いました。
上記のアップデート状況ページでも記載されていますが、Googleは個人情報に関してもかなり慎重に捉えており、以下の但し書きに関しても余念がありません。
Google Japan Blog内では、来年早々に入ってくるGemini Ultraを搭載したBard Advancedプランの布石としても紹介されている節を感じますが…まぁGemini ProでもGemini Ultraでも英語版前提かな、と思っています。
Googleヲタクは大喜び?
GoogleのWorkspaceやGoogleドキュメント、Gmail、YouTube、Googleフライト、Googleホテル等のGoogleサービスヘビーユーザーにとっては有難い機能ですね、きっと。しかも今の生成AIは個人で楽しむような印象が強いので、余計に嬉しい機能かもしれませんね。
私はYahoo!路線情報やYahoo!メール等、他の会社サービスも使うため、Bardに関しては情報のコピペができれば充分ですが、今後はGoogle求人等とも連携を強化されるでしょうし、そのまま応募できたりするようになれば確かに楽かもしれませんね。