ページエクスペリエンスによるランキング評価はCore Web Vitals含めてモバイルにおける話でしたが、それがデスクトップにおいても独自のページエクスペリエンス評価でランキングされるようになります。今年5月のGoogle I/Oで発表されたっきりでしたが、いよいよ2022年2月からロールアウトしていくようです。米国現地時間11月4日にSearch Central Blogにて発表されましたので、和訳してご紹介します。
デスクトップ用ページエクスペリエンス評価は原則モバイルと同じ
まずは、Search Console Blogでの記事内容をご紹介します。原則、現在モバイルのほうに適用されているページエクスペリエンス評価を基に、2022年2月から2022年3月まで2ヶ月間かけてデスクトップ検索に実装していくようです。
ページエクスペリエンスランキングをPC検索に導入するまでのスケジュール
Google I/O 2021では、ページエクスペリエンスシグナルをデスクトップ検索にも導入する計画を発表しました。そして今回、このアップデートのスケジュールを含めた詳細について発表します。今回のアップデートは、2021年6月から8月にかけてモバイルで実施したページエクスペリエンスアップデートに基づいて実装されます。
2022年2月にロールアウト開始
2022年2月より、デスクトップ検索のランキングシステムにページエクスペリエンス評価を組み込むことを開始します。2022年3月末までにロールアウトは完了する予定です。このランキングシステムのアップデートは、今年初めにモバイル向けに展開したのと同じページエクスペリエンスシグナルに基づきます。また、ページエクスペリエンスがランキングシグナルとしてデスクトップ検索に導入される前に、Search Consoleではデスクトップ用のページエクスペリエンスレポートも提供し、サイトオーナーがデスクトップページの検索パフォーマンスを事前に理解できるように計画しています。
これによりCore Web Vitalsメトリクスである、LCP、FID、CLSの3つと、それらに関する各しきい値が適用されることになります。また、HTTPSの安全性や、煩わしいインタースティシャルがないことなど、その他のページエクスペリエンスシグナルについてもモバイルのそれと同様です。モバイルフレンドリーは引き続きモバイル検索のランキングの一部となり、デスクトップ検索のランキングには影響しません。デスクトップ用とモバイル用にセパレートURLが設定されているサイトでは、デスクトップ用のシグナルは、デスクトップユーザーが見るURLに基づいて評価されます。
Factor | Mobile | Desktop |
---|---|---|
Largest Contentful Paint (LCP) | ✔ | ✔ |
Cumulative Layout Shift (CLS) | ✔ | ✔ |
First Input Delay (FID) | ✔ | ✔ |
HTTPSである | ✔ | ✔ |
煩わしいインタースティシャルがない | ✔ | ✔ |
モバイルフレンドリー | ✔ | ✖ (Not applicable) |
今回の記事では、今後の変更に備えて理解・実行いただきたい詳細についてご紹介しましたが、ユーザーに優れたページ体験を提供するWebサイト構築のための一助となることを願っています。
ご質問やご意見がございましたら、ヘルプフォーラムをご覧いただくか、Twitterでお知らせください。
引用)Search Central Blogより和訳
年明けから検証に着手…で間に合う!?
今ではレスポンシブウェブデザインのWebサイトが多いかと思いますので、デスクトップ版にもページエクスペリエンス評価が入ったところで、そこまで慌てふためく人が多いとは思えません。しかし、Google側では慎重にスケジューリングしてくれているようで、2022年2月のロールアウトの前にちゃんとSearch Consoleでのデスクトップページエクスペリエンス評価も表示してくれるとのことです。
まぁ、気を付けなければならない人は大体年明けから検証と改善着手をするのかもしれませんが、一応どなたでも確認しておいた方が良いと思います。特に高額商品やB2Bサービスを取り扱っている企業Webサイトの場合は要注意です。高額や仕事上の比較検討はしっかりとPCで確認するユーザーが多いと思いますので。
そして、それ以外のサービスだからといって油断せずに。たとえ流入の7,8割がスマホだと言えども、逆に言えば流入の2,3割はPCからですからね。