仕事に行き詰まったら…

企業に勤めている頃は売上を上げれば上司に称賛され、評価され、待遇面が良くなり、立場が上がっていきました。そしてそれに伴って社員の育成や事業採算、新規事業開発等、職域が広がっていきました。しかし今こうして独立&起業することで、私は改めて「自分はなんのために仕事をしているのか」という疑問や社会的意義の定義付けを考えるようになりました。

一般的な社会人においては、仕事に行き詰まったら上司に相談して…場合によっては呑ミュニケーションをして、よく分からないまま「一緒に頑張ろう」というノリになり…とにかく目の前の仕事をやり続ける…という人も多いのではないでしょうか。

人によっては「自分が結局どんな仕事をしたら良いか分からない」「やりたいことが見つからない」等の壁にぶつかっても答えが出ないまま…気付いたら中年になっていた、なんてこともあるでしょう。やりたい仕事が見つかるだけで幸せ、普通の人は天職ややりたいことなんて見つからない、という意見も多く耳にします。学生の頃や転職時に考えても答えが出ないまま、1円でも年収が多いところ、1時間でも働く時間が短いところを選んで仕事している…なんてこともあるのではないでしょうか。

偉そうに書いていますが、私もこれまでの人生の中で、多々こうした壁にぶつかってきました。誰しも仕事に行き詰まることはあります。そんな時にどういう思考で考え直すと良いかについて、今回私なりに書いてみたいと思います。この記事を読むどなたかの、仕事をする上でのヒントになれば幸いです。

仕事内容を見るな、人を見ろ

人は社会人になる時、会社選びから入るため、どうしても“会社確認⇒サービス内容確認⇒自己モチベーション確認”の順番になります。特に大手企業の場合、配属先がどこになるかも分からなかったりするので、仕事内容なんてそっちのけで、とにかく愛社精神を自己醸成していかなければなりません。

今でも日本では、こうした就職の方法なので、どうしても思考回路が会社や仕事内容ありきになってしまいます。そして、長い社会人歴史の中で誰しもがこうした思考回路で会社勤めしているので、誰に相談してもなかなか解決策を見いだせず、冒頭のようによく分からないまま「一緒に頑張ろう」というノリになってしまうのかな、と。

そして仕事に対する姿勢が“仕事内容”に向いてしまい、「どんな仕事が良いのか、自分に合っているのか分からない…」みたいなことに陥ってしまうのだと思います。アーティストやスポーツ選手のように自己表現や身体的に見合った仕事に出会わない限り、なかなか自分に合った仕事なんて分からないものです。というか一生分からないかもしれません。

そこで私からの提案です。そういう時は“仕事内容を見るのではなく、人を見るべきだ”と。

何をするかより誰の役に立ちたいか

社会貢献とかその自分の仕事による効果とかを考えるよりも“誰の笑顔を見たいか”という単純な思考になると良いと思うのです。つまり、「○○のような人が喜ぶ仕事をしたい」という想いから考えると良い仕事に出会いやすくなりますし、自己モチベーションも上がりやすくなります。
 

例えば、私は今「Webサイトは確かに必要だし、ちゃんと作りたい。けど、一般的な相場感覚も分からないし、騙されたくもない。誰に相談すれば良いか」と思っている人の役に立ちたいと心底思っています。また「SEOで結果を出したいけど、自分一人ではできない。誰かが一緒にやってほしい」と思っている人の役にも立ちたいと思っています。そして、今では「とても能力が高く、貴重なアウトプットが出来る人や組織にも関わらず、ちゃんとしたWebサイトが作れていないせいで、世の中に伝わっていない人や組織に絶対的に貢献したい」という想いが最も強いです。
こうした想いから、「相手の信頼性を得ながら結果を出しつつ、相手の利益に応じて還元してもらう感じのビジネスがしたい」というビジネス形態を考え、極力それに近づける事業プランを考え、アウトプットするようになりました(実は今では「もっと○○になれば、より発展する人や組織に貢献する」という考えで、Webビジネスに限らず事業プラン組みしているところです)。
 

この私の思考と同じように、仕事に行き詰まった時、「自分はそもそもどういった人に役立ちたいか、どういった人の笑顔を見たいかか」から考え直すようにすれば良いのかな、と思っています。笑顔を見たい人に関しては、できれば特定の個人というより一定のペルソナで想定したほうが仕事に取り組みやすいです(特定の個人に焦点を当ててしまうと、その人との関係性が無くなった時に路頭に迷ってしまうからです)。ですので、特定の上司とか特定の取引先企業や担当者という思考になるのはリスクが高いです。
 

仕事内容ありきではなく、貢献相手ありきで考えることで、次にどんな仕事をしたいかを考えるようになったり、「じゃあ今の仕事でどういう風に貢献できるか」を考えられるようになったりします。それが結果的に社会貢献や仕事へのモチベーションに繋がるのではないでしょうか。

人は人のために生きている

人間社会においては、どんな仕事であれ、(例外はあれど)概して人間に役立つために仕事があるわけです。人間のために仕事をして、お金をもらって、そのお金が人間社会において使用できるわけです。ですので、人のためにならない仕事なんて無いのです。人は人のために仕事をし、生きているわけです。であれば、「したい仕事がない」というよりも「どんな人の役に立ちたいか」で考えた方が良くないですか?
 

すみません、今回は文章を見直すこともせずダラダラ書いてしまいましたが、行き詰まったどなたかの何かの役に立てれば幸いです。

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