GoogleがThe Keywordで2021年、世界的にどういう検索傾向があったのかを振り返った記事をあげていましたので、それをご紹介したいと思います。世界的に2021年はAfterコロナ、Withコロナならではの検索傾向にあったようにうかがえます。
前を向き始めた2021年
米国現地時間12月8日に上げられた記事によると、「how to heal~」という検索が非常に多かったようです。物理的ではなく、精神的な癒し方、治し方を求めて検索していたようです。合わせてWithコロナ時代において、前向きになるのを探っているような姿勢が垣間見える検索傾向を感じました。
「癒し」を検索した2021年
今年は「癒す方法(○○の治し方)」という検索が過去最高を記録しました。世界中で、自分たちがより強くなるための方法を模索した1年でした。
自分たちの決断や意気込みを試され続け、困難に直面した1年間でした。亡くなった人々のことを偲びながら「亡くなった人々を称えるにはどうしたらいいか」と問いかけました。また、自分たちの内面に目を向け、「心の健康を保つ方法」を模索したり、「自分らしさとは何か」「自分の人生の目的とは何か」という果てなき問いを投げかけることもありました。
私たちは時には外にも目を向け、コミュニティの再建と強化にどのように貢献できるかを考えたりもしました。持続可能な選択をする方法、アフガニスタンの難民を助ける方法、アジア系の人々への誹謗を止める方法、そして、パンデミックと闘い続けるインドのコミュニティから、厳しい天候に直面するテキサス州のコミュニティまで、世界中の様々な地域で困っている人々を支援する方法を検索しました。
そして私たちは「どのようにして元の生活に戻るか」を模索しながら、前に進むことだけを考えました。
世界中で「希望を持てる方法とは」と問いかける中、2021年は私たちに希望ももたらしてくれました。2021年は「新型コロナウイルス検査」という関心より「新型コロナウイルスワクチン」という次の手段への関心が上回った年でした。また、いつになったら家族に会えるのか、レストランで食事ができるのかと人々が切望するのと同じように、「近くのコロナワクチン」という検索が急増しました。
また昨年から引き続き、自宅での娯楽や人との繋がりを求める傾向もありました(見たいテレビ番組の検索では、今年も「イカゲーム」がトップになりました)。一方で、スウェットパンツをどのように捨てればいいのかなど、家の外での生活を踏まえた検索も徐々に復調し始めています(「○○のこなし方」のトレンド検索のトップは「ストレートジーンズを履きこなす方法」でした)。
今年の振り返りの締めとして、世界約70カ国での検索、ニュース、人々、ハウツー、エンターテインメント、流行など、トレンドになったトピックを詳しく見てみましょう。検索は、様々な情報を見つけるのに役立ち、そして、人々が検索するものは、世界を見るための窓ともなり得ます。今年のトレンドは、yearinsearch.google/trendsで詳しく見ることができます。
引用)The Keywordより和訳
記事によればメンタル面で前向きになる方法を探すだけでなく、新型コロナウィルスに立ち向かう手段を探す等の前向きな姿勢が垣間見えた検索傾向であったようです。室内の遊び方も検索されつつ、外に出ることを想定した検索も増えてきたことが、Withコロナを象徴しているようにも感じます。
生命に関わる情報には神経質に
前向きになりつつあるとはいえ、まだまだWithコロナ検索が多いということは、その分Googleのコロナ関連に関するファクトチェックも厳しさを増すものかと思います。厳しさを増すと言うのは、引き続きファクトチェックに今まで以上に厳格になるということです。コロナワクチンに関する情報が多くなればなるほど、誤った副作用の情報やデマも増えるでしょう。そして、検索結果にそういった誤った情報が並んでしまえば、「Googleの検索結果上位=正確」という無意識的な信頼性を持ってしまう人にとっては危険なプラットフォームになってしまいます。新型コロナウィルスの脅威が続けば続く程、Googleは情報チェックを強化せざるを得ないのです。しかもこの情報チェックは自動化されたアルゴリズムで何とかなるものではなく、情報のスピードを考えれば人的に処理しなければならないはずです。Googleにとっても厳しい戦いになるのだと思います。
同時に私たちも、新型コロナウィルス関連で検索する側として、Googleの検索結果を無条件に100%信頼するのではなく、検索結果から何サイトか確認した上で、情報を判断していったほうが良いのかもしれませんね。多方面において「正しく恐れること」を忘れないようにしていきましょう。