サラリーマンのミーティングや憩いの場で知られる、あの銀座ルノアールでも、ついに来年(2020年)4月から紙巻煙草による喫煙を禁止する旨を発表しました。BuzzFeed Newsが報じています。日本では、働き方について労働者向けの先進性ばかりが注目されていましたが、いよいよこうした保守的慣習に関しても現場レベルで改善される形となっています。
ルノアールの内容
2020年4月1日より全面施行される受動喫煙対策に先駆けて、ルノアールでは全店舗で加熱式煙草(IQOS等)以外の喫煙――つまり紙巻煙草による喫煙を禁止するとのことです。
ちなみに2020年4月から全面施行されるのは、「なくそう!望まない受動喫煙。」による様々な取り組みで、中でも健康増進法の一部も改正されます。一部の零細カフェ以外では、原則全ての飲食施設等で禁煙となります。
引用)厚生労働省
ルノアールといえば、私には“煙草の煙がモクモクし、ちょっと豪華なソファを浅く座って、サラリーマンが休憩したり、商談している”印象が強いです。そんなルノアールが禁煙になるなんて…ちょっと前までは想像すらしなかったことですね。
ちなみに私も20年程度に渡って喫煙していました。お気に入りのZIPPOライターを使って、1日20本前後吸っていたでしょうか。しかし、2016年10月に「1年後に煙草止める!」宣言をし、その1年後にきっぱり止めました。止めてからは、特に身体的な好転も無いですし、むしろ何度も喫煙する夢をみましたし、太りましたし…個人的には何も良い感じはしませんが(笑)、周囲がとても喜んでくれました(笑)。だから良かったかなぁ、と。
しかも私の場合、典型的な“自分は喫煙を止めたからイキる嫌煙家”になりました(笑)。(子どもの目線で煙草を持ちながら)歩き煙草をしているのを見るのも嫌ですし、10メートルくらい先で吸われていても煙に気付くようになりましたし、とにかく今では煙が嫌いになりました(笑)。はい、勝手な人間です(笑)。
喫煙者に対するイメージも変わった
私が新卒として会社に入社した頃は喫煙者は自分のデスクで煙草を吸えましたし、私も自分のデスクに灰皿を置いていました。咥え煙草でキーボードを打っていた記憶があります。そして、灰がキーボードの上に落ちた時はキーボードを逆さにして灰をトントン…みたいなことを日常的に行っていました。取引先との商談中も会議室に灰皿があり、煙草を吸いながらミーティングしていました。今では考えられませんね。
また、煙草そのもの自体が美味しいという以外にも、当時はヤンキー漫画やヤンキードラマ、松田優作、ブラッドピット等に憧れ、また煙草を吸っている人に対して「仕事がデキそう」という印象もありました。
しかし今ではそんなイメージを持つ人は少ないようでして…むしろ「おっさん臭い」とか「時代遅れ」な印象を持つ人も増えているようです。試しに私の周りの人(25歳~35歳)に簡単にアンケートを取ってみました。サンプル数は非常に少ないですが、喫煙者に対する負のイメージの多さに驚きました。
もう、喫煙者は「仕事デキそう」ではなく「仕事デキなそう」なんですね…。これも時代です。実際、煙草の健康への悪影響として(心理的メリット以外)身体的にはデメリットしかないことは実証されていますし、こうなるべくしてなっているのでしょう。ソフトバンクは就業中においては社外でも完全な禁煙を義務付けする等、各企業においても禁煙化を進めていますし、採用資格に喫煙者をNGとする企業も増えました。ちょっと前まではハラスメントになっていたかもしれない就業規則が、今ではスタンダードになりつつあります。
というわけで、集団に属するような…つまり会社に勤めている喫煙者におきましては…2020年4月以降、今まで以上に肩身が狭い思いをしてまで吸うくらいなら…今のうちから止めることをオススメします。