• コアアプデで低品質ページの4割が排除!?

コアアプデで低品質ページの4割が排除!?

現在、SEO界隈を騒がせている2024年3月コアアップデート&スパムアップデート。前回はGoogleのSearch Central Blogからご紹介しましたが、ほぼ同じ内容がThe Keywordにも掲載されています。内容も類似していますが、せっかくですので和訳してご紹介します。また、「ヘルプフルコンテンツとGoogle検索の検索結果に関するよくある質問」というFAQページの日本語版も公開されましたので併せてご紹介します。

本日、品質ランキングの改善と新しいスパムポリシーを発表しました。これにより検索結果の品質と有用性が大幅に向上すると考えられます。詳細を見る:

引用)@searchliaisonより和訳

Google検索におけるスパム・低品質コンテンツへの新たな取り組み

検索エンジンだけ見て作ったようなサイトページが並ぶ検索結果を減らし、より有益な情報が表示されるよう、私たちは検索を強化しています。

人々は日々、Webが提供する最適な情報を見つけるためにGoogle検索を利用しています。一方で、Googleは以前からスパマーに対抗するためのポリシーと自動化システムを導入しており、低品質なコンテンツでGoogle検索結果を欺こうとする新たな手口に対処しています。私たちは、こうした傾向に効果的に対処するため、定期的にポリシーやシステムを更新し、有益なコンテンツを提供し続け、質の高いWebサイトと人々を結びつけることができるようにしています。
本日は、Google検索の品質と検索結果の有用性を向上させるための主な変更点を発表します:

  • 検索品質ランキングの向上:Web上で最も有益な情報を表示し、検索結果における独自性のなコンテンツを削減するため、コアランキングシステムのアルゴリズムを強化します
  • スパムポリシーの改善:新しい所有者によるスパムの温床となっている再利用ドメインサイトや生きていないコンテンツのような、低品質コンテンツを検索結果から排除するために、スパムポリシーを更新しています。

 

低品質でオリジナリティのない検索結果の削減

2022年、私たちはランキングシステムのチューニングを開始し、検索に役立たずオリジナリティのないコンテンツを減らし、非常に低いレベルまで追いやることができました。この作業から学んだことを、2024年3月のコアアップデートに反映させます。
このアップデートでは、Webページが役に立たなかったり、ユーザー体験が悪かったり、人のためではなく検索エンジンのために作られたりしているかをGoogleがより理解できるよう、コアランキングシステムの一部を改良します。これには、主に特定の検索クエリにマッチするように作成されたサイトが含まれる可能性があります。
これらのアップデートにより、検索上の低品質なコンテンツが減り、有益で質の高いサイトにより多くのトラフィックが送られるようになると信じています。私たちの評価によると、このアップデートとこれまでの取り組みを組み合わせることで、検索結果に表示される低品質でオリジナリティのないコンテンツが全体の40%は減少すると予想しています。
 

検索結果からスパムを排除

何十年もの間、質の低いコンテンツが検索結果に表示されないようにするために、私たちは高度なスパム対策システムスパムポリシーに頼ってきました。
オリジナリティのない低品質なコンテンツが検索上位に表示されるような、新たな悪用行為に対処するため、スパムポリシーにいくつかのアップデートを行ないます。本日より、より多くの種類の操作的な行為に対して対策を講じる予定です。既に私たちのランキングシステムは、多くの種類の低品質なコンテンツを検索上位に表示させないようになっていますが、今回のアップデートにより、私たちはスパムポリシーのもとで、より的を絞った対策を講じることができるようになります。
 

大量生成されたコンテンツの乱用
私たちは以前から、検索順位を操作する目的で、オートメーションを使って低品質なコンテンツやオリジナリティのないコンテンツを大量生成することを禁止する方針をとってきました。このポリシーはもともと、自動化が関与していることが明らかなコンテンツが大量生成された事例に対処するために考案されたものです。
今現在において、大量生成されたコンテンツ作成手法はより洗練されており、コンテンツが純粋に自動化によって作成されているとは限らなくなっています。このような手法により適切に対処するため、私たちは、自動化・人間・またはその組み合わせのいずれが関与しているかにかかわらず、検索ランキングを高めるためだけに大量生成されたコンテンツ、悪用行為に焦点を当てたポリシーを強化しています。これにより、さも人気のある検索に対する回答があるように見せかけておきながら、実際は有益なコンテンツを提供していないページのように、大量作成されたほとんど価値のないコンテンツに対して、より多くの種類の対処ができるようになります。
 

サイト評価の悪用
独自の優れたコンテンツを持つWebサイトが、ホスティングサイトの高い評判を利用する目的で、第三者から提供された低品質のコンテンツをホスティングすることがあります。
例えば、ある第三者が、信頼できる教育サイトに、ペイデイローン(短期高利貸し)のレビューを掲載し、そのサイトから検索順位を上げるための利益を得ようとするかもしれません。このようなコンテンツが検索で上位に表示されると、特定のWebサイト上のコンテンツに対する訪問者の期待を裏切ったり、誤解させたりする可能性があります。
私たちは今後、主にランキング目的で、サイトオーナーの綿密な監督なしに制作された、非常に価値の低い第三者コンテンツをスパムと見なします。サイトオーナーが必要な改善を行うための時間を持てるように、5月5日の施行の2ヶ月前にこのポリシーを公表します。
 

中古ドメインの不正使用
時折、低品質または独創性のないコンテンツの検索順位を上げることを主な目的として、中古ドメインが購入され、再利用されることがあります。これは、新しいコンテンツが古いサイトの一部であるとユーザーを誤解させる可能性がありますが、それだけではない場合もあります。低品質なコンテンツの検索順位を上げる目的で購入され、再利用された中古ドメインは、現在はスパムとみなします。

Google検索は、毎日何十億もの質問で人々を助けていますが、常に改善できる分野があると思っています。私たちは、Google検索の低品質コンテンツを低レベルに抑え、人々の役に立つ情報をより多く表示できるよう、今後も努力していきます。

引用)The Keywordより和訳

 

世界的規模で、従来低品質であるにも関わらず上位表示していると思われていたサイトページのうち40%が、今回のコアアップデートによって順位下落すると見込んでいるとのことです。めちゃくちゃ大きな割合ですね。スパムポリシーに関しては、もう3つの駆逐要素は理解できると思います。

FAQのページ公開

そして、今回のアップデートに伴い、Googleは役立つコンテンツやコアアップデートに関するFAQページを作成しました。日本語版も出ていますので、私が気になったところだけご紹介します。
 

Googleのコアランキングシステムはコンテンツの有用性をページレベルまたはサイト全体のどちらで評価しますか?

コアランキングシステムは基本的にはページレベルで機能するように設計されており、さまざまなシグナルとシステムを使用して、個々のページの有用性を判断しています。サイト全体のシグナルも一部考慮しています。
 

有用ではないコンテンツを削除すれば、他のコンテンツの掲載順位の向上につながりますか?

Googleのシステムは基本的にページレベルで機能しており、たとえそのコンテンツが有用でない別のコンテンツもホストしているサイト上にあったとしても、できる限り有用なコンテンツを表示します。一方、有用でないコンテンツの量が比較的多い場合は、サイトの他のコンテンツが検索で上位に掲載されなくなる可能性が多かれ少なかれあります。有用でないコンテンツを削除すれば、他のページの掲載順位の改善につながる可能性はあります。

引用)Google検索セントラルより一部

 

簡単に述べますと、コアランキングシステムはページ単位で評価するとのことです。ですので、同じWebサイト内で一方のページが低品質だからといって、他方のページまで評価が下がることは無さそうです。ただし、低品質ページの割合が多いサイトの場合、低品質ページを削除していくことで、他のサイト内ページの正当な評価には繋がるとのことです。

つまり、低評価ページが多いサイトはサイトとしての信用性が下がり、優秀なページがあっても検索順位が伸び切らないということですね。さらに言えばGoogleのコアランキングシステムは基本ページ単位で評価しつつ、その集合体であるWebサイトに対しても評価する側面を持っている、ということだと思います。Googleの記事が回りくどい言い方をしているように感じている人は察しが良いと思います。Googleとしては、ここを明確に表現してしまうと、ドメインランクだのサイトランクだのという、都市伝説的単位が界隈に横行してしまうので、それを防ぎたいのだと思います。

いやぁ、1ヶ月後がどうなっているか楽しみですね♪

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