• CCULLRという流れ

CCULLRという流れ

先日のコアアルゴリズムのアップデートに合わせて、Google公式ツイート内で「素晴らしいコンテンツを作る努力を続ける以外、検索上位施策はありません」という発言がありました。コンテンツSEOだという言葉も含めてそれは間違いではないとは思いますが、もう一度SEOにおけるポイント全体像を整理しておきたいと思い、今回記事にしておきます。

CCULLR

コンテンツは基点となっている

結論から持論を申し上げますと、タイトルにも入れております「CCULLR」という流れを完遂させることがSEO成功への秘訣だと考えております。

  • Contents:コンテンツ(文章内容や伝え方)
  • Cording:コーディング(表示速度、構造化データ、meta、インデックス方針)
  • UseExperience:ユーザー体験(セッション、UI、デザイン、ストレスフリー)
  • (External)Links:外部リンク、外からの評判
  • (internal)Links:内部リンク、サイト内でのページ集約法
  • Ranking:ランキング寄与

実際に施策付けを行う上では、上記の項目をほぼ同時に行っていく必要がありますが、結局はコンテンツが一番最初に考えていくことですので、(外部リンクを除けば)ほぼこの記載順序で改善していくことが望ましいかと思います。但し本来、内部リンク構造に関してはサイト立ち上げ時にしっかりと設計しておく必要があります。では、各項目をもう少し細かくご説明していきましょう。

コンテンツのチューニング

当然ですが情報内容です。伝える内容や文章、書き方や伝え方等が重要です。最終的にユーザーはこのコンテンツ内容でサイト(やサービス)を判断するため、SEOを行う上では、ここが充実していることが大前提です。ちなみに、忘れがちですが、コンテンツをチューニングしていく対象はサービス内容――つまりサイト運用者の事業内容にも及びます。例えば、各エリアキーワードでSEO施策しているにも関わらず、そもそもサイト内サービス対象に該当エリアが含まれていなかったら、検索上位にあっても意味ないですからね。

コーディングの徹底

せっかく優れたコンテンツ内容でも、簡潔にコーディングしないと(ユーザーやGooglebotに)気付いてもらえません。そのためには綺麗にコーディングすることが重要です。表示速度を意識したコーディングはもちろん、W3Cの構文を順守していることも大事です。また、インデックス方針(どのページを読み込んでもらうか、重複するようなページはリダイレクト設計したほうが良いか等)、構造化データ(サイト内の各役割項目をシグナルとしてGoogleに伝える)のマークアップ、meta内記述(title、description、robots属性、アノテーション等)の徹底も綺麗なコーディングには不可欠です。

ユーザー体験の向上

今やSEOは、ユーザー満足度を得ることで間接的な効果を得られると考えられます。ユーザーのセッション状況を分析し、ストレスとなっている箇所はどこか、ユーザーに満足してもらえているサイトになっているかどうかを検証する必要があります。最近私がSEO検証をしていく中で、最も相談や分析が多い部分がここです。そして検証結果に合わせて、UI(User Interface)やデザインも最適化していくことで、ユーザーに分かりやすい情報設計を実現していかなければなりません。もちろん、このユーザー体験向上はフォントサイズや色味という細かい部分だけでなく、MFIに向けたスマホや(コンテンツ同様)事業サービス内容にも及びます。

外部リンクビルディング

ここまでのCCUが及第点を達成できていれば、実際に目にした(サイト運用している)閲覧者からリンク紹介してくれるようになります。リンク紹介してくれる動機は、コンテンツ内容が優れているのかもしれませんし、事業サービスが優れているのかもしれません。はたまたサイトデザインが格好良いからなのかもしれません。これは、Google Search Consoleやその他被リンク確認ツールを使って検証すれば、どのように被リンクされているか分かりますので、サイトの長所を伸ばすきっかけにもなります。但し、頭に入れておかなければならないのは、被リンクが構築されるまでは年単位かかるということです。私の個人的実績から感覚値で申し上げれば、被リンクを受けていると実感できるようになるまでは(CCUの及第点を達成してから)半年以上かかります。ですので、気長に待ちましょう(笑)。ちなみに、この外部リンクによって受けるリンクパワー(ページランク)は次に説明する内部リンクパワーにも影響します。つまり、外から受けたページランクを中のポイントページに受け流すイメージです。

内部リンク設計

内部リンク構造の徹底は、私の感覚値では最もランキング寄与させやすい項目のひとつです。サイト内で伝えたい内容のページへしっかりリンクを集約しているか、またその集約のしかたは情報カテゴリのテーマ性として自然かどうかを考察します。サイトとして伝えたい内容ページがあれば、自ずとそこにリンクが集約するでしょうし、そのリンク導線がストーリー立てられているのであれば、Googleもテーマ性やコンテンツ内容を把握しやすくなります。「Googlebotが内部リンクを辿りながらサイト内容を理解しているのであればこのリンク導線は最適だろうか」という自問自答をしながら検証すると良いでしょう。結果的に「あれ?このキーワードで検索した時、このページとこのページ、どっちのほうが上がりやすいんだろう?」となってしまっている状態であれば、それは好ましくありません。もう一度サイト構造と各ページの役割、コンテンツの統廃合や過不足を検討する必要があります。実際、内部リンク集約されているページは自ずとそのサイト内でも強くなりますし、前述の外部リンクによるページランクを各ページに行き届けることができるわけです。

ランキング寄与

以上の各要素で及第点をクリアしているのであれば、内部リンクが集約されているページが真っ先にGoogleから評価対象となり、それが意図した施策キーワードの評価として優れていれば、上位表示されるでしょう。

以上となりますが、それをまとめると以下の図になります。是非ご参考ください。
c-c-u-l-l-r

結局はコンテンツと言えども

さて、SEOに関わる様々な意見を聞いていると「結局はコンテンツだよね」「コンテンツに注力したい」「コンテンツSEOだ」等という話は出てきます。しかし、コンテンツは(SEOにおいては、)SEOの基点となるものであって、優れたコンテンツもその存在をユーザーやGoogleにしっかり伝えなければ、期待効果は得にくいということを理解していただきたいです。私は、それら全てを踏まえた上で「結局はコンテンツだよね」という意見には賛成なのでございます。

ちょっとややこしい話だったのですが、この概念を理解していただきたく、ふわふわっと書いてみました。

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