怪しい外部リンクの傾向

企業サイトのSEO上の分析をする上で、サイト構造やコンテンツ、コーディングのしかた等の他に、外部リンクが自然な形で増加傾向にあるかというところまで確認します。今回はその外部リンクについてご紹介したいと思います。

猫

ふわふわ

外部リンクを適正に受けられているかどうかとは?

まず外部リンクは「誰かに貼ってもらうもの」です。誰かに貼ってもらうということは、それだけ有益な情報(それがタメになる情報だったり、面白い情報だったり)コンテンツだということです。

もちろん、外部リンクはGoogle Search Consoleの検索トラフィック内にある<サイトへのリンク>から確認できますし、こまめにチェックすることが必要です。

そして、この外部リンクが増加傾向にあるのであれば、単純に“もっともっと知ってもらうための強化”をすべきですし、増加傾向に無いのであれば“コンテンツが市場ウケしていない”わけですので方向性を見直さなければなりません。下記のポートフォリオをご参考ください。
 

リンクとコンテンツの関係性
 
つまり、この外部リンクを知るということは、ユーザーへの市場価値をどこまで提供できるか判断できる指標に成り得るのです。順位を上げるとか…有料がどうとか…そういうのではなく、どれくらいコンテンツの価値を打ち出せているかを判断できるのです。もっといえばリンク元の前後の文章(リンクのされ方)まで確認することで、コンテンツの質まで判断できる材料になります。

私は、企業サイトにせよ個人サイトにせよ、週に1回は確認するようにしています。そして新しい外部リンクが見つかった時、その被リンクページとリンク元ページを確認することで「どういうコンテンツがどんな市場にどれくらいウケているか」を知るようにしています。コンテンツ制作の糧にもなりますしね。
 

サチコのリンク確認
 
ふわふわ

たまに怪しい外部リンク傾向が…

このように、Search Consoleで確認した被リンクをカテゴライズしていき、被リンクページやアンカーテキストを確認していくことを私は外部リンクプロファイリングと呼んでいます。

ただ、たまに「このサイトを分析してください」とご相談いただくサイトの中には不自然な外部リンク傾向があったりしますので、いくつかご紹介します。

サイトワイドなリンクがまるでない

 
1つのサイト(ドメイン)から大量に被リンクを受けることをサイトワイドなリンクと呼びます。これはあまり良くないような言われ方をしていますが、実際には普通に存在します。例えば、グループ会社からのフッターリンク。グループ会社サイトのフッターに紹介的に全ページからリンクがあれば、それはサイトワイドになります。また、一般的なブログサイトからのリンクで、サイドカラムからバナー紹介されていれば結果的にそのブログ全ページからのリンクを受けるので、サイトワイドになります。

こういったサイトワイドなリンクは、物理的に関連サイトだったり、非常に仲が良いサイトだったりしていると発生しがちな傾向が強いです。でも、こういったサイトワイドなリンクをとことん気にして、しっかりと必要数の被リンクを受けられるよう調整するサイト運用者の方もいらっしゃいます。ただ、そこまで気にして実施されている方はまず私に相談してこないでしょう(笑)。つまり、そこまで気にしていないにも関わらず、サイトワイドなリンクが無いということは、そもそもそこまで懇意にしてくれているサイトが無いか、所有サイトがイケていないかのどちらかです。

しかも酷いのは、Search Consoleで確認した時に、見事なまでに全部被リンク数が1のドメインがズラリと並ぶケース。「明らかに人工リンクの集まりのサイトだろ」と疑いたくなります。実際調べると、リンク元サイトが全て同じテンプレートや設計だったりします。こういう被リンクサイトにはどこから話をすれば良いのか悩みます…。コンテンツを指摘すべきか、ビジネスを指摘すべきか…まぁ全部でしょう(笑)。

 

トップページにしかリンクが集まっていない

 
そもそも「ディープリンクが良い」なんて言われたりしますが、その言葉自体が人工リンクにおける死語です。
Search Consoleで所有サイトの被リンクページが多い順に確認できますが、それがトップページしかない、なんていうケースもあったりします。

トップページに被リンクされているということは、サイト自体もしくはサイトサービス自体を推薦されているということです。対して、中面ページに被リンクされているということは、その中のコンテンツを部分的に紹介されているということです。普通に考えれば、推薦ばかりされずに部分的に紹介されたりもします。

つまりトップページにしかリンクが集まっていないということは、ページ数が非常に少ないサービス紹介サイトであるか、コンテンツがつまらないか、もしくは人工リンクが果てしなくトップページだけに向いているかのいずれかですね。

普通にサイト運用していればディープリンク(中面の深いページのところまでリンクされていること)は発生しますし、前述のポートフォリオに合わせた考察が必要になります。普通に運用していれば…です(笑)。

ちなみに、運用サイトページ数のボリュームと被リンク数が比例するのは、こうした有益な中面ページが多ければ多いほど部分的に紹介されるケースが増えるためです。例外はありますが、一般に知られていない5ページくらいのサイトにも関わらず何千リンクも受けているサイトを見ると…不自然な匂いがプンプンしますよね(笑)。

 

CGMからのリンクが無い?

 
B2Bサイトでない限り、SNSやブログ、キュレーションメディアからのリンクはあるはずです。そして、そういったサイトはバズを起こしやすいので、同じドメインからの被リンク数も増えます。結果Search Consoleで確認すると、そういったドメインが上位表示されます。以下が良い例です。
 
外部リンク元ドメイン
 
これは、所有サイトに愛情があればEarned MediaとしてSNSを運用したり色々なユーザーとコミュニケーションを取ったりするので、自ずとSNSからの被リンクが増加していくわけです。B2Cサイトにも関わらず、こうしたCGMからの被リンクが無いということは…まともに愛情を持って運用していない証拠です。まぁ、かくいう私のこのブログもあまり愛情がないのでCGMからのリンクは少ないのですが…(笑)。

では、こういった現象がなぜ不自然なのかと言いますと、そもそも被リンク(ドメイン)数は何千も何万もあるにも関わらず、CGMリンクが少なすぎるのは…リンクプロファイル上あり得にくいということです。逆に考えれば、どうしてそんなにそもそもの被リンクが多いのか、ということを疑ってしまいます。このCGM優位なご時世において、B2CサイトであればCGMからのリンク数と全体の被リンク数が比例すると私は考えています。

 

ふわふわ

外部リンクは検索順位を上げるための手段ではない

いかがでしたでしょうか。ここまで読んでいただければ、外部リンクには検索順位上昇手段ではなく、サイトコンテンツ設計や市場性、あるべき外部リンクをもらうための分析として役立つ要素が沢山あるということがお分かりいただけると思います。

私はこうした外部リンクの分析まで細かく行っているマニアですので当然のように外部リンクをご紹介していますが、人によっては「外部リンク」と聞くだけで「あ、悪いことする話だ」と無意識的に勘違いするケースもあります。私も眉をしかめられることもしばしば。でも勘弁してください(笑)。

意味としては「リンク」と「外部リンク」と「人工(有料)リンク」は違います。外部リンクプランナーは有料リンク構築者じゃないですからね…(笑)。外部リンクを分析して、どういうコンテンツを作れば外部リンクを受けられるようになるかをプランニングする人が外部リンクプランナーであり、リンクビルディングプランナーですので…。
 

リンクの種類
 
まぁこの辺の話を始めちゃうとキリがないので今回はこの辺で終わりにしておきます。
もし外部リンクを追求している方がいらっしゃったら…今度とことんお話ししましょう(笑)。