昨年10月に告知されたGoogleのPassage Indexingについて、「文節単位でしっかりとインデックスしてランキング」しますというPassage Ranking(パッセージランキング)が米国現地時間2月10日にローンチしたと発表されましたのでご紹介します。
Googleの発表内容
GoogleのTwitterでは、昨年10月時点でのツイートにリプライする形で更新情報をツイートしています。
Update: passage ranking launched yesterday afternoon Pacific Time for queries in the US in English. It will come for more countries in English in the near future, then to other countries and languages after that. We’ll update this thread as those further launches happen.
— Google SearchLiaison
(@searchliaison) 2021年2月12日
引用)@searchliaisonより和訳
米国の英語クエリでパッセージランキングが始まったようです。パッセージランキングを私の言葉でおさらいしますと以下のようになります。
今後どうする?
Googleの評価が細分化されただけですので、サイト運用者として特に気を付けることはないと思います。しかし、ひとつ、より抜きんでる攻略法を考えるとするのであれば…説明的な文章を構築する時に「ちなみに…」という言葉で始まるTipsが思わぬ流入クエリを引き起こすかもしれないということが挙げられます。
Googleは文節単位でランキングする中で、本文の主旨とは異なっても的確な表現であれば評価するわけです。つまり、何かを伝える時に「ちなみに…」みたいな言い方で始まるテキストコンテンツは流入において有益になるかもしれません。例えば以下のようなコンテンツです。
・・・ショートケーキの日は毎月22日なんですって。カレンダーで見たとき、いつも22日の上には15日――つまり15(いちご)が乗っているからというわけです。面白い記念日ですね。
面白い記念日と言えば、電池の日もそうですね。11月11日が電池の日だそうですが、これは漢字にすると「十一」――つまりプラスマイナスになるので電池の電極とかけているわけですね。十一月十一日で電池2本分ですね。
さて、ショートケーキの話に戻りますと・・・
このようなコンテンツページの主旨はあくまでもショートケーキの話なわけですが、話の流れ上その中で触れた電池の日もコンテンツ評価次第で「電池の日」クエリで評価されるのです。そう考えれば「ちなみに…」という内容がいかに面白い働きをするか分かりますよね。
ちなみに、「ちなみに…」の使い方ですが(笑)、あまり多く入れこむとページ主旨がブレてユーザーも読みにくくなりますので注意が必要です。「じゃあアコーディオン形式で掲載すれば見やすくなるのでは?」と考えがちですが、MFIにおいてアコーディオン形式はランキングに評価されど、検索結果のスニペットには取り上げられないので、パッセージランキングしてもユーザーの混乱を招く可能性が高く(ユーザーが検索結果から探しにくい)、あまりオススメできる設計ではないと思います。
というわけで、パッセージランキングを考えても…Googleによるそもそものページ概念評価を考えても…ページボリュームは大きいことに越したことはなさそうですよね、今のところは。このパッセージランキングをいかに活用したコンテンツ設計し、流入に寄与させられるかはあなた次第というわけです。