先日、Googleがウェブマスター向け公式ブログで画像検索によるリファラURLを変更する旨、発表しました。Google画像検索は大事な流入源ですので内容を確認しておきましょう。
どういう内容?
Googleは画像検索の重要性を知っているようです。私も後で記載しますが、画像検索からの流入は本当に馬鹿になりません。そこで、今後数ヶ月かけてGoogleは画像検索からのトラフィックを明確化するために、リファラURLを変更していくとのことです。
では、それを受けてサイトオーナー側では何かすることがあるのか?という話ですが、Google Search ConsoleやGoogle Analytics以外のアクセス解析ツールを使用している場合(有料のサードパーティ制ツール等)は、画像検索の新しいリファラURL(https://images.google.com)を独自に設定する必要が出てくるだろう、とのことです。Googleのツールであれば特に設定が不要なまま確認ができます。
ちなみに、リファラURLのTLDに関しては、今回のimages.google.com以外にもccTLD(Country Code Top Level Domain)も含まれており、日本の場合のリファラURLはimages.google.co.jpです。つまり日本ではリファラURLが2つあります。Googleは「.comで検索しても(検索位置の関係で)その国のccTLDの検索結果と同じものが返ってくることもあり、世界規模で見ると殆どのユーザーが.comで検索されるので、大半のリファラはimages.google.comのリファラになるだろう」と言っていますが、日本の場合は.co.jpが多くなりそうです。
画像検索の重要性
例えば、ファッション通販サイトがSEOを行う際、「ファッション△通販」というキーワードで順位向上させても、販売促進には繋がらないと思います。本当に服を欲しがっている検索ユーザーはもっと限定的に検索するはずです。同様に少し限定して「ワンピース」というキーワードで検索しても麦わら帽子を被った海賊が表示されるだけでしょう(笑)。
もう少し限定して、例えば「ワンピース△夏用△グレー」等のクエリであれば充分に購入意欲がある検索ですし、実際こういった検索数は多いです。しかし、この検索クエリが通常のウェブ検索で行われているかというと…最近はそうでもないのです。画像検索で一覧から自分の欲しい商品イメージに則したものをクリックしてサイト訪問する傾向にあります。つまり、検索ユーザーはより多くの情報を直感的に仕入れたいと思うわけです。その方が余計なクリック(タップ)も減りますし、時間的にも効率的です。
私も欲しいものを探す時は、画像検索の方が多いです。極端な話、たとえ知りたい情報が抽象的な用語であっても、画像検索することでグラレコ(グラフィックレコード:視覚的な議事録)に出会ったりするので、画像検索を利用したりもします。
Googleも画像検索に関しては非常に重要視しているはずです。だからこそ画像(検索)のガイドラインをアップデートしたり、絞り込み機能を導入したりしているのでしょう。
ということは、サイトオーナーにとっても画像検索は大事な流入源やコンバージョン源になるというわけです。もちろん、画像検索に注力すべき業界は限定されるかもしれませんが、今後は画像の取り扱いにも注視していくと良いでしょう。