アクションモーメントを考える

電通の人が提唱(?)しているトリガーモーメントGoogleが提唱するマイクロモーメントがありますが、いずれもアクションを起こす瞬間のユーザー心理を指していますよね。なので、ここでは私がテキトーに「アクションモーメント」と称してその重要性を書いておこうと思います。

アクションモーメント

人には行動を起こす瞬間(モーメント)があります。Webサイトページにおいても、「よし!資料請求してみよう」「買おう」と思いCTAをタップする瞬間やその心理ってありますよね。こういったアクションを起こす瞬間を「アクションモーメント」としておきましょう。「アクション」と表現してしまうと「行動」という抽象的な言葉なので、離脱することも、ただタップすることも全て「アクション」になってしまいますが、ここでは「申込」というニュアンスで捉えてください。

Webサイトの設計においては、サイト訪問者に対してこのアクションモーメントをいかに引き起こすかが大事であり、この組み立てがWebサイト戦略の全てと言っても過言ではありません。
――というわけで、どうやってアクションモーメントを引き起こすか、について書いておきたいと思います。

既に伝えているので、動機のほうの話を

…が、実は私、既に書き記しています。Webサイトに限らず、すべてにおいて「万事、機能よりもたらし」ですので、この記事をご参考に該当する色々なサービスに当てはめて考察してみてください。補完として、先の記事では触れていなかった「ユーザーの心理状態」についてちょっと触れておきたいと思います。

Webサイトに訪問してくるユーザーの動機を考えることが重要です。広告等でターゲティングした上でサービスに興味を持って訪問してくるユーザーや指名検索で訪問してくるユーザーであれば、そのままサービス(&ベネフィット)訴求をすれば良いのですが、難しいのはそうではないユーザー――つまり、サービスに興味がないユーザーです。サービスだけではなくWebサイト自体にも興味がないかもしれません。ただ「そのWebサイトに書いてある情報だけが気になっている」ユーザーです。これは一般検索におけるInforamational Query(情報収集型クエリ≒知りたいだけのクエリ)に含まれるユーザー心理です。

ユーザーは情報だけを欲して訪問してきているので、情報を得られればとっとと離脱してしまいます。ですので、Informational Queryから訪問してきたページの直帰率は80%以上であるのが普通です。ただしここが重要でして、Inforamational Queryで訪問してくるユーザーの数ってかなり多いんです。母数が非常に多いんです。だから、この80%以上の直帰する人のうち、少しでもアクションモーメントに繋げられればかなり売上は向上します。例えて言うなら、「コンビニにトイレだけ借りに来る人がめちゃくちゃ多い」みたいなイメージですかね(笑)。商品購入が目的ではなく、別目的で訪問する人です。用が済んだらもう離脱しちゃいます。

では、そんなサービスに興味が無く、別の用事で訪問してきたユーザーにどういうアプローチをするべきか…それが「万事、機能よりもたらし」なのです。短時間で理解してもらうために、何をもたらすかをしっかりとベネフィットとして伝えることで、足を止めてもらうことが必要なのです。

ただ、人によって“もたらしてほしいベネフィット”は異なるので、それはランディング(集客)ページの内容を通してユーザーの来訪動機を仮説付けましょう。可能であれば、一般検索で流入してきたクエリから検索心理を一生懸命紐解いて(インテント)仮説付けるほうがより良いです。

まとめ

ダラダラと書いてしまいましたが、私が伝えたいのは「万事、機能よりもたらし」と合わせて以下の内容です。

アクションモーメントを引き起こすためにするべきこと

  1. クエリやランディングページから来訪動機を仮説付けることで、ユーザーによって異なる“もたらしてほしいベネフィット”を見出す
  2. “もたらすベネフィット”とは、商品のメリットではなく、ユーザー目線で人生や生活がどう良くなるか、を伝えること

これ、前回は2.しか伝えていませんでしたが、1.まで考えないとしっかりとフォーカスできませんので、ランディングページの情報設計も見直しておきましょう。ランディングページの情報設計が上手くいけば…あとは2.への繋ぎ込みだけになりますので、是非色々とトライしてみてください。

最近の私はこういう業務ばかりしていますので、今めちゃくちゃバッキバキになっています!(どゆこと?)

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