完全一致な検索結果を求めるなら

先日、Googleの検索結果に対して米国で物議を醸した件がありました。簡単に言うと「Googleは意図的に社会的思想を扇動しようとしているのではないか」というツイートがありました。それに対してGoogleが正式に否定したツイートをしたのです。Googleの検索結果機能にも関わる話ですので、ここでご紹介しておきます。

公園の写真

ふわふわ

発端は?

発端は以下のツイートから始まりました。

嘘のような本当の話:Googleで「社会主義と人種差別」と検索すると検索結果トップの表示は「資本主義と人種差別」になります。巨大テクノロジーというのは、日毎に大衆扇動や社会思想が強くなるものです。それにしても、世界で最も売上を上げている巨大企業の1つが資本主義を嫌っているとは不思議ですね。

引用)@AlexBerensonより和訳

米国大統領選が控えている中で、Googleのような巨大企業による政治的介入について世間が非常に厳しく神経質になっているにも関わらず、これまでも何度かノイズが上がっていました。「極右メディアを検索結果から表示させないようにしているのでは」等の声も少なくありませんでした。今回の件は米国でニュースにもなっています

ふわふわ

Googleからの声明として

そんな事情を受け、Googleが改めて検索機能について触れつつ、政治思想に関するノイズを否定するツイートをしました。

Google検索では、デフォルトで入力された単語だけではなく、類義語や関連語も検索されるようになっており、それは従来より便利な機能とされてきました。昨日、この機能について、意図的に政治思想を含めて機能させているのでは?と疑問視する声が上がりました。しかしそれは事実無根です。

引用)@searchliaisonより和訳

 
 

もし検索した完全一致な言葉のみを含む資料や情報しかGoogle検索結果に反映しなかった場合、その検索語句に関する情報コンテンツを最適に表示することは出来ないはずです。例えば、検索者が「change」という言葉を使った場合、(類義語となる)「replace」や「exchange」、「adjust」等のような語句を使った情報には出会えないわけです。

引用)@searchliaisonより和訳

 
 

クエリの拡大解釈によるこの手のタイプは頻繁に起こります。しかし時々、入力された検索語句からは意味がかけ離れた関係にある語句を活用して検索結果を返そうとする場合もあります。その場合は、拡大解釈をして検索結果を返していることを自動的に表示して、それを変更する(元の語句で検索する)オプションを用意しています。

引用)@searchliaisonより和訳

 
 

昨日この手の現象が「社会主義と人種差別」という検索語句で起こり、その検索結果には“資本主義”として拡大解釈したWebページも含まれて表示されていました。この2つの用語は全く違う意味を持つ単語ですが、Googleのシステムでは非常に関連している用語であると判断してしまっていました。この検索結果に表示しているラベル文言は、(Googleの思想を乗せた啓蒙を目的としているわけではなく)そもそもこういった拡大解釈をしていることを伝達するためにあるものです。

引用)@searchliaisonより和訳

 
 

繰り返しになりますが、検索語句からかけ離れて拡大解釈した検索結果を返す場合は、自動的に拡大解釈を行ったというラベル文言が表示されます。検索結果としての表示が変更されることになれば、合わせてラベル文言の表示も変わるでしょう。そういう意味では、Google検索は試行錯誤を常時繰り返し、それに合わせて検索結果も頻繁に変化しているわけです。

引用)@searchliaisonより和訳

 
 

一方で、Googleはこの拡大解釈機能に対して好意的ではない人がいることも理解しています。そのため検索結果の[ツール]内[すべての結果]から[完全一致]で検索できるオプションを用意しています。引用符(” “)で括ることで検索語句を完全一致にすることもできます: https://support.google.com/websearch/answer/2466433

引用)@searchliaisonより和訳

 
 

結局のところ、今回のような拡大解釈による機能は検索者にとって非常に便利な機能であると自負しています。しかし反面、この機能がいつも完璧ではないと認識しています。そのため、拡大解釈が起こった際は、お知らせるようにしています。そして、拡大すぎた解釈に関するフィードバックもいただきつつ、自動システムをより良くしていけるよう邁進する所存です。

引用)@searchliaisonより和訳

 
 
Googleが言うには、自動化されたシステムが検索語句によってはデフォルトで拡大解釈し、検索結果表示することもあるとのことです。その場合は必ず「○○も含めた検索結果を表示しています」「○○のみで検索」というラベル文言も表示するようになっているとのことです。

拡大解釈時の表示

つまり、拡大解釈したものに関しては飽くまでも自動的に排出表示されているのであって、恣意的に情報操作はしていないとのことです。まぁ、当然と言えば当然だと思います。Googleだっていちいちそんなことやってられないと思いますし…。

ふわふわ

せっかくなので知見を深めよう

まぁ、そもそも政治がらみの文言でこの拡大解釈機能が発動しなければ何事も無かった話なのですが、この件に触れることで、改めて色々な検索コマンドを知ることもできましたよね。

ダブルコーテーションで括った単語で検索すると、完全一致の検索結果が返ってくるのです。しかも、この機能を活かせば、自分で作ったテキストコンテンツから任意の数十文字の文章をダブルコーテーションで括って検索バーに入力することで、コピペやスクレイピングの脅威を確認することだってできます。便利な使い方ですよね。

今回の話題はとてもセンシティブな内容でしたが、これを機に改めてGoogleの検索システムの一環を知ることもできたと思いますのでご参考ください。


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