今年1月にスピードアップデート導入の発表がありました。そして、いざ導入時期の7月になってみると…情報が追加されました。スピードアップデートは「表示速度があまりにも遅いサイトページが対象」ですが、「表示速度の改善に合わせて評価も徐々に改善できる」という情報が加わっています。
参考記事
どういうこと?
もともと当初の発表記事では以下のように記載されていました。
つまり、本当に表示速度が遅いサイトページを対象に、それらのランキング評価を下げるというアルゴリズム定義でした。その後、Google金谷氏が以下のツイートをしています。
Speed Update についての補足です。
1)アナウンスしている通り「ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響し」ます。
2)それは遅さに応じて段階的に適用されます
3)今月ローンチ予定です。
もしすでに十分速いサイトの場合、改善しても特に何も変化は起きません。— 金谷 武明 Takeaki Kanaya(@jumpingknee) 2018年7月2日
2)以外は新しい情報ではありません。これまでの情報を変更するものはなく、2)を新しく明らかにした感じです。
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya(@jumpingknee) 2018年7月2日
要は、例え表示速度が極端に遅く、ランキングが下げられても、表示速度を改善していけば、段階的にランキングも良くなっていくとのことです(理想的にはサイトオーナーは大幅に評価回復させたいと思うでしょうが…と捕捉しています)。
↓このハングアウトでのジョン・ミューラー氏のコメントで「表示速度が速ければ速いほど評価が上がる」という解釈が広がってしまいましたが、それは間違いだったようです。
鈴木謙一氏も間違いを認めています(というよりは、ミューラー氏のあの発言ならそういう誤解を招きますよね…)。
僕がおとといブログで書いたことは正しくありません。明日、訂正記事を書きます。誤解を招いてごめんなさい。
— Kenichi Suzuki?鈴木謙一(@suzukik) 2018年7月2日
ちなみにこのスピードアップデートの正確な導入日程は未定だそうですが、7月中に導入されるのは確かなようです。
別に良いですけど…
いちいち「Googleの言ってることが紛らわしい!」と目くじらを立てる話でもないでしょうし、サイトオーナーにとってそもそも表示速度は「遅くならないようにする」のではなく「速くなるようにする」のが本筋ですから、真っ当にSEOと向き合っている人にとっては気にはならない話かもしれません。
でも、こうやって話がズレてしまうと、私のような立場の者が「今後Google側では○○な方針を行っていくようです」と言ったところで、「どうせそれまた解釈が変わるんじゃないの?」なんて返されてしまうようになったり…(笑)、意外と厄介なんですよね…。
結果、私が「いや、そもそもですね。目的と意図から考えれば…」なんてフォローじみた発言をしようものなら「正当化しようと屁理屈を並べている」とでも言いたげな顔をされたり…(笑)。まぁ、色んな方々がいらっしゃるので解釈も様々だとは思いますが、とりあえず表示速度は速くしていくようにしましょう。