最近、Google検索において、新規ページがなかなかインデックスされていない現象(というか声)が続いています。これはインデックスの不具合ではなく、今後のGoogle検索の対応なのではないかと私は考えています。今回、その背景と施策について持論を記載しておこうかと思います。
インデックスの遅延について
新規記事を書きあげても、Google検索に引っ掛かってこなくて、Google Search ConsoleのURL検査から何度も確認したりしたことないですか?
また、遅延と思えるくらいならまだしも、何ヶ月も経っているのにインデックスされていない現実にぶつかって右往左往したりしていませんか?
これにはいくつかの背景が見受けられます。
Googleはインターネット上に増え続けるWebページを全てインデックスし続けるとデータセンターがパンクする懸念を持っています。また相変わらず、コンテンツファームなページやスパムページは増え続けています。そのせいで、本来インデックスすべき高品質なページが漏れてしまうことは本意ではありません。そこで、Googleでは高品質で有用なコンテンツを優先してインデックスするようになっています。既に下記のように1年以上前からそうなってきています。
Reminders!
1. If you have large numbers of URLs, you should submit a sitemap instead of requesting indexing via Search Console.
2. Requesting indexing does not guarantee inclusion to the Google index – our systems prioritize the fast inclusion of high quality, useful content.
— Google Search Central (@googlesearchc) December 22, 2020
1. URLが多数ある場合は、Search Consoleでインデックス登録をリクエストするよりもサイトマップ送信をしましょう。
2.インデックス登録をリクエストしても、Googleインデックスへの掲載が保証されるとは限りません。Googleのシステムでは、高品質で有用なコンテンツを迅速に優先掲載します。
引用)@googlesearchcより和訳
そして、それがどんどん加速化しているような気がします。まだ権威性が弱いWebサイト(E-A-T要素が貧弱なサイト)に対するクロール資産やインデックス優先度が低い印象を受けます。平たく言えば、立ち上げて間もないサイトやボリュームの少ないサイト、品質が悪いサイトの新規ページのインデックスはされにくい傾向にあるようです。個人的にはページランクも影響しているような感じがしています。
解決策について
繰り返しになりますが、こういったインデックスされない現象は、高品質でブランドが立っているサイトや流入数が多いサイトにおいてはあまり目立ちません。やはり、これから大きくしていこうと考えているサイトや、何かしら品質が低いと解釈できるサイトにありがちです。そこで、いくつか解決策をご紹介します。
- ページ立ち上げと同時にXMLサイトマップに記載すること
- 良質なコンテンツであるか確認すること
- 同Webサイト内で類似内容のページがないか、差別化できているか、確認すること
- (それがSNSからでも)外部リンクを得られやすい記事を作ること
- 同Webサイト内のトップページからリンクされていること
- URL検査ツールはあまり期待しないこと
- そもそもWebサイト自体を良くして、流入とファンが増えるようにすること
はい。これらを全部注視・実施ください。個人的には特に3.や6.を再認識いただきたいなと思います。3.に関しては、要素レベルで同じなのであれば、既存のページに追記する形で統合してしまった方が効率的です。2つのアルゴリズムのことを考えても効果的かと思います。パッセージランキングはページの隅々までGoogleが検知してくれることの裏付けとなっているので、既存ページに追加してコンテンツを運用していくやり方のほうが自然です。そして、追加した際はURL検査ツールを使用して読み込みに来てもらうと良いのではないでしょうか。
そういう意味で、6.(URL検査ツール)に関しては、修正や改善後に見直してもらいたい時に使用するイメージです。ページを作るたびにインデックスを促進するために使うものではありません。Googleが前述しているように、1.(XMLサイトマップへの記述)を優先して対応するようにしましょう。
そして、7.にも触れていますように、そもそも「誰が」書いたコンテンツか、その人気や権威が大事ですので、半永久的にWebサイト自体を育てていくことに注力し「記事を上げたら即上位ランクイン」するWebサイトを目指しましょう。