ニューノーマル時代の中で、ECサイトの構築とユーザーへのリードはビジネス機会を拡大してくれます。そして、それはGoogleにとってもプラットフォームとして支援できる部分であり、うまくインターネットのエコシステムを循環させたいと考えているはずです。そんな中、Googleが9月末に「Google検索でのeコマースに関するおすすめの方法」ドキュメントを更新&追加してくれましたので、ご紹介します。
ECサイトがGoogle各製品に対してできること
既に日本語で分かりやすくドキュメント化されていますので、改めてここで触れる必要も無いのですが、要約して各ドキュメントがどう機能しているかのアウトラインをご説明します。
Google検索でのeコマースに関するおすすめの方法の中には以下7つの切り口でベストプラクティスを案内しています。
- Googleでeコマース コンテンツが表示される場所:ECサイト内のサービス商品がGoogle利用ユーザーのどんな場面で表示される機会を持つか、Google製品を紹介しています。具体的には、Google検索、Google画像検索、Googleレンズ、Googleショッピングタブ、Googleマイビジネス、Googleマップがあり、専用に設定しなければ表示されないケースもありますので、各項目から設定手順に進むと良いでしょう。
- 商品データをGoogleと共有する:これはGoogle Merchant Centerを使用する方法を案内してくれています。以前私のブログでもご紹介していますが、これ実は結構面倒な作業ですので、個人的には商品の構造化データマークアップのほうだけでも良いかなと思います。その辺についての違いについても当該ドキュメント内で説明してくれていますのでご確認ください。
- eコマース関連の構造化データを組み込む:ECサイトで設定でき得る構造化データの種類を紹介してくれています。具体的には、ローカルビジネス、Product(製品)、Review(ユーザー評価欄)、HowTo(使い方)、FAQPage(よくある質問)、Breadcrumblist(パンくずリスト)、WebSite(Google検索結果にサイト内検索バーを表示)、VideoObject(商品の動画解説)です。いずれもECサイトを作る上で設定する要素だったりしますので、この項目に合致する要素がある場合は、ここから各種構造化データのマークアップ方法を確認しましょう。
- 新しいeコマースサイトのリリース方法:これは普通にWebサイトを立ち上げた際のインデックスのさせ方やリリースのさせ方を紹介してくれています。
- eコマースサイトのURL構造を設計する:これはURL構造というより、命名規則に近い紹介です。パラメータ付URLは極力避けつつ、ファイル名も内容を推察しやすいファイル名を推奨しています。また、パラメータの命名規則、類似ページ扱いや重複ページ扱いを避けるためのcanonicalの設定等も案内してくれています。これ、結構重要です。
- eコマースサイトの構造をGoogleが把握できるようにする:ここでは内部リンクやグローバルナビゲーション、ローカルナビゲーション等、Googleのクローラーが回遊しやすく、通気性の高い内部リンク構造を推奨しています。
- ページ分け、段階的ページ読み込み、それらのGoogle検索に対する影響:これは推奨するUIUXの話ですね。あとは使用する要素についての良し悪し等、実際のユーザー目線で指南してくれています。
ECサイトがGoogle各製品に対してできること
いくらニューノーマルな時代とは言え、最近ではBASE等のようなASPやCMSを使えば用意にECサイトを使える時代です。ECサイトをゼロからフルスクラッチで作成しようと思う人や“せどり”業者、中小企業は少ないかもしれません。しかし、長い目で見れば自身でWebサイト運用しつつ、Yahoo!ショッピングやAmazon、楽天等、色々なプラットフォームを使うのもアリですよね。また、従来よりECサイトを運営している人でもこれを機にGoogleの各ドキュメントと照らし合わせ、改修するという方法もあります。
いずれにしてもECを考えている人は一度目を通した方が良いと思います。