コロナウィルスの影響により、世界レベルでテレワークや在宅教育が増加しています。その、余儀なくされるテレワークや在宅教育に関して、Googleがハングアウト Meetの制限を期間限定(米国現地時間2020年7月1日まで)で無料で最大利用できるよう実施すると現地時間3月4日に発表しました。
Googleの発表内容
GoogleのCloud Blogでは以下の発表がありました。
コロナウイルスの影響を受けている会社や学校を繋ぐには
COVID-19の拡散により、労働者や教育者、そして学生がリモートで働いたり勉強するようになり、ここは皆様が生産性を維持できるようにするべく、Googleの出番だと考えています。G SuiteとG Suite for Educationでは労働者や教育者がどこにいても活用できる生産性アプリのコレクションを作りました。
Googleでは学校にいなくとも学生と先生が教育体制や姿勢を維持できるよう支援徹底します。G Suiteユーザー全てが利用できるビデオ会議ツールのハングアウト Meetを休校中の香港とベトナムの数十万もの学生が使い、また、家からリモートで授業に参加できるGoogle Classroomを使い始めています。そして、COVID-19によりテレワークを適用する会社や、出張を控えるビジネスマンの増加に合わせて、Googleでは同じ場所にいなくても対面で確実にミーティングできるよう、世界中にいる各専門チームが支援をします。
今週より徐々に、Googleでは全てのG SuiteとG Suite for Educationユーザーにビデオ会議の高機能版であるハングアウト Meetへの無料利用を開始します。世界規模で下記内容が含まれます:
- 1回250名まで参加できる規模のミーティングが可能
- 1ドメインにつき、100,000名まで閲覧できる規模のライブストリーミング配信が可能
- テレビ会議の録画機能と、そのGoogle Driveへの保存が可能
これらの機能はG Suiteのエンタープライズ版とG Suite for Educationのエンタープライズ版で利用可能な範疇ですが、全てのG Suiteユーザーにおいてこれと同等のサービスを2020年7月1日まで追加費用無しで受けられます。利用に際しての使い方は、G Suiteラーニングセンターのヘルプページをご覧いただくか、G Suite管理者向けのブログ投稿に具体的な始め方の記載があるので、そちらをご確認ください。
Googleではこの非常事態な時期でも皆様のサポートができるよう、ハングアウトMeetの需要に応えるべくインフラを拡張し続けることで、効率的で信頼性の高いアクセスを保証できるようサービスになるよう尽力していきます。
引用)Google Cloud Blogより和訳
そして、GoogleのCEOであるSundar Pichai氏も以下のようにツイートしています。
We want to help businesses and schools impacted by COVID-19 stay connected: starting this week, we’ll roll out free access to our advanced Hangouts Meet video-conferencing capabilities through July 1, 2020 to all G Suite customers globally.
— Sundar Pichai(@sundarpichai) 2020年3月4日
引用)@sundarpichaiより和訳
対象としては、短期的にG Suiteを無料試用するか、既に有料登録していれば今回の付加サービスを無料利用を受けられます。
例えば、G SuiteでもBasicプラン(680円/人)ではハングアウト Meetでミーティング参加できる最大人数は100人までです。Bussinessプラン(1,360円/人)では最大150人までです。これがEnterpriseプラン(3,000円/人)だと最大250人まで参加可能でして、今回のサービスはそのEnterpriseプランサービス規模まで受けられるという話ですね。あとは1つの登録ドメイン単位で10万人までのライブストリーミング配信が可能ということです。学校の先生や事業経営者からすれば一度に大多数へライブ配信できるわけですから、教育的にも事業サービス告知的にもかなり便利ですね。
全体で乗り越えようとする企業姿勢が大事
Googleではビジネスでも教育でも、インタラクティブなサービスも行っているので、今回のような事態に対して重要なポジションであり、またとても素晴らしい英断をしたと思います。偉そうに言うつもりはありませんが、本当に素晴らしいですよね。だって、この背景にはEnterpriseプラン利用者の同意やハングアウト Meetのインフラ耐性、サーバー強化等、色々な準備をしなければならなかったはずですから。その上でグローバル企業として3月4日に打ち出すことは非常に迅速な対応なのではないでしょうか。各企業や学校の打ち出しに対して、それをサポートする側も迅速に打ち出すなんて…一体感と正義感、平和に対する企業姿勢等、非常に感服します。
こういう積み重ねによって、非常事態においてでも、少しずつ働き方を改善できるようになるものなんだと思います。私もこれを機に色々と考えていこうと強く思いました。