過去にも「検索心理を読み解くって?」と解説しましたが、今一度案内したいと思います。
順位変動したら前提も疑って!
SEOを行っている中で、順位変動が激しかったり、自社サイトが順位下落したりした場合、大抵のサイトオーナーは「自分のサイトのどこが良かった(悪かった)だろう?」とか「競合サイトは何をしたんだろう?」とかの疑問が生じ、それをそのまま訊いてくる方がいらっしゃいます。
もちろん、まずはそこを確認・分析することも大事です。しかし、上位サイトをアーカイブ化して分析しているのであれば、他にも確認して頂きたいことがあります。以下の点が見受けられたら疑う部分が他にもあります。
- 急に今までの上位サイトページと毛色の異なる切り口のサイトページが上位表示されてきた
- 今までの上位サイトページのジャンル割合が変わった
それは、Googleのほうで、検索クエリに対する検索心理の解釈が従来と異なったということかもしれません。最近のGoogleは検索クエリを概念レベルでAI処理し、インテント(検索心理)理解しています。既に30%以上の検索クエリはこの手法による好影響が出ているそうです。
Last few months, Google has been using neural matching, –AI method to better connect words to concepts. Super synonyms, in a way, and impacting 30% of queries. Don’t know what “soap opera effect” is to search for it? We can better figure it out.
— Danny Sullivan(@dannysullivan) 2018年9月24日
引用)@dannysullivanより意訳
つまり、今までは検索クエリに対して、キーワード合致しテーマ性が強いサイトが検索上位にありましたが、ここ数ヶ月間では、検索意図に合致するであろうサイトが概念レベルで検索上位に来ることが多くなってきているのです。
その結果、従来のアウトラインにのみ拘ったSEOアプローチ(これが良い場合もありますが、大抵は目先のSEOアプローチ)では立ち行かず…内容を見ると検索心理には合致していないという判断になり、順位下落するサイトページが出現しているケースが増えています。
どうすることが好ましい?
再度施策キーワードに含まれる検索心理を分析することをオススメしています。そして、(根本概念になってしまいますが)「自分のサイトページが上位表示にあったら検索ユーザーが喜ぶだろうか」という自問自答が必要です。サイトオーナーの事業事情や修正有無事情はサイトオーナーの事情であって、ユーザー及びGoogleの事情ではありません。ですので、客観的に分析してみましょう。
そして、ある程度検索クエリに対する解釈が煮詰まったら、以下の表に照らし合わせてコンテンツ(情報そのもの)とコンテンツの伝え方(情報伝達法)を見直しましょう。
最適解も分からず短絡的に自身のサイトページを模索するよりも、検索心理を分析してから設計していった方が、近道で長期的に良い方向にサイト改修が進むと思います。だって、なんでもそうですよね?市場を見ずに商品開発できませんよね?
検索クエリだって、個人の需要が浮き彫り化されたミクロ市場ですから。