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健康アップデートについて

健康・医療に関する評価アップデート」(以下:健康アップデート)について以前ご紹介しました。2017年9月と2017年12月に大幅なアップデートが起こり、いまだに大幅変動しています。これについて、私が見ている限りのことをご紹介したいと思います。

包帯

今どんな感じ?

YMYL(Your Money Your Life:健康被害や経済被害等、生活を脅かす恐れがあるほど大事な情報)に関して取り締まりを厳しくしようとするGoogleが、日本独自の健康アップデートを行いました。結果、昨年9月のタイミングでは「確かにちょっと変わっているね」程度の順位変動が、12月には本当に大幅変動になりました。対象は健康や症状のInformational Query(知りたい検索)から始まり、ビッグワードからロングテールワードに広がっていきました。その後、Transactional Query(何かしたい検索)にも影響が及び、真っ当なサイト(医学的根拠をもって情報発信しているサイト)も一部“とばっちり”的に順位下落している状況でした。

それでもまだまだ「なんでこんなサイトページが上位表示?」という状況が続いていましたが、先月下旬(2月下旬)頃にまた大きく順位変動している期間が長くありました。今でもまだその余波(というか、これからも?)は見受けられます。

各サイトでどんなことをしてる?

各サイト運用者は「情報に医学的根拠があれば良い」という端的な判断から、監修者を明確に打ち出すようにしました。以下は全て健康関連で上位表示されているサイトでの監修者表示例です。

titleタグに入れるパターン

ページ上部に監修者を顔出し掲載するパターン

ページ上部に監修者を大きく顔出し掲載するパターン

ページ上部に監修者名だけを表記するパターン

ページ下部に監修者のプロフィールを詳細掲載するパターン

でも上記例は「情報に医学的根拠があることは、ちゃんとした監修者名を表記すれば良い」という前提条件があった上での対応策です。そして同じく「ちゃんとした」が「実在する医師や権威者」という前提条件のもとに成り立っている話です。

個人見解

私が上記例を見て思うのは、(特に監修者の表記が1行程度でも上位表示しているサイトページを見て思うのは、)本当に監修者表記が上位順位の因果関係になっているのか、ということです。監修者表記は相関的に上位順位となっているだけで、健康アップデートへの直接関与は低いと私は考えています。

むしろ、ライティング時に監修者の表記を明確化することで、その記事に対する責任に繋がり、結果的に「適当な記事を書いてはいけない」という思いから、根拠のある書き方をしているのではないかと思います。そして、そのことによって記事に関する信頼性が高まり、健康アップデートによって上位表示を保っていたりするのではないでしょうか。

このことを踏まえて「監修者名の表記」だけに関して私が考えていることは以下の内容です。

  • 監修者を表記するならその監修者の抜擢理由と背景、人物像をしっかり明記すること。
  • 監修者の明記ボリュームに合わせて監修者紹介の専用ページを作成したり、そこにリンクしたりすること。

このことによって、監修者の名に恥じない記事になるはずですし、本当に監修者もちゃんと監修するはずです。そして以下のことを付け加えておきます。

  • 監修者名の表記方法は順位変動に影響しないこと。
  • 監修者名の詳細を記載するうちに本来の記事内容にも責任が出て、信頼されるような記事になること。

では、前述を踏まえて記事にはどんなエッセンスを入れるべきか。

  • その記事を書く上でサイトの目的や意義、運営者情報もしっかりと明記すること。
  • 「~と言われています」や「一般的に~」という適当な書き方になるようでは良くないこと。
  • 症例や症状に関して「なぜそういうことが言えるのか」を常に念頭に入れて書くこと。
  • 引用元、参照元となるサイトページへはちゃんとリンクすること。

これに尽きると思います。サイト運用者の記事ページ作成の意図と目的を明確化し「なぜそういうことが言えるのか」を打ち出せば良いわけです。そして引用元は明確化すべきでしょう。「発リンクするとサイトページのパワー(ページランク)が落ちちゃうから…」と思っている人もいるようですが、決してそんなことはありません。HITSアルゴリズムを思い出すと良いでしょう。

客観的に見直していくこと

今は健康アップデートですが、今後こういうアップデートはYMYL中心に大きく強化されていくでしょう。単純に思いつくだけで、ライフイベント(結婚/出産)、法律、保険、金融、転職、住宅など様々なジャンルが想定されます。

そこで、自分のサイトがしっかりと潜在権威性の高いサイトかどうかを判断するために、以下の仮シチュエーションを作って客観的に分析をしてみると良いと思います。

  • 大事な人が困っている時、その人に情報を紹介すべく検索する
  • 探して得た情報URLを3つ見繕って、その大事な人に送る
  • 送った3つのURLに(自分の)当該サイトは入っているか確認する

当然、デザインも含めて胡散臭いと感じるサイトページは選ばないのではないでしょうか。情報が古そうなものは選ばないのではないでしょうか。症状が合致する根拠を見つけないと選ばないのではないでしょうか。誰が言っているのか不明な情報は選ばないのではないでしょうか。

つまり…そういうことですね。
そしてこれを達成しているにもかかわらず上位表示を奪取できていないなら、そもそものSEO内容を疑うべきですし、Googleにフィードバックしたりウェブマスターヘルプフォーラムに問い合わせすれば良いのではないかと思います。

いかがでしょう?ただの正論ですが、これが結局一番の近道だと思います。

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