• 今のうちにスマホSEO対策

今のうちにスマホSEO対策

ついにといいますか、ようやくといいますか、スマホ専用のSEO(ランキング要因に繋がる)が4月21日より導入されるという発表がありました(参考「Finding more mobile-friendly search results」)。Googleウェブマスター向け公式ブログでも案内されています。4月21日までまだ時間がありますので、今のうちに修正・対策しておくことを強くオススメします。恐らく大きく検索結果に影響してくることは安易に想像できますので、以下現段階で思いつく修正内容をご案内します。

スマホSEOの花開く

今のうちにやっておくべきこと

とりあえず、確認事項が7つ程ございますので、以下ご説明します。

1.リダイレクト

スマホURLがデスクトップURLと異なる場合のアノテーション設定のことです。「スマホ専用URLにおけるアノテーション」でご説明している通り、1ページ1ページが対になることを前提にalternateタグとcanonicalタグの”行って来い”設定をお願いします。
 

2.viewportの設定

viewportが設定されていない(Mobile viewport not set)とアラートが出てしまいますので設定しましょう。基本的にはmetaタグ内に

<meta name=”viewport” content=”width=device-width,initial-scale=1.0,minimum-scale=1.0,maximum-scale=1.0,user-scalable=no” />

 
こう書けば問題ないです。width=devicee-widthはデバイスの大きさに合わせる、initial-scaleはデバイスの大きさに応じてスケールを変更するかどうか、minimum-scaleやmaximum-scaleはスケールの最低値と最高値のことです。
 

3.スマホで閲覧できないソフトを使うのはダメ

Flash等を使った動画等は避けましょう。YouTubeアカウントを使う等して代用しておくことをオススメします。

携帯端末では一般的でないソフトウェア(Flash など)を使用していないこと

 
とGoogleも述べています。
 

4.テキストのフォントサイズ

テキストが小さすぎる(Text too small to read)とアラートが出てしまいますので、スマホの場合のフォントサイズに注意しましょう。

ズームしなくても判読できるテキストを使用していること

 
とGoogleも述べています。
 

5.サイズを画面に合わせる

コンテンツが画面より大きい(Content wider than screen)と、ユーザーは横スクロールしたり、縮小したりしなければなりません。これもユーザー体験を著しく低下させますので、しっかりと横幅を合わせるようにしましょう。

ユーザーが横にスクロールしたりズームしたりする必要がないよう、コンテンツのサイズが画面のサイズと一致していること

 
とGoogleも述べています。
 

6.タップ範囲を適切に

タップする範囲が指に適切な大きさになっていなかったり、タップ対象が隣接しすぎている(Links too close together)とこれまた低評価対象ですので、タップ出来る箇所は充分なサイズと配置を心がけてください。

目的のリンクを簡単にタップできるよう、それぞれのリンクが十分に離れた状態で配置されていること

 
とGoogleも述べています。
 

7.読込時間

GoogleのPageSpeed InsightsGTmetrixを使って、読込時間の評価を確認してください。速度を上げる傾向を知るにはPageSpeed Insights、当該ページの具体的な対策を知るにはGTmetrixが便利です。Above the fold(スクロールする前のファーストビュー)までは1秒以内が良い等と言われており、今後そのアルゴリズムが適用されるのかどうかは分かりませんが、とにかくページ全体とAbove the foldの両方に気を遣っておくことをオススメします。

確認方法

サイト全体における修正該当ページに関しては(クロール状況にもよりますが)WebMasterToolのモバイルユーザビリティの項目で確認可能です。ただ、クロールの状況によりますので、全てではないとお考えいただき、気になるページに関しては個別にモバイルフレンドリーテストを使って確認した方が良いと思います。どちらも同じ調査項目のはずです。アノテーションの設定に関してはWebMasterToolのFetch as Googleを使って確認もできますが、直接ソースを見た方が早いと思います。

対処法

さて、ここまでご紹介してきましたが、実際に上記6つ(読込時間を除く)に該当するページがあった場合について対応策をご紹介します。

まずは、WebMasterToolのモバイルユーザビリティで該当ページを確認。合わせて同じようなページの心当たりがある場合はそのページも抽出し、全て修正しましょう。修正後は一応モバイルフレンドリーテストでクリアしたかどうかをページ単位で確認し、大丈夫なようでしたらWebMasterToolのFetch as Googleで(モバイル:スマートフォンに設定し)ページ取得&送信ください。しばらく経てば該当ページのアラートは消えるはずです。

修正してFetch as Googleから送信後、アラートが消えるまでにはそれなりに時間がかかります。私の運営サイトの中で該当箇所が10ページほど検出されたサイトがありましたが、月間20,000PV程のサイトでアラートが全て消えるまで約1ヶ月かかりました。きっとこれからFetch as Googleが殺到する可能性もありますので、クロールページが多いサイトはもっともっと時間がかかると予想されます。

ちなみに

今回のスマホSEOと合わせてApp Indexingもランキングに影響することも発表されました。アプリを開発済みのサイト運営ご担当者様はこちらにも目を配っておきましょう。Googleアカウントにログインしている状態ですと、今までのGoogle+なんかと同じように検索結果に出現してきます。やり方については「Google検索用AppIndexing」をご確認ください。

おわりに

今までGoogleのアルゴリズムが静かであったことからも、今回のスマホSEOのための準備期間を充分にとっていたことが窺えますね。WebMasterToolの不具合も続いていますが、これもスマホSEO導入の副作用なのでしょうか。いずれにしても3月はこのご相談が増えそうな予感がしています。ですので、メモ代わりにここでご紹介しておくことでご説明は割愛させていただきたいなと思います。

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