SEOビジネスの行方

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
というわけで、新年一発目はSEO業務における業者側の今後のあり方についてふわふわと持論を紹介していきたいと思います。

エグゼイド

ふわふわ

主なSEO会社の事業変遷

SEO業者といいますか、第3者として当該サイトをSEO支援取引するにあたって成すべき取引形態を色々と考えてきましたが、今年はまた方向性が絞られてくるのではないかと考えています。そこでちょっと…ここ10年くらいの主なSEO会社(ここではその時その時に有名だった新興SEO会社)の事業変遷を例にしつつ、今後の方向性を考えてみます。
 

有料リンクの終焉

Yahoo! JAPANGoogleの検索エンジンを使う2010年12月前後まではSEO会社は外部リンクをひたすら販売し、それを購入したサイトが(主にYahoo! JAPANで)簡単に検索上位を達成していました。有料リンクも“大量に貼る”から“質の高い(当時は「=特殊ドメインやドメイン年齢、ページランクの高いもの」という概念)ものに貼る”にシフトしつつ、サイト内部の施策はtitleタグとmetaの修正程度(のSEO会社からの進言)で充分でした。「内部施策と外部施策の効果の割合は3:7だ」等と言われていたり…今思うと非常に単純な事業内容のSEO会社が多かったです。

その後もまだまだ有料リンクが跋扈していましたが、少しずつ淘汰されるようになり、2012年4月のペンギン・アップデート導入後には“ペナルティに遭ったサイトの有料リンクを剥がして再審査を行う”事業が登場しはじめ、このマッチポンプな手法は2013年に大流行しました。月額10万円~15万円くらいで再審査が通るまで支援し続け、3ヶ月単位で更新するというプランが主だったと記憶しています。

その後2014年頃には「結局内部施策が重要」という(巷での)結論になり、外部リンクを受けやすくなるようなコンテンツや施策キーワードのテーマ性を構築できるようなコンテンツを模索する時代に入りました。いわゆるコンテンツマーケティングという事業が流行するようになるわけです。

ただ、一応念のため申し上げておきますと、引き続き外部施策は重要ですし、アルゴリズム上も強いシグナルを持っています。意外と多くの方々が勘違い(混乱)されていますが、外部リンクが悪い(=ブラックハット)わけではございません。SEOでは本当に意味の取り違えが多いのですが、“外部施策=有料リンク”というのは間違えです。“外部施策=外部リンク=有料リンク”のやり方は終焉しており、“外部施策=外部リンクを受けやすいようなサイト(コンテンツ)作り”が正しい解釈だと私は考えています。
 

コンテンツマーケティングの終焉

さて、2014年頃からコンテンツマーケティングという名の“テキストコンテンツを指示したり納品したりする”事業が盛んになってきますが、私はこれも意味の取り違えを感じます。そもそも言葉が難しすぎて私はコンテンツマーケティングという名前をあまり口にしないのですが、コンテンツマーケティングという事業が“施策キーワードの意味説明のための文章納品”というのであれば、それは終焉する事業かなと考えています。結局、施策キーワードの意味とテーマ性を形成するためだけに、任意のクラウドソーシングで任意の文章を1,200文字くらい入れ込んだところで、読み応えの無い内容であれば必要ないと思います。結局はサイト運用者やサイト運用に携わる編集者がしっかりと知識や文章力を持ってライティング(&デザイン)していかないと優れたものは作成できないかと…。にも関わらず表面的にGoogleのアルゴリズムを追っているだけだから、ここで言うコンテンツ納品も第3者で作成・納品出来てしまうわけです。

私はコンテンツ作成や納品のあるべき内容として、主に2つあると考えています。

まず、施策キーワードから連想される検索心理(=インテント)に答(応)えるべき説明的コンテンツであれば、それが他のどの情報よりも正確で広くて深い内容であることが大事です。「色々なサイトで同じような情報を調べたけど、結局このサイトに書いてある内容が一番分かりやすくて詳しいなぁ」と思われることが大事です。

また、オリジナルのお楽しみコンテンツであれば、それがどんな切り口で、インターネットやWEBの特性を上手く使った分かりやすい紹介をどれくらい出来るかが大事です。もちろん、それはインフォグラフィックが正解というわけではないです。インフォグラフィックも1つの手段に過ぎません。

いずれにしてもユーザーの満足度がカギで、検索からの流入ユーザーがどれくらい気に入ってくれるかを考え抜いた末に作成する(テキスト)コンテンツでなければならないわけです。そうなるとやはり最終的には、それだけ情熱的に打ち込めるよう、サイト運営者がしっかり編集部員を設置しライティングしていく必要があるでしょう。ましてやイチ企業サイトがビッグキーワードで検索1位になるくらいのメディア化を目指すなら、それくらいやるべきなんだと思います。第3者がビジネスライクに簡単作成できるものではないですよね。

SEOを良く知らないにも関わらず根気強くサイト運用している人から、よく「何もしてないのに急に検索順位が上がった」という声も聞きますが、それは検索ユーザーだけを見て地道にやってきたコンテンツ策定が評価された(=アルゴリズムがついてきてくれた)パターンであったりもするのです。

ふわふわ

じゃあSEO業者は何をやるの?

ここまでのSEO業者の歴史や事業形態、Googleのアルゴリズム遷移を顧みると、今後のSEO業者はもはや直接的に現場作業を請け負うことが出来ないのではないかと思います。少なくともビジネスとして採算性を適えるほどの数を抱えられる事業にはならないと思います。コンテンツ納品のテキストが1文字1円だとか5円だとか言うレベルのビジネスでSEO寄与するわけもなく…SEO寄与を見込むには相当な時間と頭を使う以上、数多くのSEOを抱えることはできないのではないでしょうか。
ですので私は、SEO業者の今後のビジネス形態は、SEOの方向性を指南するか、管理支援をするか、のどちらかかなと考えています。

SEOの方向性指南とは、いわゆるコンサルティングです。それこそ細かなコーディングやサイト構造の指南から始まり、必要なコンテンツや受けるべき外部リンク(を作るためのコンテンツ案)を指示したりする事業形態で、後はプランナーやコンサルティング範疇によって費用が変わってくるイメージでしょうか。

管理支援とは目的や目標を定性的且つ定量的に策定するようなKSF(成功要因)やKPI(成功指標)等を分かりやすく業務関係社内でマージ出来るようなツールやレポーティングを行い、進捗に対する検証と分析をする業務です。月額固定制でボリュームによって費用が変わっていくような事業形態がイメージできます。

ふわふわ

個人的にはどうしていこうか考え中…

さて、ほぼ1年単位でSEO業者の事業形態が遷移していく中で、当面、もしくは2017年はこんな事業が盛んになってくるのではないかと私は予測していますが、皆様はどうお考えでしょうか。

個人的には、SEOにおける定量的なビッグデータだけでなく、定性的な要素をも分析できるツールや仕組みを開発し提供していければ面白いと考えています。そして、そのための要件定義を練る毎日でございます。SEO施策やウェブマスターというのはどうしてもノウハウや作業進捗が個人に蓄積していってしまいますので、それが複数者で理解し向き合っていけるようになるツールが出来れば良いと思います。前項で言うところの後者ビジネスですね。

この開発の成功が私の2017年の目標です。
ですので、ぜひ今後の私達にご注目くださいませ(笑)。