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GSC:ページエクスペリエンス良好の廃止

Googleでは、モバイルファーストインデックスの完全化も含めて、いよいよモバイルがスタンダード化します。伴ってSearch Consoleにおいてもページエクスペリエンスというのが様々な側面を含むことから、ただ「ページエクスペリエンス:良好」という表記をするのを廃止するとのことです。

Search Consoleのページエクスペリエンスレポートは、サイト所有者がコンテンツ作成する上で、より総合的に検討できるように進化しています。続きはこちら: https://developers.google.com/search/blog/2023/04/page-experience-in-search#search-console-reports

引用)@googlesearchcより和訳

まずはモバイルがいよいよスタンダードに

上記の𝕏のポストのリンク先となる「ヘルプフルコンテンツの作成におけるページエクスペリエンスの影響」のページ内にある[Search Consoleレポート]セクションを見れば分かる通り、2023年12月より、モバイルユーザビリティレポートやモバイルフレンドリーテスト等が無くなります。これは、モバイル専用で見る指標という考えではなく、モバイルがスタンダード化することによってわざわざモバイルを切り離して考える必要がなくなるからです。

なお、2023年12月1日以降、Search Consoleの「モバイルユーザビリティ」レポート、モバイルフレンドリーテストツール、Mobile-Friendly Test APIについては提供を終了する予定です。ただし、Google検索でのランキングを上げるうえでモバイルユーザビリティが重要でないから提供を終了するわけではありません。モバイルユーザビリティは、かつてないほど頻繁にモバイルデバイスを利用しているユーザーにとって重要なことです。そのため、現在でもページエクスペリエンスに関するガイダンスに記載されています。

引用)ヘルプフルコンテンツの作成におけるページエクスペリエンスの影響|Google検索セントラルより一部抜粋

 

つまりいよいよモバイルが主体となり、ページエクスペリエンスやSearch Consoleでの評価・指摘等についても様相が変わってくるというわけですね。そして、その中でページエクスペリエンスに関してもCore Web VitalsとかHTTPSだけではなく、様々な要素が絡み合って判断されるべきであり、Search Consoleに記載されているページエクスペリエンスレポートも形骸化しつつあるわけです。

[ページエクスペリエンス:良好]の廃止

そして本題です。この度、Googleでは米国現地時間11月8日付けで先ほどの「ヘルプフルコンテンツの作成におけるページエクスペリエンスの影響」の英語版ページ「The role of page experience in creating helpful content」の[Search Console reports]セクションで以下の注意書きを追記しています。

★ Update on November 8, 2023: We’re also retiring the Good page experience search appearance filter from the Performance report, as page experience has evolved to include more aspects than just Core Web Vitals and HTTPS. To allow time for adjusting your API calls, support for this search appearance filter in the Search Console API will be removed in 180 days.
 
2023年11月8日更新:ページエクスペリエンスがCore Web VitalsとHTTPSだけでなく、より多くの側面を含むするように進化したため、Search Consoleのパフォーマンスレポートから、[検索での見え方]フィルタの[ページエクスペリエンス:良好]を廃止します。APIの呼び出しに関する調整時間を確保しなければならないため、Search Console APIの検索での見え方のほうのサポートは180日後に削除予定です。

引用)The role of page experience in creating helpful content|Google Search Centralより一部和訳・抜粋

 

Googleは、既にSearch Consoleのページエクスペリエンス内でも「優れたページエクスペリエンスは、1つや2つではなく、多くの側面を重視しているので、全般的に優れたページエクスペリエンスを提供できているかは別途ご確認ください」的な表示をしており、ページエクスペリエンスに関わるドキュメントへリンク紹介しています。そういう状況下でCore Web VitalsとHTTPSだけ見て、Search Consoleでの検索パフォーマンスにおける検索での見え方フィルタの部分で[ページエクスペリエンス:良好]を表記・セグメントしても何の意味もないわけですね。なので、この表記に関しては廃止するとのことです。
 

ページエクスペリエンス:良好
 

↑これですね、これ。
この[ページエクスペリエンス:良好]が無くなります。

そろそろモバイルでSEO検証するのをスタンダード化しましょう

モバイルファーストインデックスの完全化が象徴しているように、Google検索においては完全にモバイルがSEOスタンダードになったわけです。そうすると、改めてモバイルUIやSEO、良質なコンテンツの見せ方についても検証していかなければなりません。以下は特にデスクトップとは別に考えなければならない要素だと思います。
 

  • モバイルデバイスの画面サイズやターゲットにちょうど良いフォントサイズはどれくらいか?
  • デスクトップとは違い、モバイルデバイスでの空白の使い方は?
  • 画面サイズに適した画像点数のバランスは?
  • グローバルナビゲーションや(ハンバーガー)メニューの配置箇所は?
  • ユーザーの読みやすさやコンテンツの強弱を考え、アコーディオンで見せるような対象コンテンツはあるか?
  • ローカルナビゲーションの必要性やグローバルナビゲーションとは異なる設置にはどんな方法があるか?
  • CTAは追従型だけで良いのか?本文内にも必要なのか?

 

等々…モバイルUI要素の最適性が今後のSEOに繋がるでしょう。
私もコンサルテーション用の内部指示書項目に上記のような内容を追記するようにしています。皆さんも是非色々仮説と検証をしてみてはいかがでしょうか?

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