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202408コアアップデート

Googleは米国現地時間8月15日、2024年8月のコアアップデートをリリースしたと発表しました。今回はSearch Central Blogでも発表しつつ、英語版のコアアップデートのドキュメントも更新されましたので、ご案内しておきます。

本日、2024年8月のコアアップデートをリリースしました。これは、検索でのパフォーマンス向上のためだけに作成されたようなコンテンツを減らし、ユーザーが本当に役立つと感じるコンテンツを増やすことで、検索結果の品質を向上させる取り組みの継続的取り組みです。

引用)@googlesearchcより和訳

Search Central Blogでの発表内容

まずは、リリースと同時に発表されたSearch Central Blogの記事内容を和訳してご紹介します。いつものGoogle節の記事内容ですね。

2024年8月のコアアップデートについて知っておくべきこと

本日、Google検索の2024年8月のコアアップデートを開始しました。このアップデートは、検索でのパフォーマンス向上のためだけに作成されたようなコンテンツを減らし、ユーザーが本当に役立つと感じるコンテンツを増やすことで、検索結果の品質を向上させる取り組みを継続することを目的としています。

この最新のアップデートでは、過去数ヶ月間に一部のクリエイターやその他の方から寄せられたフィードバックも考慮されています。これまでと同様に、ユーザーの検索内容に関連性がある場合、有用で独自のコンテンツを作成している小規模サイトや独立系サイトを含む、様々な高品質サイトとユーザーを結び付けることを目標としています。これは、今後のアップデートでも引き続き取り組む分野です。このアップデートでは、サイトが行った改善点をより適切に把握し、Web内で最高品質のものを引き続き表示できるようにすることも目的としています。

また、コアアップデートに関するヘルプページも更新しました。このページには、アップデート後に変更が見られる可能性のあるユーザー向けの、より詳細なガイダンスが含まれています。

引用)Search Central Blogより和訳

 

「小規模サイトであっても、個人サイトであっても高品質なコンテンツは評価する」と書いてありますが…本当ですかね(笑)。siteAuthorityという指標がある限りなかなか難しいと思いますが…。

コアアップデートのヘルプページ内での更新内容

合わせてSearch Central内の「Google Search’s core updates and your website」ページも更新されていますので、更新部分をご紹介しておきます。

まず日本語版と比較して、Search Consoleを通した流入数の確認についてのセクションが追記されています。これは確か以前から記載されていたかと思いますが、一応ご紹介しておきます。

Search Consoleでトラフィックの減少がないか確認する

順位が下がっており、それがコアアップデートのタイミングと関係していると思われる場合は、Search Consoleを使用して変更が必要かどうかを判断します。

  1. コアアップデートのロールアウトが完了したことを確認します。検索ステータスダッシュボードを確認し、コアアップデートの開始日と終了日をメモします。
  2. 適切な日付を比較する:Search Consoleでサイトを分析する前に、コアアップデートが完了してから少なくとも1週間待つことをお勧めします。1週間後、現在の週とコアアップデートの展開開始前の1週間を比較してみてください。こうすることで、何が正確に変更されたかを正確に特定できるようになります。
  3. 上位のページとクエリを確認します。コアアップデートの前後でランキングがどのようになっていたかを評価します。低下は小さいものですか?それとも大きいものですか?
    • 順位がわずかに下がった場合(2位から4位に下がった場合):思い切った対策を講じる必要はありません(実際、既にパフォーマンスが良好なコンテンツであれば変更を加える必要はありません)。
    • 順位の大幅な低下(4位から29位に低下):より詳細な評価を行います。
  4. 異なる検索タイプを個別に分析する:これにより、Web検索、Google画像検索、動画モード、ニュースタブのいずれで低下が発生したかを理解するのに役立ちます。

引用)Search Central – Core updatesより一部和訳

 

これについては私には異論があります。少し順位が下がっている場合、コンテンツが良いなら変更を加える必要がないと——否!下がっているならNavBoostを意識してクリック率が上がるようスニペットを最適化したり、コンテンツ掲載順序を考え直したりすることも良いと思います。それが検索ユーザーにとっても良いPDCAであり、SEOなはずです。

また、検索順位が大幅に下がった時の対処法についても以下のように記載されています。

ポジションの大幅な低下を評価する

サイト全体の順位が継続的に大きく低下している場合は、自己評価ドキュメントを確認し、サイト全体(個々のページだけでなく)が役立つ、信頼できる、ユーザーを第一に考えたコンテンツを提供しているかどうか、を確認してください。具体的には、次の点に留意することをお勧めします。

  • サイト全体をよく観察し、客観的に評価するようにしてください。また、信頼できる他の人(サイトとは関係のない人)に 質問しながら評価を依頼することもできます。
  • 最も影響を受けたページを評価します。これらのページを詳しく調べて、自己評価の質問に対してこれらのページがどのように機能するかを理解しましょう。例えば、検索者にとってより効果的で信頼できる他のサイトページがWeb上に存在しているかもしれません。
  • 引用)Search Central – Core updatesより一部和訳

 

E-E-A-Tに向けた話や自己質問による客観評価、また競合サイトページの存在有無を確認するように促しています。あくまでもGoogleからの評価が下がった理由をコンテンツの品質という点で省みるよう示唆していますね。簡単に私が言い換えるなら、設計やUI、他に無い見やすさや読みやすさ、理解しやすさがあるかどうか、という点に注意しましょう、という感じです。

そして、最後にコンテンツ修正時の注意点についても書き添えられています。

変更を行う際に留意すべき点

  • “即効性のある”変更(SEOに悪いと聞いたからという理由でページの一部の要素を削除するなど)は避けましょう。代わりに、ユーザーにとって意味があり、長期的に持続可能な変更を行うことに重点を置いてください。
  • コンテンツを有意義な方法で改善する方法を検討ください。例えばコンテンツを書き直したり再構成したりすることで、読者がページを読みやすく、案内しやすくなることもあります。
  • コンテンツの削除は最後の手段であり、コンテンツを修復できないと思われる場合にのみ検討してください。実際、サイトのセクション全体の削除を検討している場合は、そのセクションがまず検索エンジン向けに作成されており、ユーザー向けには作成されていない可能性があります。サイトがそのような場合、役に立たないコンテンツを削除すると、サイト上の優れたコンテンツのパフォーマンスが向上する可能性もあります。

    引用)Search Central – Core updatesより一部和訳

 

要は「早く検索順位に寄与する」よりも「長く検索順位に寄与する」改善をしましょう、という話です。これには大賛成です。特に短期効果を見込んでいるアフィリエイターの場合、今月や来月の売上を期待するので、近道を選びがちです。一方で、じっくりゆっくり効果を考える経営者ほどあるべきコンテンツやSEOを念頭に置いて決断しているケースが多いと思います。

もう気にする人も少ない?

正直、私の周りでは短期的な効果を目論むような…検索順位に戦々恐々とするような…そういうご担当者様やSEOerはいらっしゃらなくなりました。やるべきことをやりながら常に新しい試みをする方々ばかりですので、コアアップデートに対しても「ふ~ん」って感じです。

世の中のSEO界隈全員がそういう風になれば、またSEOに対するイメージやレベルも変わってくると期待しているのですが。

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