施策キーワードの種類によってSEOとして考えるアプローチの方向性について、検証を踏まえた個人見解を備忘録的に記載しておきます。ご質問を受けた際の、参考記事としての紹介用ですので悪しからず…。
Transactional Query(Doクエリ)でSEO優位になりたいなら
法人サイトが最も注力するキーワードですね。いわゆる取引型クエリで、行動を起こしたがっている検索心理に対するSEOです。これは、私が色々注力してみた結果、以下2点が非常に重要であることがわかりました。
- サイト関係なく事業サービスの強化
- サイト内での事業サービスの優位性と分かりやすさ
「なんだ!?SEO関係ないのか?」という反応を受けそうですが…実はこれがSEOに重要であることが分かりました。求人や不動産の紹介サイトであればその取り扱い数、一定のサービス提供であればそのサービス範疇やアフターケア、丁寧さや費用面等、本当にサイト関係なく事業サービスの良さを追求することですね。
そして、それに併せてその事業サービスの良さをいかにサイト内で分かりやすく記載するか―それが時には図やグラフで説明したり、比較したり、詳しく案内したり、分かりやすくリンク導線が貼られていたりが重要です。
この2点が徹底されていれば、ほぼTransactional QueryのSEO施策と呼べるのではないでしょうか。実際、優れたサービスはサイト内でも噂になったり(サイテーション)、評価されたり(レピュテーション)、リンクされたり(被リンク)しますので外的環境も整います。
Googleのアルゴリズムとしても「〇〇したいユーザーにはどのサービスサイトを案内すれば喜んでもらえるか」に注視してアップデートされているわけですので、結果的に評価される(Google側がついてくる)のです。
あとは細かなテクニックやコーディング、サービス周辺情報となるコンテンツ(FAQ系でも用語集でも啓蒙内容でも)をしっかりと設置しつつ、構造化データマークアップでGooglebotにサービス理解を促進させたり、分かりやすいサイト構造(内部リンク構造+ディレクトリ構造)を実装すれば完ぺきではないでしょうか。
その後はとにかく事業サービスをブラッシュアップしていきましょう。
Informational Query(Knowクエリ)でSEO優位になりたいなら
こちらはページ単位で完結できたりします。ですが、その分ちょっと抽象的になります。以下4点が重要です。
- 起源・発祥的な情報となる内容や見せ方
- 合理的な根拠で裏付けされている内容
- 分かりやすく、読み進めたくなる内容や見せ方
- 検索上位のどこよりも深く詳しい内容
つまり、コンテンツですね。1ページあたりのコンテンツ内容です。ほぼ私のE-A-Tの説明の中でも伝えています。今のところ私が検証する限り、定量的には文字数にして最低でも5,000文字以上は欲しい感じです。場合によっては万単位の文字数ですね。でもそれだと読む気が失せますので、ページ内リンクや図等ビジュアルチックにどこまで直感性の高い見せ方ができるかが重要です。
以前は文字がギッチリ記載されていて余白すら無いようなページがGooglebotには好まれがちでしたが、今は殆ど関係ないと思います。実際、動きのある文字にしようが空白が多くなろうが、分かりやすく表現されていて、中身がしっかりとGoogleに分かる内容であれば(変にテキストが画像化されてしまっていたり、変に動的に配信されてしまっていたりしていなければ)何も気にする必要はありません。
それよりもしっかりとユーザーに読み込んでもらえて、客観的に納得できる内容に注力すると良いでしょう。
Googleについてこさせる自信
いずれにしましても、(そういう立場やお取引状況にあるなら)今のGooglebotの状況はSEO会社からの分析報告に任せ、自分自身は「この内容であれば絶対にGoogleは評価するはず」と客観的且つ相対的に納得できるサイトページにしていくことがSEO施策だと思います。
だから、いよいよSEOは検索エンジンに対する攻略ではなく、ユーザーに対するソリューションとサイトパフォーマンスとして捉えるべきなんです。私のコンサルテーションも徐々にこうした内容になっていっていますし、そうなっていることに嬉しく感じています。
なんか…ようやく、SEOを起点にすることでも、インターネットのコミュニケーションの在り方を追求できるようになってきましたね♬