最近、ちょこちょこアップデートされているGoogleのHTML/CSSのガイドライン。つまりW3C側でアップデートされているからなのですが…今回は実際に最新のHTMLコーディングガイドラインに合わせて実装した結果がどのくらいクロールフレンドリーに影響したかをご紹介したいと思います。
参考元サイト
- HTML/CSS Style Guide|Google
- Google HTML / CSS Style Guideを翻訳してみた。 | Mororeco
- HTMLの文法を改めて見直し、まとめてみました。|ニワカソフト
- HTML Standard
気付き
私の認識が1年程遅かっただけなのですが、そもそも今まで常識的に捉えていたHTMLの各種タグにおきまして、最新のガイドラインでは省略できるタグが数多くあることを発見しました。一部以下にご紹介します。
HTML上の不要タグ例
- <html>
- <head>
- <body>
閉じタグ不要例
- <p>
- <li>
- <thead>
- <th>
- <tbody>
- <td>
- <tr>
ちなみに、昔からSEOに携わっている人の中には<table>タグを使うこと自体、Googleには不向きなのではという話もあったと思います。しかし、当時の状況でも昨今のGoogle状況でも、いずれにしても<table>タグを使用することは不利には働かないと私は考えています。
試してみた
そこで、最新のガイドラインに合わせてHTMLコーディングをし直してみましたので、その検証結果をご報告申し上げます。試しにこのブログの過去記事を使って再コーディングしてみました。
//fuwafuwa.biz/seo/monthly-basis-system-result-reward-system-in-seo/
最新のガイドラインに合わせた修正URL
//fuwafuwa.biz/w3c-test/
W3CのValidatorを使用すると、最新のガイドラインに合わせた修正URLは全く問題ございません。でも、従来のURLに関しましては少しエラーが出ています。原因の多くは構造化データのための<itemprop>であったり、WordPress自体が自動的に発行するタグ<role>であったり、ソーシャルログイン用のタグ<fb:like><g:plusone>であったりと、このブログでは通常、すぐに対応するのが難しい部分ばかりです。しかしながら今回はその安易には改善できない部分と、各種タグ省略を含め最新のガイドラインに準拠して改善を加えてみました。
2つのツールで表示速度を検証
本記事においては“クロールフレンドリー≒表示速度”と仮定した上で、GTmetrixとPageSpeed Insightsを使って表示速度を比べてみました。
GTmetrixでの分析結果
PageSpeed Insightsでの分析結果
GTmetrixのPageSpeed Scoreはそもそもより多くのファイルを圧縮できる方がランクが高く、基準が難しいので無視していただいて良いのですが、概ねの項目で格段に表示速度が向上しているのが分かります。
最新に合わせた方が何かとクロールフレンドリー
GoogleやW3Cのコーディングガイドラインがアップデートされる時は、原則的には“簡潔且つスマート”になっていくものですので、それに合わせたコーディングを行うことが表示速度にも好影響を及ぼすと裏付けて問題無さそうです。
サイトを長く運用していくと、自ずと古いコーディングガイドラインのままになっていることが多いと思いますので、SEOを考えるのであれば年に1回くらいはコーディング切り口で回収していく業務を取り込んでいかなければならないかもしれません。WordPressやCMSを活用しているサイトでは難しいかもしれませんが、オリジナルでファイル作成している運用ご担当者様は念頭に入れておいてくださいませ。