誰と仕事をするか

Googleのピロピロ入力機能新機能パンダ検索エンジンに代表されるような…4月1日の惑わせるエイプリルフール企画もようやく落ち着き(笑)、ここにきて改めて働き方についてふわふわした持論を展開していこうかと考えています。

パンダ

どんな仕事がしたいか

新入社員が増えるこの季節。これからまだまだOJT期間も続くと思いますが、私は新しい仲間ができて1年くらい経つと必ず訊くことがあります。「10億円手に入ったら仕事をするか?」ということです。大体みんな「仕事を続ける」と答えます。理由は様々で「社会に触れていたい」とか「そのお金をもとに新規ビジネスを始めたい」とか、です。

ということは、おそらく一般的に考えれば60歳や65歳、(今後の高齢化社会を考えると)身体が動かなくなるまで仕事をし続けるということだと思います。日本の平均睡眠時間は7時間14分(参考:kaola.jp)とのことですので、仮に移動時間や家にいる時間を12時間としても1営業日の約半分は仕事をしていることになります(こんな業界ですし、ここでは労働基準法の話はちょっと割愛しますw)。では、それくらい人生の大半を占める仕事において、果たしてどれくらいの人が明確なビジョンを持っているのでしょうか。

実は、先に紹介した質問に付随して私はもうひとつ訊くことがあります。「会社とかスキルとか全部取り除いて、最終的にどんな仕事がしたいのか」です。これについてもあまり明確な回答を持つ人は最近少ないように思います。ましてやインターネット業界。なりたいライフスタイルに関するビジョンはあっても「自分でメディアを作る」とか「新しいシステム(ビジネス)を開発する」とか以外に明確な仕事内容をビジョンとして持つことは難しいのかもしれません。

精神衛生管理も立派な仕事

企業に属していようとも起業していようとも、精神衛生管理は重要です。特に前述のように明確に今の段階でビジョンが定まっていない場合は、この精神衛生管理(≒モチベーション)の取り方が非常に重要になってきます。最終的に「こういう仕事がしたいから、そのために今こういう仕事をすることでスキルアップを目指している」という道筋が分かっている人は自分の仕事における”今”のポジションが見えている人だと思いますし、問題提起するつもりもございません。

しかしながら、”今”何のために何をしているのか目的が明確でない人にとっては、1日1日の精神衛生管理がうまく保てず、ボーッとした1日を過ごしてしまいがちです。しかも仕事を作業として捉えてしまうために、思わぬミスや惰性感を招くだけでなく、結果的に出社拒否とかうつ病にまで発展することもしばしば。

そして、漠然と会社という抽象的存在に期待するようになり、その過剰な期待が会社に対する不満に繋がり…結果ぼやき出して、それが同僚のアジテーション化(そそのかし、扇動)に繋がる…みたいな。

悪魔のマインドセット

大切なのは誰と仕事をするか

勿論この話の背景に、私が病んでいるとか、周りで病んでいる人がいるとかいう話ではありません(笑)。そして、自己啓発を促すわけでもカウンセリングをするつもりもありません。でも、私はこういったケースに陥らないためにも、大切なのは”どんな仕事をするか”よりも”誰と仕事をするか”がとても重要だと思っています。

前提として”どんな仕事をするか”は大切です。しかしどんな仕事であれ、うまくいかない時だってあります。そういう時は仲間の存在が大きかったりするものです。それはなにも同僚という括りだけでなく、上司でも取引先でも同じです。「この人と共に成長していくんだ」とか「この人と笑顔で仕事をしていくんだ」と思える人が周りにいたら、それは素敵なことだと思いませんか?

食べていくために仕事をする人もいれば、なんとなく仕事をしている人もいるでしょう。私は、なにも全ての人々に「仕事に対するビジョンを持て」と言うつもりはありません。でもそんな時は前述した仲間の存在を見つけることにより、今まで暗く取り組んでいた仕事にも明るく取り組めるようになるかもしれないな、と思うのです。

私自身、日々「HAPPY NOW?」精神で仕事に取り組んでいますが、やはり社内でも社外でも仲間の存在は大きいと思います。そういう風に思えるようになったのも30歳を過ぎてからくらいだったと思いますが、毎日のように変化しているインターネット業界ならではだからこそ、人と人との関係性が重要な気がしてならないのです。

「いやいや、大切なのは”どんな仕事をするか”でしょ!」という考えの人も沢山いますし、私のこの意見は”個”の成長や足の引っ張り合いを促しかねない、不安定な考え方であることも承知しています。でも、ここまでこの業界でやってこれたのも、自分だけではなく周りの存在が大きかったなぁなんて思ったりしています。

こうして、このブログをご覧になっている取引先や同僚の方々へ改めて感謝しつつ、なんとなくふわふわした気持ちをご紹介させていただきました。

※ 本日はエイプリルフールではございません(笑)

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