• PCでもサブドメ単位でサイト名表示可

PCでもサブドメ単位でサイト名表示可

以前に英語、フランス語、ドイツ語、日本語の「モバイル検索結果にサブドメイン単位でサイト名が表示」されるようになったと紹介しました。それが米国現地時間7月28日、この4言語の全てのデバイスでもサブドメイン単位でサイト名が表示されるようになったとGoogleは発表しました。これでついに、以下の表が完成しました。つまり、PCでもスマホでも本体ドメイン、サブドメインにおいてそれぞれのサイト名やファビコンで表示することができるようになったということです(サブディレクトリ単位は変えられません)。
 

検索結果表示 デスクトップ モバイル
サイト名 本体サイト/サブドメイン単位で表示可 本体サイト/サブドメイン単位で表示可
ファビコン 本体サイト/サブドメイン単位で表示可 本体サイト/サブドメイン単位で表示可

 

とはいえ、いくつか注意点があるようですので、今回のSearch Central Blogを和訳しながらご紹介します。

サイト名がサブドメインでも独自対応するようになったこととその注意点

今回のGoogleからの発表内容は、ドメインのサイト名表示とは別でサブドメインでも専用にサイト名表示できるようになったことの紹介、またそれと同時に上手くサイト名を表示させるための方法と注意点について紹介されています。
まずはSearch Central Blogからの記事を和訳します。
 

サイト名に関する最新アップデート

5月に、英語、フランス語、ドイツ語、日本語のモバイル端末のみで、サブドメインのサイト名表示を導入しました。そして現在、これら言語の全てのデバイスでサブドメイン名の表示をサポートするようになりました。さらに検索結果に表示されるサイト名を選択する機能を強化するため、サイト名表示のシステムの動作方法についてドキュメントを更新しました。
 


 

希望のサイト名で表示させるためのガイダンスを更新

一応ご案内しておきますと、Googleに希望するサイト名を示す最善の方法は、サイト名のドキュメントで説明しているように、WebSite構造化データを利用することです。
また、alternateNameプロパティの使用を奨励するためにドキュメントを更新しました。一方で、希望するサイト名が利用できない場合もあります。例えば、私たちのシステムは通常グローバルな性質を持つ2つの異なるサイトに同じサイト名を使用しません。その場合は、alternateNameプロパティを使用して代替名を提供することで、希望するサイト名が選択されなかった場合に、システムが他の選択肢を考慮します。
 

希望または代替の名前が表示されなかった場合の対応策

まれに、希望サイト名または代替サイト名が選択されない場合があります。これは、サイト名に独自性がなく、複雑で、狭い世界の中でしか一般認識されていない場合に起こる可能性があります。
私たちのドキュメントでは、このような場合の対応策をまとめました。ドメイン名またはサブドメイン名をサイト名として指定すると、その名前が一般的に使用されます。この対応策を試す前に、希望するサイト名と代替サイト名がWebSite構造化データによって提供されていること、またホームページ上の他のソースがその構造化データのサポートに役立っているか確認することをおすすめします。
 

内部ページに関する既知の問題

サイトによっては、検索結果で、サイト名がトップページには表示されているものの、他のページには反映されない場合が生じています。例えば、https://example.com/https://example.com/internal-page.htmlとでは、異なるサイト名を表示してしまう可能性があります。
私たちはこの問題解決のために積極的に取り組んでいます。この問題が解決され次第ドキュメントを更新します。それまでは、トップページが希望のサイト名を表示している場合、最終的にはその他の下層ページにも表示されるようになるとご承知ください。

また、将来的にはすべての言語でサイト名をサポートできるようにする予定です。ご不明な点がございましたら、Search Centralヘルプコミュニティにお気軽にご連絡ください。

引用)Search Central Blogより和訳

 

まとめると、ポイントは以下です。
 

  • サイト名がサブドメインでも個別に表示されるようになったこと(日本語を含む4言語)
  • WebSiteの構造化データでマークアップすること(構造化データの機能ガイド内にはなく、ページエクスペリエンスの項目内にあります)
  • 呼称が他にあるならalternateNameのプロパティを使って記載すること
  • マークアップされた名前がWebサイト内でもしっかり使われていると判断されやすい
  • サイト名が独自名詞というより一般名詞的だったり、複雑な名前だったり、認知度があまりにも低い場合は適用されにくい
  • ドキュメントをよく読むこと
  • サイト名がトップページは表示されているのに他ページでは表示されていなかったり別の名前になっていたりするけど、修正するのでいずれトップページの表示名で統一されると思っていてほしい

 

ちなみに、表示するサイト名として推奨されるガイドラインは、以下のようにドキュメント内に記載されています。

  • サイトのアイデンティティを正確に反映した独自の名前を選んでください。ユーザーを誤解させる可能性があるので、別のサイトで使用されている名前は選ばないでください。検索コンテンツポリシーに準拠している名前を選ぶ必要があります。
  • 簡潔で一般に認識されている名前を使用してください(例:「Google, Inc.」ではなく「Google」)。サイト名の長さに制限はありませんが、デバイスによっては、サイト名が途中で切れてしまいます。一般に認識されている別名がある場合は、alternateNameプロパティを使用してその名前(頭字語など)を指定できます。
  • ホームページ全体で一貫したサイト名を使用してください。構造化データでサイト名として使用する名前は、ホームページの内容、<title>要素、その他のGoogleがそこからサイト名を導き出すことができる認識しやすい情報源との整合性が取れている必要があります。

引用)検索セントラル

サブドメインとサブディレクトリどっちが良いの?

よくサイト構築する際や、リニューアルする際に「コラムやブログ部分をサブドメイン化したほうが良いか、サブディレクトリ化したほうが良いか」と訊かれることがあります。サブドメインでもサブディレクトリでもしっかりと内部リンク構造が備わっていればGoogleは同じように扱ってくれるでしょう。Google Search Consoleにおいても登録時に(サブドメインでもサブディレクトリでも)個別に設定したり包括したりすることができます。しかし私は、わざわざサブドメイン化する意図がないのであればサブディレクトリで普通にサイト全体で統一ドメインにすることをオススメしています。私のこの意図は「サブディレクトリを推奨する」というよりも「サブドメインにする必要がないから」という理由に基づいています。

とはいえ、サブディレクトリでは専用のサイト名やファビコンを設定することはできません。ですので、コラムやブログカテゴリを専用のサイト名やファビコンで展開したいという特別な意図があれば、サブドメインで展開するのもアリでしょう。この辺については、他の要因や環境、管理方法等によっても意見が分かれますので、特別なご相談があればご一報ください。

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