Bard目線でのGemini情報

GoogleのGeminiについて、米国現地時間12月6日付の記事(Gemini発表と同時期)なので多少古めの情報ではありますが、Bard目線でGeminiについてThe Keywordで説明されていましたので、ご紹介ておきます。

Gemini

Gemini Proの話

ここでもGeminiの登場感を煽る紹介ですが、Gemini全体と言うよりもGemini Proに若干フォーカスして紹介してくれています。なぜならBardにGeminiが導入されたからです。文章プロンプトで英語圏BardにGemini(“Bard with Gemini Pro”)が搭載され、その後170ヶ国で利用できるようになります。並行して文章以外のマルチモーダルで対応できるように数ヶ月かけて開発を進めていくとのことです。

GeminiでBardがさらに便利に

AIとの新たなコラボレーションを実現するGemini ProをBardで試すことができます。Gemini Ultraは、Bard Advancedと呼ばれる新しいエクスペリエンスで来年初めにBardに登場する予定です。

本日、Googleは、マルチモーダルでの高度な推論性能を備えた高性能AIモデルGeminiを発表しました。柔軟性を重視して設計されたGeminiは、Ultra、Pro、Nanoの3サイズに最適化されているため、データセンターレベルからモバイルデバイスレベルまであらゆる環境で動作します。
Geminiは、Bardにもアップデートされ、今後2段階で提供されます。まず本日より、英語圏Bardでは専用設計されたGemini Proがより高度な推論、計画、理解などのために使われます。そして、来年初めには、Gemini Ultraで動作する上位モデルのBard Advancedを公開し、Gemini Ultraを始めとする最も高度なモデルや機能が利用できるようになります。
 

BardでGemini Proを体験

一般公開に先立ち、私たちは多数の業界標準ベンチマークでGemini Proをテストしました。これらのベンチマークでは、Gemini Proは大規模なAIモデルを測定するための主要な指標であるMMLU(Massive Multitask Language Understanding)と小学校の算数レベル(GSM8K)のパフォーマンスではGPT-3.5よりも優れていることが分かりました。
さらに、Gemini ProをBard専用に調整することにより、理解と要約、推論、ブレインストーミング、執筆、計画立案などの能力が大幅に向上しました。そして賞賛すべき結果として、第三評価者によるブラインド評価では、Bardは現在、主要な代替品と比較して最も好まれている無料チャットボットとなりました。
また、YouTubeクリエイターのMark Rober氏と協力して、最も正確な紙飛行機を作るという課題をBard with Gemini Proと行いました。Bardがクリエイティブなプロセスをどのようにサポートしたのかをぜひご覧ください。
 

 

本日より、文章ベースのプロンプトのみでBard with Gemini Proをお使いいただけます。その他の様々なマルチモーダルデータへの拡張は、今後順次提供する予定です。まず170以上の国と地域で英語で利用できるようになり、今後より多くの言語と地域で利用できるようになります。
 

来年初めからGemini UltraでもBardを

Gemini Ultraは、非常に複雑なタスク向けに設計され、テキスト、画像、音声、動画、コードなどの様々な種類の情報を迅速に理解し、それに基づいて動作するように開発された高性能モデルです。
Bard AdvancedはGemini Ultraを体験できる最初のサービスのひとつです。Bardの最先端のAI体験を提供するBard Advancedでは、高性能モデルと最新機能をお使いいただけます。現在、詳細な信頼性と安全性のチェックを行うと同時に、来年初めの公開に先立ち、Bard AdvancedのTrusted Testerプログラムを開始します。
これらは、Bardの公開以来もずっと研究し続けている私たちの大胆かつ責任あるAIへの取り組みの一環です。Bardの回答をより簡単に検証できるBardの“Google it”ボタン(英語版のみ)などのコンテキストヘルプの追加を含め、AI原則に基づいてBardに安全性を組み込んでいます。また、Bardの微調整を続ける中で、ユーザーからのフィードバックを改善に役立てています。
Geminiにより、私たちはBardを最高のAIパートナーにするというビジョンにさらに一歩近づきます。Googleは、今後もBardに最新の進化をもたらす取り組みを継続していきます。是非Bardを創作や学習、調べ物などに活用して、さらなる改善に向けたフィードバックをお寄せください。Bard with Gemini Pro(英語版)は、本日よりお使いいただけます

引用)The Keyword

GPT-3.5よりも凄いとはいえ…

個人で学習や遊びをする程度であれば「Bard with Gemini ProはGPT-3.5より凄いです!」と言われたら嬉しいかもしれませんが、ビジネスやサービス周りで安定的に活用することに期待するのであれば、やはりGemini Ultraに想いを寄せたいところですよね。来年早々とは言われていますが、慌てて変なものを作るよりじっくり良いものを作っていただきたいものです(とはいえ、順次アウトプットしていかないとGPT人気に負けてしまうのでスピードも大事でしょうが)。Bard Advancedが月間数千円程度の有料プランであればすぐにでも使いたいですが、“最初は英語圏のみ”とかになってしまうのでしょうか。

ちなみに「特定のサービス名や起業名、固有名詞が入ると、Bardは途端にハルシネーションが多く発生しやすい」という見解を友人が示していました。そんな友人はGPT派です(笑)。私はBard派なので、その辺りのハルシネーションはGeminiで是非解決されることを願っています。

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