先日EU側から超大手IT企業に対する指摘を受け、GoogleはEU圏内で各種Google製品の仕様が変更する旨を発表しましたが、その際に検索関連に関しては以下のような方針で進めると記載がありました。
引用)The Keywordより一部和訳
そしてこの度、この方針の実装が進展したようで、いよいよ具体的になったことを発表しています。これを機にEU圏内で比較サイト展開しようとしている人(そんな人がいるのか…w)にとっては有益な(?)情報になりそうですのでご紹介します。かなり対岸の火事感がありますが、何かあった時に「そうか、EEA諸国の検索結果は違うもんな」と理解する助けになるかもしれませんね。
Googleからの発表内容
EEA(欧州経済領域)におけるGoogle検索結果において、場所や求人、フライト便、商品紹介等の情報が一部の企業に偏って紹介されることがないようGoogleが考えた手法をご紹介します。先日のGoogle発表内容から推察するに、Googleとしては本意ではなく、あくまでもEU側からの指摘に対して従わざるを得ない措置だと思います。というわけで、EEA圏内での検索結果仕様に変化がありますという内容です。
EEAにおける新しい検索体験:リッチリザルト、アグリゲーターユニット、絞り込みチップ
デジタル市場法(DMA)の準備に関する最新のアップデートに続き、欧州経済領域(EEA)諸国における新しい検索結果に関して、パブリッシャー側が期待できること、またこれらの検索体験で注目を集める方法について、詳細をお伝えします。
これらの新しい検索体験により、“近くのホテル”などのクエリを検索するEEA諸国のユーザーは、より視覚的でエンティティに焦点を当てた結果に気がつくかもしれません。これらの体験の目的は以下の通りです:
- 検索に関連する豊富な情報をユーザーに提示する
- 検索結果ページにおけるエコシステム参加者(情報集約側、提供者側、企業側)の可視性を向上させる
情報集約者と供給者のための新しいカルーセルリッチリザルト
リッチリザルトは通常、グラフィカルな要素やインタラクティブな体験を表示するために、Webページのマークアップ内の構造化データに依存します。今回は、旅行、地域、ショッピングに関連するクエリのための新しいカルーセルリッチリザルトについて詳しくお伝えします。これらの新しいカルーセルの各タイル(カード)は、ページ上のエンティティの価格、評価、画像に関する情報を表示ことができます。ユーザーは水平方向にスクロールして、指定されたサイトからより多くのエンティティを見ることができます。Webページに構造化データマークアップがない場合は、標準のテキスト結果が表示されます。
この新しいカルーセルリッチリザルトは、旅行、地域、ショッピングに関わるクエリで利用可能です。カルーセルリッチリザルトのショッピングクエリは、ドイツ、フランス、チェコ、イギリスで最初にテストされています。
新しいアグリゲーターユニットと絞り込みチップ
また、Web上のアグリゲーターサイト(※情報を集約しているサイト、比較サイト等のことを指していると思われます)へのリンクを含む、専用のアグリゲーターユニットも導入します。アグリゲーターユニットにより、ユーザーはそれぞれのクエリに対するトップアグリゲーターの結果を簡単に見ることができます。またMore sitesをクリックすると、クエリに関連するアグリゲーターサイトをさらに表示することができます。ユニットにはいくつかの種類があります:
- 場所の紹介系サイト
- 求人紹介系サイト
- フライトの紹介系サイト
- 商品の紹介系サイト(ドイツ、フランス、チェコ、イギリスで最初にテスト中)
“Places sites(場所の紹介系サイト)”のような絞り込みチップ(機能)は、ユーザーが検索ページをアグリゲーターのテキスト結果に集中できるのに役立ちます。検索者は、検索結果ページの上部で、新しいアグリゲーターユニットのMore sitesをクリックすることで、絞り込みチップを有効にすることができます。パブリッシャー側は、構造化データのマークアップを記載する必要なく、アグリゲーターユニットや絞り込みチップの対象となります。
カルーセルリッチリザルト、アグリゲーターユニット、絞り込みチップに加え、フライトクエリ用の新しい検索体験を導入します。詳しくはフライトクエリの検索体験をご覧ください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
これらの新しい検索体験は、現在EEAのユーザーのみに提供されています。EEAに拠点を置く企業またはEEAのユーザーにサービスを提供する企業で、これらの新しい検索体験について詳細を知りたい方は、該当するフォームに入力することから始められます(フライトクエリについては、フライトクエリ用フォームをご利用ください)。
引用)Search Central Blogより和訳
欧州で働くなら覚えておいてください(笑)
今回の記事は欧州進出予定の企業向けでしかないと思っていましたが…これから欧州で働く予定の人も対象ですね(笑)。まぁ、それくらいです。国によって少しずつ検索ランキングシステムや表示形態、仕様が異なるということだけ覚えておけば良いでしょう。