米国現地時間3月12日にGoogleが発表したコアアルゴリズムのアップデートですが、8月1日(米国現地時間)にも同じくコアアルゴリズムのアップデートを行ったとのことです。発表後、数日経過していますので、私の把握している限りの変動値を確認してみたいと思います。
Googleの発表内容
3月12日の時と同様に、Googleは公式Twitterで発表しています。
This week we released a broad core algorithm update, as we do several times per year. Our guidance about such updates remains the same as in March, as we covered here:
— Google SearchLiaison(@searchliaison) 2018年8月2日
引用)@searchliaisonより意訳
ちなみに3月の時はGoogleから以下の追記ツイートがされていました。
As with any update, some sites may note drops or gains. There’s nothing wrong with pages that may now perform less well. Instead, it’s that changes to our systems are benefiting pages that were previously under-rewarded….
— Google SearchLiaison(@searchliaison) 2018年3月12日
引用)@searchliaisonより意訳
There’s no “fix” for pages that may perform less well other than to remain focused on building great content. Over time, it may be that your content may rise relative to other pages.
— Google SearchLiaison(@searchliaison) 2018年3月12日
引用)@searchliaisonより意訳
恐らく今回もこれと同じことが言えるということでしょう。
順位変動に関して
今回も「直接的にYMYLに該当するようなクエリで変動が激しい」という解釈が私の耳にも入っていますが、実際に見てみますと医療、金融、保険、転職関連等だけでなくあらゆるクエリで変動が見受けられます。また、私が確認した限りですと、検索結果のランクインページやサイトが検索クエリに対してズレたコンテンツだと順位下落しやすいように感じました。これはTransactional Query(行動を起こしたがっているクエリ)だけでなくInformational Query(知りたがっているクエリ)でも起こっています。
例えば、検索クエリは「○○ □□ 違い」だったにも関わらず、あるランクインページには、その違いを説明するコンテンツ文章は数行程度で、後はひたすら別のこと(自社サービスを売りこむのに都合が良い文章)が何千文字も記載されていたりしていました。それでも検索上位に表示されていましたが、今回のアップデートのタイミングで順位下落したことが確認できています。もちろん様々な要因が働いているわけで、タイミング以外、一概に解釈できませんが、飽くまでも私が感じた例としてこういったものがありました。それはInformational Queryのことだけでなく、Transactional Queryでも起こっていました。
Transactional Queryの場合、「○○ 求人」と検索しているにも関わらず、求人件数がゼロ件で、後はひたすら文章が記載されているようなランクインページがやはりこのタイミングで下落しています。
もちろん、Googleが公式発表しているように「良いコンテンツページが検索順位上昇している」という解釈もできます。ただ、いつもクエリ単位で上位ページを中心に見ている私たちからすれば、どうしても“下落”が目立ってしまうので、“下落”に対する仮説を立てがちです(笑)。
コンテンツの的確性
こういった変動から考えられるのはクエリ(検索意図や疑問)に対するコンテンツの合致性も大きなポイントになってきていると考えられます。「インテントマッチ(検索心理に対する合致度)」と呼ぶ人もいますが、無駄にダラダラ長い文章を書いているだけでは、評価されにくいということです。私の経験上、長い文章は未だに評価対象になっている気もしますが、その主旨がズレることは良くなさそうです。
説明的コンテンツや施策キーワードに付随するコンテンツは検索心理を読み解いた上で、的確に表現することが望ましいでしょう。