キーワードとサイト設計

サイト設計
よくサイトを制作する上で、SEOにおける施策キーワード(検索クエリ)を意識して設計したいというご相談をいただきます。もちろん、サイトを設計する上でのガバナンスや意義なども考えなければなりませんが、とりあえず施策キーワードを意識したサイト設計とは何か、について私の持論をご紹介したいと思います。「検索クエリの種類とサイト設計」と併せてご一読ください。内容が一部重複していますが、セットで復習いただくには便利かもしれません。

キーワード分析とプロセス

「ビッグワードで1位を獲りたい」と思うことは多々あります。しかし、だからといってそのキーワードにだけ固執するのは間違いだと私は思うんです。そのビッグワードを形成する様々な派生ワードを押さえていくことで、ビッグワードで検索した時に1位に君臨していても当然なコンテンツ(サイト)設計になると思うんです。派生ワードで軒並み検索順位1位を獲るほどのサイトであれば、結果的にビッグワードでも1位になるに違いありません。では、その派生ワードをどのようにして押さえていくことが重要か、そしてそれを踏まえてどうサイト設計に組み込んでいくかについてご紹介します。
キーワードで1位を獲ること

対象キーワードの抽出

そこで、キーワードを分析する上で対象キーワードの洗い出し方をご紹介します。もちろん我流ですので、色々なやり方があって良いと思いますが、ここでは私のやり方をご紹介します。

※サジェストキーワードを抽出
検索キーワードに付随するサジェストを全部洗いだします。//www.related-keywords.com/を活用するとだいぶ楽です。これらを全てエクセルに落とし込み確認します。企業名や固有名詞等も入っていたりするので、対象外としてみなすものは省いていって構いませんが、検索数を確認しておいたほうが良いかもしれません。予想外に検索やアクセスのポテンシャルが高い検索クエリが紛れ込んでいたりすることもあります。

※Googleキーワードプランナーで関連ワードを抽出
アカウントを所有していることが条件ですが、これは絶対に使用した方が良いでしょう。Googleにおけるキーワードの月間平均検索数も勿論、リスティング(AdWords)としての競合性も分かるので、商売に向いている検索クエリまで判断できます。上記のサジェストキーワードは飽くまでも中心となるキーワードを含んだ複合ワードですが、ここでの関連ワードは共起語や同義語等も含まれますので、見落としがちなキーワードがないかチェックも可能です。ちなみに、私の場合は普通にGoogleで検索した検索結果画面の一番下に出てくる「〇〇に関連する検索キーワード」は確実に抑えるようにしておきます。おそらく他の関連ワードよりも優先順位を高くして施策すると思います。

※WebMasterToolでの検索クエリと解析ツールから抽出
これはすでに似たサイトを持っている、もしくはリニューアルに伴うサイト設計を行う方のみが対象のやり方です。既にサイトを運用していないと分かりませんからね(笑)。WebMasterToolの検索トラフィックから検索クエリを確認しましょう。データの信憑性は不明ですが、表示回数とクリック数(クリック率)が出るので、ポテンシャルのあるキーワードを選定しやすいんです。特に表示回数が多いにも関わらずクリック数が少ないキーワードがあるということは、そのキーワードに対するtitleがクリックを促進するような内容じゃない(=ページが面白くない)ということにつながるので、公開後の検証にもつながりやすいんです。同時にGoogleAnalytics等によるアクセス解析ツールでコンバージョンに結び付きやすいキーワードを発見しておくことも重要です。検索数が1、クリック数が1でもコンバージョンが1あるキーワードは大切な施策対象となります。

3つのツール

キーワードを全部出したら…

さて、上記のやり方でそれぞれ抽出したキーワードを全てマージしたら、改めて一覧にして月間検索数を抽出します。その後、改めて当該サイトで作成困難なキーワード(例:サイト内で記述できない他社名が入っている等)を排除しスクリーニングします。そして、その残ったキーワードを検索数や種類からグルーピングしていきます。例えば、関連ワードとして「見積」や「比較」「手順」「審査」「申込」などというキーワードは具体的な検討タイミングに値するキーワードとしてカテゴライズしたり、「〇〇とは」「意味」「できない」などのキーワードであれば、まだざっくり知りたい検索心理のため、概念を説明するキーワードとしてカテゴライズしたりします。他にも施策キーワードが同義語系か共起語系か…軸となるキーワードが何なのか…等からカテゴリマッピングを作るイメージで進めていきます。その時、注意していただきたいのは、施策キーワードの強弱を見失わないこと。前述した3つのツールいずれからも出現したキーワードは非常に重要なキーワードですから。

キーワードマップ

うーん…ここでごちょごちょ述べるよりも具体的な例を挙げて紹介していった方が分かりやすいのは当然なのですが…私は、それをやってしまうくらいなら自分の取引先企業のをやった方が良いと思ってしまう性分なので…どんなに分かりづらくてもここはやり方のみのご説明に終始します。なんだかすみません。

キーワードがグルーピングできたら…

さぁ、キーワードがグルーピングできたらもう少しです。そのグループはサイトを構成する上でのディレクトリに値します。ディレクトリファイルの中にそれぞれの施策キーワードに付随するファイルを作成していけば良いわけです。
自ずとサイトマップやサイトツリー構造が出来上がっているはずです。つまり…1ページあたりで施策できるキーワードは1つ程度なので、ディレクトリからページ展開を考えていくことで、結果的にサイトマップも出来上がる。その上で、ユーザーエクスペリエンスや使いやすさ、購入導線設計をしていけば…SEO有利なサイトが出来上がるという仕組みです。サイトを作る時は集客も合わせて考えなければ意味がありませんが、その集客に向けた準備も出来上がっているというわけです。
もちろん、そこにどうやってサービスを訴求していくかは内容次第ですが、検索ニーズから想定される最適なサイト設計は出来たのではないでしょうか。

おわりに

こんな感じでご紹介してきましたが、もちろん今回が全てではありません。業界によってはQ&AサイトやSNSからキーワードを洗い出したり、リスティングの結果を使ったり…もちろんYahoo!のツールも活用します。今回はキーワード分析から考えたサイト設計でしたが、検索キーワードには流行もありますし、プロモーションにおけるマーケティング分析からもサイトを設計することだってあります。ただ、一例としてのやり方であって、「こんなやり方もあるのね」的にご参考いただけますと幸甚です。
あと、めちゃくちゃ分かりやすく様々なツールをまとめられているページがありましたので、ご紹介です ⇒ 「無料で使える!Webマーケティングツール&サービス【厳選39選】