コアアップデートで順位下落!?

もう今更話すこともないのですが、やはり年3,4回のコアアップデートがGoogleで入るたびに、順位が下落したり「普通にホワイトハットに対応しているのに落ちた」と思ったりする人がいます。そんな人に根気強く理解してもらいたいので、短いながら私なりにコアアップデートの弊害についてご紹介しておきます。

アップデート

ふわふわ

コアアップデートは民主主義なイメージで導入?

Googleが何度も紹介している記事、私が和訳してご紹介している「コアアップデートの仕組み」ページにも記載されていますが、Googleは以下のように発表しています。

実は、コアアップデートは特定のページやサイトをターゲットに行われているわけではありません。それよりもこういったアップデートは、Googleのコンテンツを評価する全体のシステムをより向上するために行われているのです。

引用)Search Central Blogより和訳

つまり、Googleのコアアルゴリズムをアップデートするのは、あくまでも「更新」であり「変更」ではありません。そして、「更新」は全体最適化に向けた更新です。全体最適化において、平たく言うと「90人を助けるために10人の犠牲は仕方ない」という考え方が作用します。その犠牲者が10人より9人、9人より8人、になるようテストを繰り返してアップデートしているはずですので、Googleは犠牲を最小限にしようとはしているはずです。そして、次のアップデートのタイミングでは前回犠牲になった10人を救えるよう、全体最適をするわけですね。ただ、一方で前回助けた90人のうち、5人は犠牲になるかもしれません。

このような全体最適を繰り返しているのがGoogleのコアアップデート(広範囲に及ぶアップデート)なのです。しかも、その中には「助ける必要が無い、淘汰すべき悪」も紛れているので、事態は複雑化しているわけです。

これらを理解していれば「Googleのせいで順位が落ちた」という事実はあっても、「Googleは特定のサイトを落とそうとしている」とか「ブラックハットに手を染めたほうが早い」と思うことはなくなるでしょう。ましてや、Google検索全体の市場規模における日本なんて数パーセントの占有率にすぎません。さらにその中で特定の検索クエリ市場なんて言ったら0.00何パーセントの世界です。もちろん、滅茶苦茶な検索結果だと思える検索クエリになることもありますが、それは一部であり、Googleの本意ではなく、全体最適の弊害だと思うしかありません(だからこそGoogleは検索結果が不自然だったらフィードバックしてくれと訴えていますし)。

ふわふわ

アップデートで不当な順位下落を受けたら

さて、とにかくできることとしてコンテンツに注力しろとGoogleは何度も言っていますが、サイト構造を整え、客観的に見てもユーザーに有益だと自負できるほどのコンテンツを掲載しているにも関わらず、コアアップデートで評価が下落したと思うサイトオーナーには私から2点、心得としてお伝え出来ます。

1点目は、「仕方ない。次のアップデートや調整が起こる3ヶ月間は引き続き直向きにコンテンツを強化していこう」と思う考え方です。Google側も辛抱強くコンテンツを作っておけば、たとえコアアップデートのタイミングで評価されなくてもいずれされる時が来る、というような言い方をしています。もし自分が「間違ったコンテンツ作りをしていない」という意識があるなら、コアアップデートに惑わされず、引き続きコンテンツ注力されることをお勧めします。ただし、意図せず間違ったコンテンツ作りをしている可能性だってありますので、そういう時はお近くのプロにご相談ください。
ちなみに、コンテンツは“納品・掲載して終わり”ではありません。コンテンツには鮮度もあれば市場変化もあります。納品・掲載した時は最良のコンテンツだったとしても、その後の流行や変化によって廃れていくことだってあるわけです。そうなったらもう誰も読んでくれはしませんし、Googleの評価も下落します。
情報が多く存在しているインターネット業界においては、コンテンツは“納品する時代”から“運用する時代”になりつつあるのです。

でも「そんな悠長なことを言っていたらビジネス機会や短期的販促を逃してしまう」と思う人もいるでしょう。

そこで、2点目です。「日頃から何があっても良いように、一般検索流入だけに依存しないようにしておこう」という考え方です。そもそも、SEO評価を受けたければユーザーに対してSNSや広告、リアル世界でも積極的にアプローチしていく必要があります。それがサイトのファンを作り、ブランドを作り、E-A-Tを作ります。私の解釈ではE-A-Tとは、Googleが考えたブランドの概念だと思っています。権威性や専門性、信ぴょう性は、いわゆるブランドですよね。
ブランドとは認知度だけではありません。サイテーション(言及)され、レピュテーション(評価)され、リンクされ、指名検索も増えていくことがブランド形成にも役立つはずです。どんなにSEO施策を施した株式会社シャネルという会社があったとしても、「シャネル」と検索したら絶対にあのブランドのサイトが1番目に出てくるはずですよね。そこはもうSEOコーディングテクニックや定量的理屈の問題ではないはずです。

だからこそ、日ごろからあらゆる手段やプラットフォームを活用して、ユーザーアプローチを図っておくことが重要なのです。そのことで、SEO評価を得るばかりか、(たとえSEO評価を得ない時があっても)流入やビジネス機会の損失は最低限に抑えられるでしょう、

ふわふわ

不安は常に抱えること。それがSEO

結局のところ、ユーザーを意識したSEOを行うことで、SEO以外の部分を助け、SEO以外の部分によってSEOが助かるという…なんとも禅問答のような主旨になってしまいますね。でも、全体を通して考えればそれは一貫性のあることなわけです。そしてとても体力を使うことだと思います。

これからサイトを立ち上げたり、またサイトを立ち上げて間もなかったりする場合は、そのサイトオーナーはブランドとして一定のユーザーを確立するまでは常にこのことを念頭に置くようにしてください。


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