今年の3月に紹介しましたTwitterスペースですが、2020年12月からのテスト期間を経て、ついに5月6日、正式リリースしましたのでご紹介します。
スペースを作れる人はフォロワー600人以上
TwitterスペースはまんまClubhouseです。使い方は以前の記事をご参考ください。今までのテスト期間中、Twitterスペースのホスト(スペースを作れる人)は限られたインフルエンサーのみでした。それが今回の正式リリースのタイミングでは、「フォロワー数が600人以上のすべてのアカウント」まで対象が広がりました。
引用)Twitterブログ
この600人以上というのは、小さな匿名アカウントみたいなやつでポコポコ乱用されたり悪用されたりして、データベースを逼迫させたり犯罪の温床化したりするのを防ぐことが目的なのでしょうが、意外とハードルが高いような気がします。まぁでも、600人以上はいないとリスナーを広げられないし、コミュニケーションの可能性は広がらないという認識なのでしょう。600という数字の背景には世界的な調査・検証があったのだと思います。
ホストのコントローラブル強化とマネタイズ
そして、Twitterは早くもホスト側の利益とマネタイズにチャレンジしていくようです。
まずは、スピーカーやリスナーを制することが出来るよう、ホストにだけ許された一括ミュート機能も実装しています。
引用)Twitterブログ
まるで学校の先生のようですね。ホストはこれくらいで良いと思いますが…。
そして「ついに」と言いますか「早くも」と言いますか…有料スペース化も数ヶ月のうちにリリースするそうです。
引用)Twitterブログ
Clubhouseが4月6日に投げ銭機能である「Payment」(参考「Clubhouseが投げ銭機能「Payments」を発表 | DIAMOND SIGNAL」)を発表しましたが、Twitterはまずチケット制のスペースを実施予定とのことです。しかもホスト側が金額と座席数を決められるという―またまたこれも、コストにとってコントローラブルな話ですね。これが出来るようになれば、個人でウェビナーも行いたい放題ですし、すぐに売上を上げられそうなあの人やこの人が目に浮かびます。
しかも、今後は自分がお気に入りの開催予定スペースについて、スケジュールやリマインダーを設定できるようにもなるそうです。
さらに、他の人との共同開催やリアルタイム字幕、自分がフォローしている人が参加しているスペースの発見等、よりスペースが身近になるような機能の実装が数多く予定されているようです。
Twitterの新規ビジネス
このチケット制スペースの活性化により、Twitter社自身のマネタイズも大きく拡大するでしょう。当然Twitter社としてもこのスペースに注力すると思います。そうなると、今後フォロワーを多く抱えるアカウントに対しては手厚いインセンティブやメリットが生じることがあるかもしれませんね。YouTubeがYouTuber教育やスタジオに注力しているように、より多くのフォロワーを獲得するための教育を始めることもあるでしょう。
しかも、国境を超える字幕機能により、グローバルにコミュニケーションが横展開(ユーザー間)すれば…これは可能性が広がりますね。有名キャラクターのアニメ声優の人達はTwitterを通じてフランスやヨーロッパに進出できるかもしれません(笑)。
いよいよ、ユーザーを多く抱えるTwitterが色々なマネタイズの可能性を孕んできました。これからもTwitterから目を離せませんね。