• Googleによるファクトチェック

Googleによるファクトチェック

先日、「About This Result」機能についてご紹介しました。要は、この検索結果に登場するWebサイトページの信憑性を測ったり、拡張して情報を得るための機能です。米国の英語圏が対象の機能ですので、まだ私たちはその機能に触れることはありませんが、その「About This Result」機能に伴うGoogleのファクトチェックに関して、2021年3月にThe Keywordで案内をしていますので、派生記事として和訳してご紹介しておこうかと思います。

HOWEVER

Googleのファクトチェック活動

Googleが情報の真偽について、どうやって検証しているか、第3者を使ってどんな活動をしているのか、大きく5つに分けて紹介しています。実際にGoogleのファクトチェック活動によって、新型コロナ禍において世界中に役立ったことも学者が証言していることもあり、Googleはますますこういったエコシステム(正しくビジネス活動が出来る環境社会)への貢献に尽力していくとのことです。

オンライン上の誤った情報を見極めるためのヒント

COVID-19のパンデミック。世界各地の選挙。世界中のファクトチェッカーが大忙しの1年を過ごしたことでしょう。この1年間にGoogle検索で新たに対象となったファクトチェックは5万件を超え、全部で検索からの表示が24億回以上ものファクトチェックを受けたことになります。
ファクトチェックを邪魔する虚偽やデマに対抗できる外部調査も増えています。本日発表されたGoogle News Initiativeの支援を受けた新しいレポートでは、Ethan Porter氏、Thomas Wood氏、Yamil Velez氏の3人の研究者によって、ファクトチェックによる訂正が、COVID-19ワクチンに対する誤った情報の広がりや影響の抑止に繋がっていると明言しています。
一方、ファクトチェックは専門家だけのものではありません。人々は毎日、不確かな情報を確認したり異を唱えたりするために証拠となる情報を探しています。過去12ヶ月間のGoogle検索では、(コロナ禍での)「パンの作り方」よりも「○○って本当?」という種類のクエリの方が多くなっており、昨年のサワードウブームを考えると、その傾向は顕著です。
Googleでは、信頼できる情報を探しているすべてのユーザーをサポートしながら、Googleの見識を他組織と共有していくことで、ファクトチェック機能を強化していきたいと考えています。
そこで、4月2日の国際ファクトチェックデーを前に、いくつかの質問と共にオンライン上の誤った情報を見極めるための5つの簡単なヒントをご紹介します。

1.情報源をさらに確認する

聞いたことも見たこともないWebサイトで、驚くような記事を目にしたことはありませんか? そんな時、まずはその情報元自体に問題がないかを確認しましょう。Webサイトを検索した後にメニューアイコンをタップすると、その検索結果についてさらに詳しく知ることができます(現時点では、米国の英語圏のみ)。

こちらのシミュレーション例では、検索結果についての詳細を確認する方法を紹介しています。この場合、例えばで虚偽作成した「Mars Robot News(火星探査機ニュース)」のサイトには、惑星についての正確な情報がないことがわかります。

検索結果をクリックすると、そのサイトの「~について」ページでサイトの概要について確認することができますが、第3者意見がほしいと感じることもあるでしょう。その際は、Google検索でそのドメイン自体の検索結果を除外するようなコマンド検索として「youtubeについて -site:youtube.com」という検索をすることができます。検索結果をさらに絞り込む方法については、Googleのサポートページでさらなるヒントを見つけてみてください。
 

2.画像が適切な文脈で使用されているかを確認する

「百聞は一見にしかず」ということわざがあります。その一方で、画像は文脈を無視して使われたり、誤解を招くように編集されてしまうこともあります。画像で検索するには、写真を右クリックして「この画像をGoogleで検索」を選択します。モバイルでも、画像をタッチして長押しすることで同じことができます。これにより、その画像が過去にネット上に掲載されたことがあるかどうか、どのような文脈で掲載されているかが検索され、本来の意味からのずれがないかを確認することができます。

オンライン上で画像がどのように使われているか確認できます。画像の右上をクリックして「この画像をGoogleで検索」を選択すると、画像を使った検索ができます。ちなみに、これは動作を説明するためのシミュレーション例であり、実際にユーザーが体験するものではありません。

 

3.ニュース報道を探す

情報源は1つだけでなく、複数の情報源があればより良いでしょう。同じ出来事を異なる報道機関がどのように報じているか(そもそも報道しているか)確認することで、全体像を把握することができます。ニュースモードに切り替えるか、news.google.comで特定のトピックを検索してください。また「フルカバレッジ」オプションがある場合は、必ずクリックして確認してみましょう。

地球に宇宙人が訪れたかどうかのニュースを探していたとします。このシミュレーション事例では、あるトピックで「フルカバレッジ」を見つけ、他の報道機関がそのトピックをどのように取り上げているかを見ることができます。この表示はあくまでもサンプルであり、完全に同じ体験を保証するものではありません。

 

4.ファクトチェッカーに相談する

ファクトチェッカーでは、あなたの親戚がグループチャットにテキトーに送った話題のようなものでも取り上げているかもしれません。もしくは、実際に起こったことでもそれが正しい情報であるかを判別できる類似の話題があるかもしれません。世界中の信頼できるパブリッシャーから10万件以上のファクトチェックを収集しているFact Check Explorerで、その話題を検索してみてください。

このシミュレーション例では、Fact Check Explorerを使って、オンライン上の主義主張の事実確認の有無を確認する方法を紹介しています。これは動作イメージであり、実際の体験を保証するものではありません。

 

5.Googleマップ、Google Earth、ストリートビューを使って場所を確認する

遠く離れた場所で起こっている出来事については、私たちがその場所をよく知らないために、誤った情報として広まってしまうことがあります。写真が実際にその場所で撮影されたものであるかどうかを知るには、Google Earthで確認したり、Googleマップでその場所のストリートビューを見てみましょう。
例えば、友人から「ビッグフットがパリのエッフェル塔のそばを歩いている」という話を聞いたとしましょう。ストリートビューでエッフェル塔を検索すると、塔のてっぺんに大きな赤いカウボーイハットがないことが確認できます(テキサス州のパリという地域にはある)。それが確認できないということは、この話自体が怪しいと判断できます。

このシミュレーション例では、フランスのパリにある本物のエッフェル塔と、テキサス州のパリにあるエッフェル塔の違いを見つける方法を紹介しています。これはあくまでもデモンストレーションであり、実際の体験を保証するものではありません。

 
 

Googleは、皆様がオンライン上の間違った情報に気付けるよう、ファクトチェックのエコシステム支援に尽力しています。
COVID-19の予防接種プロセスに関する誤った情報をチェックするジャーナリズム活動に、直近で300万ドルを投資しました。また、ジャーナリズムに関わる学生の検証精度を高めるために、アジア全域で「GNI大学検証チャレンジ」を開始しました。さらに、Google.orgは非営利団体Full Factに助成金を提供し、7人のプロボノエンジニアリングフェローを派遣して、彼らが検出し意見できる場を増やす支援をしています。

その他のヒントやベストプラクティスについては、国際ファクトチェック・ネットワークがまとめたリソースとしてfactchecking-day.comをご覧ください。また、ジャーナリストの方は、GNIトレーニングセンターも合わせてご確認ください。

引用)The Keywordより和訳

About This Resultの背景

先日の「About This Result」機能における裏付けとなる活動です。Googleはあくまでもプラットフォームであり、検索結果に紹介したWebサイトページ内の情報真贋についてはあくまでも免責事項かと思いますが…これも大大企業の宿命でしょうか。Googleの検索上位のWebサイトページ選出責任までプラットフォームとして追うというのは…まぁ凄いですね。

とにかく「検索結果に出てくるWebサイトの信憑性をGoogleはどうやって判断してるの?」という話が出たらこの記事のことを話せば良いと思います。

カテゴリー

新着記事

人気記事

過去記事