Googleによるスパム対策の話や違法コンテンツに関する話が連日続いていましたが、同様に米国現地時間4月29日のThe Keywordにて、Googleが検索結果に対してどのような安全策を講じているのか、措置を行っているのか、改めて案内していますので和訳してご紹介します。ずっと検索やSEOに接している人にとっては理解している話ですが、定期的にGoogleはこういう記事を公開していますよね。きっと公開し続けることに意味があると思うので、私も引き続きご紹介していきたいと思います。
検索の安全性を担保するGoogleの施策
まずは記事を和訳します。
Googleをより安全な検索にするための5つの方法
Web上にはたくさんの素晴らしい情報が存在しています。しかし、悪意のある人がユーザーを利用したり、ユーザーの個人情報を搾取する危険性がある場所とも言えてしまいます。そのためGoogleは、検索ユーザーの安全を確保し、ユーザーが自身の検索体験をコントロールできるツールを提供すべく常時努力しています。
ここでは、Googleをより安全に検索いただくための5つの方法をご紹介します:
1.スパム対策
ケーキのレシピを探している時や仕事に関する業務について調べている時、心配になるのは個人情報を盗むような悪質なWebサイトへアクセスしてしまうことです。そのような事態からユーザーを守ることはGoogleの仕事であり、とても重要なことだと考えています。
2020年には、ハッキングされたサイトや個人情報搾取目的に作られたサイトなど、毎日400億ページものスパムを検出し、検索結果に表示させないようブロックしてきました。Googleは従来のWebスパムだけではなく、詐欺や不正行為などのあらゆる攻撃からユーザーを守る取り組みを拡大してきました。2018年以降、キーワードの詰め込みや、ブランドの模倣ロゴ、フィッシング目的の詐欺用電話番号などでユーザーを欺こうとする詐欺サイトを検索結果から排除すべく、年間数億件の検索結果を検閲してきました。
また、Webクリエイターには、潜在的なWebサイトの脆弱性を理解しサイトをより安全にさせるためのリソースや、サイトがハッキングされているかどうかを確認するためのツールを提供しています。これらの活動によって、Web全体の安全性を高め、ユーザーが安全なサイトで素晴らしい体験をすることができています。検索エンジンにおけるスパム対策の詳細については、2020 Webspam Reportをご覧ください。
2.検索の暗号化
Googleはスパム以外にも様々な対策を講じています。ハッカーや不要な第三者がユーザーの検索内容を見たり、ユーザー情報にアクセスしたりすることを防ぐべく、暗号化を行なっています。google.comやGoogleアプリで行われるあらゆる検索は、ユーザーデバイスとGoogleとの間の接続を暗号化することで保護され、ユーザー情報の安全を維持しています。
3.クリック前にその検索結果の詳細を確認
Googleがユーザーを保護するもうひとつの方法は、検索結果について詳しく知るためのツールと環境をユーザーに提供することです。例えば、何かを検索しているときに、見慣れない情報源からの検索結果を見つけたとします。検索結果の横に表示される3点リーダーをクリックすると、Webサイトの説明や、Googleがそのサイトを最初にインデックスした時期、サイト接続の安全性などを確認することができます。このような情報が追加されることで、ブルーリンクをクリックする前に詳細情報を得ることができるので、ページに行くかどうかの判断ができるでしょう。
4.安全なブラウジング
情報を知りたいと思うあまり、気付かないうちに危険なサイトへのリンクをクリックしてしまうことだってあります。でも、Googleセーフブラウジングを使えば予防できます。この機能は、現在40億台以上のデバイスを保護しており、Chromeでこの機能を有効にすると、アクセスの際にサイトが安全でない可能性があることを知らせる警告メッセージが表示され、潜在的なマルウェアやフィッシング詐欺から皆様とその個人情報を守ります。
5.悪質な広告からユーザーを守る
検索で得られる高品質で信頼性の高い情報は、商品やサービス、コンテンツの検索時に表示される広告でも適用対象です。広告が詐欺や悪用を孕んでいないかを確認すべく、Googleはユーザーを第一に考えたポリシーを常に開発・実施しています。2020年には、検索を含むすべてのプラットフォームにおいて、ポリシーに違反した約31億もの広告をブロックまたは削除し、さらに64億の広告を制限しました。
皆様がキャロットケーキのレシピを安心してクリックすることができるのは、ユーザーのオンラインでの安全性を維持する努力や様々なツール開発など、ユーザーのことを考えた結晶によるものと自負しています。
引用)The Keywordより和訳
Googleがユーザーの検索体験を安全に保つために行っている5つでした。毎年今くらいの時期にGoogleはスパムやハッカー、フィッシング詐欺等に対する施策を発表していますので、今年も同様にご紹介しました。
忘れた頃にやってくるアタック
たまに、サイトページをサーフィンしているとChromeによって、「安全ではない」という警告が表示するサイトページがありますよね? 安全性に問題があるという警告ですが、実際にウィルスにかかっているサイトページではなくてもセキュリティホールがあると警告されることがあります。ユーザーとしてであれば後は自己責任になりますが、自分が運用しているサイトページでこの表示が出たら…それは非常に良くないです。ビジネス機会の損失だけでなく、ユーザーが二度と来てくれなくなる可能性だってあります。
セキュリティホールがあれば、もはやいつウィルスに感染してもおかしくない状態です。ですので、こまめに自身のWebサイトの健康状態はチェックしておくようにしましょう。