遅ればせながら…ですが、Google検索では、去る米国現地時間11月17日に、コアアップデートを行うことを発表しました。その翌日にはロールアウトが始まり、1,2週間で完了するとのことでしたので、そろそろ終わっているかもしれません。速報ではないものの、一応今後のアーカイブのためにここでも記事にしておきたいと思います。
今年2回目のコアアップデートで導入としては今年3回目
毎年3,4回くらいあると想定してはいるものの、今年2021年のコアアップデートは、6月と7月のみでした。さらに言えば、7月のコアアップデートは6月時に完了しきれなかったアップデートを補完するための内容でしたので、正確には今年のコアアップデートは1回、導入したのは2回となります。ですので、今回の2021年11月のコアアップデートはコアアップデートとして2回目、導入として3回目です。
Later today, we are releasing a broad core update, as we do several times per year. It is called the November 2021 Core Update. Our guidance about such updates is here:
— Google Search Central(@googlesearchc) 2021年11月17日
引用)@googlesearchcより和訳
The November 2021 Core Update is now rolling out live. As is typical with these updates, it will typically take about one to two weeks to fully roll out.a
— Google Search Central(@googlesearchc) 2021年11月18日
引用)@googlesearchcより和訳
内容はいつも通りのルーチン発表ですね。Twitterで、2019年8月の記事URLを貼付し、導入完了までに1,2週間かかることを案内しています。
精度がアップデートされている感じ
では、コアアップデートの度にどんな感じの印象を受けているか、について個人的な持論をご紹介しますと…アルゴリズムの精度と評価バランスは向上しているような気がします。年々、と言いますか、アップデートする度に以下の要素を強く感じています。
- 情報が深い方が高評価を受けている
- 情報が広い方が高評価を受けている
- 情報が広くて浅いより、狭くても深い方が高評価を受けている
- 外部リンク評価は引き続き高い
- 外部リンクがコンテンツの評価を超えるほどの過剰評価にはならない
アップデートによって、とんでもない検索順位になる検索クエリのケースもありますが、あれは負の副産物となっているだけで、その後のアップデートで正常になっていく傾向が強いです。つまり、Googleとしては「全体的に良い評価が出来ているか」でアップデートして、その結果、バグとなる検索結果が出てしまったら次に「前回のデバッグも含んで全体的に良い評価が出来ているか」というアップデートを行っていますので、回を重ねるごとにどんどん良くなってきていますよね。
ただし、一方でGoogleのアルゴリズムって真面目すぎて「そこにないキーワードでは順位向上させない」という概念があるだけでなく、「似て非なるものは非」という概念があるため、検索ユーザーが本当に情報を必要としている場合に限って有用ですが、嗜好性の高い検索の仕方をする検索ユーザーにはつまらないと感じるかもしれません。そしてこの傾向はどんどん強くなると思います。
Google検索を真面目に使う人には良いと思いますが、テキトーに検索して斜め上からの情報との出会いを求める人は違うプラットフォームを使うようにしましょう(笑)