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検索ステータスダッシュボード

昨年の話ですが、Googleは米国現地時間12月14日、Google検索の稼働状況を案内する機能ツールとして、検索ステータスダッシュボードSearch Central Blogで発表しました。Google検索におけるクロール状況とインデックス状況と配信状況が正常か異常かが分かるツールです。というわけで、発表内容の和訳と、伴うGoogle検索セントラルでの案内内容と合わせてご紹介します。

Google検索ステータスダッシュボード

Google検索ステータスダッシュボードとは、Google検索におけるシステムの不具合——検索エンジンの原理であるクローリングとインデックスとランキング(つまり検索結果の配信)の不具合が起こった場合、もしくは起こっていなくとも常時過去1週間程度の状況を確認できるツールです。今まではGoogle側からツイートしていたりしていましたが、今後は常時検索ステータスダッシュボードで誰でもチェックできるというものです。ただし、あくまでもグローバルなシステム稼働状況の話でして、マクロ見地で捉えるようにしてください。一部のサイトで云々とかではございません。

Google検索ステータスダッシュボードのご紹介

2023年に向けて、検索エンジンのクローリング、インデックス、結果配信に影響を与えるシステムの最新状況を把握するためのツールを紹介します。システムの中断は非常に稀ではありますが、Googleは不具合が起こった時の透明性を確保したいと考えています。
これまでGoogleはSite Reliability Engineering(SRE)と協業してGoogle Search CentralのTwitterアカウントでこれらの障害を公表するようにしていました。しかしこの度、Google検索ステータスダッシュボードを導入することで、こちらで今後の検索状況について開示していきます。
ここ数年、GoogleはSREと協力して、重大なインシデントに関する情報に関して一般的にアクセスしやすく、有益なものにするための改善策を試行錯誤してきました。目標は、問題を迅速、正確、簡単に開示できるようにすることでした。その結果、新しい検索ステータスダッシュボードを立ち上げ、インシデント発生時のコミュニケーションプロセスを簡易化することに成功しました。
このダッシュボードでは、過去7日間に発生した広範囲な問題を、いくつかの詳細事象と共に現状報告します。広範囲な問題とは、検索システムに問題があり、多数のサイトや検索ユーザーに影響を及ぼしている状況のことを指します。通常、この種の問題は社外からの注目が集まりがちですが、社内ではSREの監視と警告のメカニズムが水面下で機能し、問題にフラグを立てています。

このダッシュボードには、RSSフィードの購読や過去のデータの表示など、他のGoogleステータスダッシュボードでも既に備わっている多数の機能があります。
 

インシデントと最新情報の伝達方法

SREによってGoogle検索に継続的かつ広範囲な問題を発見した際、1時間以内にGoogle検索ステータスダッシュボードにインシデント状況を掲載し、12時間以内にインシデントの解決と復旧を済ませることを目標としています。従来のよくある自動ダッシュボードとは違い、このGoogle検索ステータスダッシュボードはグローバルスタッフが更新します。インシデントの開始時刻は、原則Googleが問題を確認した時刻としています。
確認できる内容としては、従来のステータス更新の他に解決に繋がるような情報提供も掲載するようにします。例えば、何百万ものサイトのドメインの名前解決を扱うネームサーバがGooglebotの接続要求を拒否していると分かった場合、ネームサーバを変更することでサイトがGoogle検索に抱えている問題を回避できる可能性がある、等と掲載する場合があります。当然どのような問題であっても、問題が解決されるまで緩和策がある場合はその可能性も含めて、最新情報を掲載し続ける予定です。
Googleでは、エンジニアがシステム不備に対する対応を行った時点で、インシデントが解決されたと判断しています。これはシステムそのものが健全になったことを意味しますが、インシデントの種類によっては、再処理を行うまでしばらくの間、サイトに影響が出る可能性がありますのでご了承ください。
検索ステータスダッシュボードについての詳細は、Google Search Centralの検索ステータスダッシュボードの専用ページをご覧ください。本件に関するご意見は、@googlesearchcまでお寄せください。

引用)Search Central Blogより和訳

ちなみに、検索セントラルの「Google検索ステータス ダッシュボードを使用する」によれば、検索ステータスダッシュボードには、以下のステータスの定義で案内されるそうです。

  • 使用可能(英文で「Available」):システムは正常に動作しており、使用可能な状態です。
  • システム情報(英文で「System information」):システムの更新または変更がありました(例:GooglebotがHTTP/2でのクロールを開始しました)。
  • システムの中断(英文で「System disruption」):ウェブサイトで、一般的なサードパーティ(DNSサーバなど)が原因でシステムパフォーマンスが低下する場合があります。
  • システムの停止(英文で「System outage」):システムが限定的にのみ機能しており、この問題が多数のサイトまたはユーザーに影響を及ぼしています。

基本的に、問題を発見したら初期対応を行いつつ状況を調査&開示。緩和策&解決策を見出し、解決するまでその状況も常時発表していくというサイクルだそうです。この一連のサイクルを12時間以内に完了することを目標としているとのことです。

何か変だと思ったら見る癖を

全体的にインデックスが変になっているとか、過去ありましたよね。そういう時はGoogleからのTwitterでのツイートを待っていたりしましたが、今後はこの検索ステータスダッシュボードで確認できるので、ありがたいのではないでしょうか。RSSフィードは現在でもどれくらい使用が浸透しているか分かりませんが、URLをお気に入りに入れる等して何かあれば確認する癖をつけておくと良いでしょう。

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