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意外とある課題点

仕事柄、色々なサイトにおいて(SEO目線での)課題点を指摘させていただくことが多くありますが、ここ最近「結構指摘することが多いなぁ」と私自身が感じている箇所を3つご紹介したいと思います。

メモ

インデックス方針

大きなサイトになればなるほど(この場合数十万ページあるサイト)、施策キーワードに対する対象ページが明確化されていなかったり、同じようなページが乱立しているケースが目立ちます。大体、こうなった経緯を確認させていただくと「後から追加追加でページを足していったため、サイト構造全体をなんとなくでしか把握できていなかった」ケースが多いです。

追加でサイトページを増加させていくのは結構ですが、パッチワーク的に…ただの足し算的にページを追加することで、内部リンク構造が破綻したり(偏ったり)、似たような内容のページが増えたり(重複コンテンツ化)して、ユーザーとGoogleロボットを混乱させてしまうことがあります。さらに、リダイレクトやnoindex、canonical等が適切に設置されていないことで、パラメータ付の類似ページが全てインデックスされてしまったり、クロール資産をうまく活用できなくなったりします。

これはどうすれば良いか…。まずは、そういった課題に直面していることに気付かなければなりません。そのための手法は簡単です。Googleで以下のように検索してみるよ良いでしょう。

「(施策キーワード)△site:ドメイン」

例えば、「サイトマップの作り方」と検索した時に、このブログでどのページが検索ランクインしてくるかを分析するには、「サイトマップの作り方△site:fuwafuwa.biz」と検索すれば良いわけです。そうすると、100%正解ではないにせよ、fuwafuwa.bizの中で、最も「サイトマップの作り方」に親和性があるサイトページが1番に登場してくるでしょう。

その時、気を付けるのは2番目以降に出てくるページです。これら1番目~3,4,5番目くらいまでのページを見比べてみてください。実際に自分で各ページを見た時、どれが1番上に登場してもおかしくないと感じたら、それは該当キーワードにおける類似ページの乱立を疑うべきでしょう。つまり重複コンテンツやインデックス方針が明確化されていないと感じるべきです。

但し、施策キーワードや流入クエリ全てでこれをやっていられないと思いますので、改めてサイト構造(ディレクトリ&内部リンク)を見直し、どのページをGoogleに読み込んでもらうか(インデックスさせるか)方針をしっかりと策定し直すことをオススメします。

インデックス方針が明確化されているなら、ページ増加の際も、どのディレクトリ配下どういう内部リンクで、どんな内容を作れば良いか、しっかりと計画立てて構築できるはずです。

検索心理(インテント)の理解

次に検索心理の理解です。これは前述のインデックス方針に関わります。検索心理の理解というのは、「検索ユーザーが何の情報を欲しているか」を入念に仮説立てることです。

この検索心理の理解が出来ていないからこそ、インデックス方針も立てづらかったりするわけです。ユーザーが欲している情報を理解しそれに見合ったページを構築できたのであれば、サイトページを増加させる際も、自ずとそこに内部リンクを集約させていくことになるでしょう。内部リンクが集約されているのであれば、そのページは検索キーワードに対してもサイト内アドバンテージになるはずです。

意外と検索心理を理解していないサイト運用者は多いのではないでしょうか。または「この検索心理に対しては、うちのサービスを紹介することが解決策だ」と多少乱暴な仮説になっていたりするのではないでしょうか。

例えば、何かの情報を探しているユーザーに仮説付けるのであれば「情報を探す際は、こういうところを注意してみてね。比較検討にはこういう要素があるんだよ。そしてうちのサービスはこうですよ」的に案内出来ていれば、それは非常に丁寧だと思いますし、検索ユーザーからの支持は厚くなると思います。もちろんこの内容さえも仮説付けなので、是非ユーザー動線や様々な調査から検索心理を理解しようとしてみてはいかがでしょうか。

画像の取り扱い

以前も画像の取り扱いについて紹介したことがございますが、まぁ重たいサイトページが多いです(笑)。そして、その要因がJavaScriptとか色々あっても、結局画像というケースが大半です。

表示速度の遅いページの中で、最も多いケースが画像の無駄なサイズ化です。特にCMSを利用しているサイトにありがちです。実際には300×300の画像サイズ表示をするだけなのに、無駄に1200×1200のファイルをあげていたりしています。そのせいで読込が重くなり、表示速度が遅くなっています。

今はモバイルでの検索ユーザーが検索全体の過半数を超えており、サイトページのアクセスもモバイルからが大半のパターンが多いです。にも関わらずモバイルでの表示速度が遅いようでは、モバイルファーストインデックス(MFI)以前にユーザーの離脱を招きます。SEO面でも充分な評価を得られないでしょう。

にも関わらず、もう何千何万と画像ファイルを利用してしまっているため、もう手を付けられなくなってしまって諦めているサイト運用者も多くいるように感じられます。画像ファイルの取り扱い直しはとても地道で気の遠くなる作業ですが、私はここに工数をかけるだけの価値があると考えています。是非、一度見直してみることをご提案します。

3つの他にも

他にも意外と検証していないセッションにおける直帰率や離脱率。特に直帰率は、前述の検索心理の理解を仮説付けるにはもってこいの要素ですので、必ず確認すると良いと思います。クエリ毎のセッションによる仮説付けを行うことで、(リンクやサイテーション、レピュテーション、SERPsからのクリック率?、滞在時間?等に派生し)回りまわってSEO面でも高評価を受けます。

さて、ざっくりですが以上です。

本記事で今回3つ挙げましたのも、ここの説明だけでミーティングが終わってしまうことが無いよう、予めメモ書きしておくことで備忘録的な位置付けにしました。

是非皆様も今回の検証要素は入念にご確認くださいませ。

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