• シーズナルクエリの捉え方について

シーズナルクエリの捉え方について

私がSEO上ベンチマークしているクエリに「おせち」というワードがございます。そのクエリにおけるGoogleの捉え方に変化が出始めたので、ご紹介したいと思います。そもそも「おせち」に関わらず、「母の日」や「お歳暮」「お中元」等、シーズナルクエリ(季節要因を含むクエリ)全てに当てはまる現象ですので、是非ご参考ください。

おせち

検索ボリュームについて

ちょうど今がシーズン(?)ですので、Googleキーワードプランナーで「おせち」の検索ボリュームを調べてみました。

「おせち」検索ボリューム

キーワードプランナーでは2015年10月のデータがまだ取得できておらず、傾向値となりますが、

  • 2014年10月: 33,100回
  • 2014年11月: 74,000回
  • 2014年12月:201,000回
  • 2015年 9月: 14,800回

という状況です。毎年9月以降から倍々に検索ボリュームが膨れ上がっていくようです。やはり「おせち」料理に関して情報を欲する人が増えてくるのでしょう。

SERPsに変化

さて、「おせち」の検索ボリュームが増加していく中で、Googleの「おせち」に対するクエリの捉え方が変化してきているように窺えます。

以前のSERPsのキャプチャーがないため、ご説明しづらいのですが、以前は「おせち」で検索するとWikipediaクックパッド紀文等が上位表示されていました。しかしながら、今(2015年11月5日現在)では以下のような検索結果を返しています。
 
「おせち」検索結果画面
 
つまり情報収集型クエリ(Informational Query)であった「おせち」が、時期が近づいてくると取引型クエリ(Transactional Query)として解釈され出しているということになります。実際にはもちろん、この時期になると「おせち」検索ユーザーは知的欲求による検索よりも、ネット購入のために「おせち」検索する傾向が強くなると思われます。

Google側もそういう傾向をしっかりと理解しているのでしょうね。

実際に、ある商品販売サイトをGRCで確認すると、「おせち」検索順位で以下のような上昇傾向が見受けられました。
 
「おせち」GRC
 
これはもうSEO施策とかだけでなく、Google側のクエリ解釈が変わってきていると言っても過言ではないと思います。

どれくらい前から?

上記のようなシーズナルクエリをSEO施策対象として捉えている運用ご担当者様も多いと思いますので、一応私の考えをご紹介しますが、「おせち」に限らず「母の日」でも「クリスマス」でも「お中元」でも「お歳暮」でも何でも一般的に予約販売を開始する時期がポイントになるような気がしています。実際に「おせち」の検索結果でも、どこよりも早く予約販売の受付を開始したところから順位上昇傾向が見受けられました。
「本当にそんなところまでGoogleのクローラーは見てるの?」と思われるかもしれません。でも、相関性としては事実でしたので、因果関係として捉えることもあながち間違いではないかと考えています。

そう考えますと、シーズナルクエリの場合は、少なくとも2ヶ月ほど前くらいからSERPsの変容チェックは必要な印象です。そして販売サービスの見直しも検討するべきかもしれません。
是非そんなこともお含み置きいただきながら、このようなクエリは注目してみてください。

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